ナポリピッツアと映画「ラッキー」

「深谷シネマ」へ名優ハリー・ディーン・スタントンの遺作となった「ラッキー」(監督ジョン・キャロル・リンチ)を観にポンコツ車を飛ばした。珍しく村民2号も付いてきた。映画のタイトル通りに行くか?

埼玉・深谷市にある「深谷シネマ」は、東京・東中野の「ポレポレ東中野」と同じくらい村長好みの小さな映画館。大きな映画館が見捨てた(?)いい映画を選りすぐって上映する。観客が少ないので運営は綱渡りだが、映画人の間でもこうした小さな街の映画館を愛する人は多い。
          深谷シネマ② 
          ようこそ、深谷シネマ

主人公ラッキーは現実主義者で偏屈な一人暮らしの老人。その役をハリーが演じ、それがどこか関西にお住いの饅頭師匠に似ていて、つい微笑みながら見始め、次第に明日の自分を見ている気分になってくる。ロードショー公開中の「終わった人」などより、個人的には、わざとらしさがない分、こちらの方が「いい映画を見たなあ」という気分になる、と思う。事件らしい事件もない。深刻なテーマなのに、登場人物がリアルで面白い。A級ではなくB級の感動だが、見て損はないと思う。
          深谷シネマ③ 
          ラッキーか?

で、本題。本日テーブルに載せるのは、「ラッキー」の上映開始時間が夜8時と遅かったため、その前に腹ごしらえしたナポリ風ピッツア「マルゲリータ」である。深谷シネマのスタッフから教えてもらった「すずの木カフェ」の一品。「ゆであげパスタ&珈琲」の看板が目立つ一軒家のイタリアンレストランで、創業は2011年7月。深谷でも行列のできる店として少しは知られている。事前に予約をしておいた。
          すずの木カフェ13 
      ようこそ、すずの木カフェ
          すずの木カフェ2 
          凝った造り

どこかイタリア郊外にありそうなシャレた造りで、中がいくつか凝った小部屋が入り組んでいる。木の床と漆喰の白壁が悪くない。BGMはなぜかボサノバ。
          すずの木カフェ4 
          マルゲリータ!

村長は「美味しい定番!」とキャッチフレーズのあるピッツア「マルゲリータ」(税込み 900円)、村民2号は「茄子のボロネーズ」(同 950円)を頼むことにした。食後に「ブレンド珈琲」(同 350円)。クルマなので飲めないのが残念だが、ここは我慢がまん・・・。
          すずの木カフェ③ 
       本格的手づくりピッツア
          すずの木カフェ⑤ 
          ナポリの厚み
          すずの木カフェ② 
          ラッキーか?
          すずの木カフェ10 
        茄子のボロネーゼ

待ち時間は長く17~8分。生地から手づくりで、その分時間もかかる。いい匂いとともにやって来たマルゲリータは円形の木の皿に、ピザカッターが置かれ、予想よりも本格的なもの。ナポリ風ピッツアで生地が分厚く、モッツァレラチーズがたっぷりとかかっている。具はトマトとバシル、それに緑色のバジルソースがいい具合に彩りを添えている。4つに切り分け、食べ始める。
            すずの木カフェ④ 
          切る愉しみ
          すずの木カフェ⑥ 
          たまらん

ふかふかとした生地の美味さ。焼き色と小麦の香ばしさ。トマトソースとオリーブオイルもベースにしっかりある。思ったより甘め。これはトマトの甘さか?
          すずの木カフェ11 
          ゆであげ、どす

「茄子(なす)のボロネーズも甘めよ。木の器が深いので、見た目より凄いボリュームよ。茹で上げのパスタと茄子がミートソースとよく合ってる。メチャウマではないけど悪くないわ」

「マルゲリータはベトナムのイタリアンレストランで食べたピッツァに負けない味わいだ。『小さめのピッツア』って書いてあるけど、約23センチサイズなのに厚みがある。モッツァレラチーズの量もしっかりと多い。結構、腹に来る美味さだよ」
          すずの木カフェ⑧ 
       タバスコ、たらり
          すずの木カフェ⑨ 
          たまらん2

ラッキーを観る前のラッキー? だが、落とし穴があった。食後のコーヒーがなかなか来ない。結局、25分も待たされてしまった。ラッキーとアンラッキーはコインの裏表、いちいち腹を立ててはいられない。その分、その後に観た映画はラッキーのお釣りが来た。ハリー・ディーン・スタントンの鬼気迫る最後の演技がとても印象に残った。

本日の大金言。

「グラン・トリノ」のような作品を期待したが、現実はいい意味で肩すかしだった。90歳のラッキーは一人の女性と太平洋戦争の退役軍人と出会ってから、何かに目覚め、生きている意味を見出したように見える。説明がないのがリアル感をかもし出す。この手法は是枝監督「万引き家族」にも通じていると思う。こちらもいい映画だった。



                  すずの木カフェ12 




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大宮で大脱走「無敵バーガー」

 花のお江戸での所用からの帰り、埼玉・大宮に立ち寄ることにした。目的はハンバーガーを食べること。マグドナルドではない。グルメシンジケートの情報で、ハンバーガー不毛地帯(失礼)大宮に美味いハンバーガー屋があることを聞いていたので、それを確認したくなったからだ。一年に数回、本格的ハンバーガーにかぶりつきたくなる。
          グレイトエスケープ 
         当たりかハズレか?

午後3時近い。昼めしを食べていなかったので、胃袋がわめいていたこともある。西口から歩いて5分ほどの距離。大栄橋を背に100メートルほど行くと、通りの右側にハンバーガーの看板が見えた。目的の「グレイトエスケープ」。訳すと大脱走。これまたなぜ?
          グレイトエスケープ③ 
       いけいけハンバーガー

ぎりぎりランチタイム。時間が時間なので客は3人ほど。どこかアメリカの西海岸風のゆったりした造りで、カウンター席と2人用のテーブル席が10卓ほど。カウンターの対面が厨房になっていて、そこにグレーのキャップをかぶったイケメン店主と感じのいい女性スタッフが一人。BGMはレゲエ。これは期待できるかも。
          グレイトエスケープ① 
          ため息が出そう

メニューの中からまずは定番の「ハンバーガー」(税別 880円)を頼むことにした。奮発して「ランチビール」(同400円)も。

これが期待以上の本格的バーガーだった。牛肉100%のパテを焼くいい匂いがレゲエを縫うように鼻先に届いて、唾液がじわじわと出かかり始めたときに、それが目の前に置かれた。慌ててよだれを飲み込む。
          グレイトエスケープ④ 
          お見事!
          グレイトエスケープ⑤ 
          ちこう寄れ?
          グレイトエスケープ⑥ 
          上から目線

高さが十分にある見事なハンバーガーで、バンズの大きさと香ばしさに「うむ」となる。ジュウジュウ音を立てていそうなパテは厚さが1センチほど、レタス、トマトの鮮度、ボリュームも申し分ない。フレンチポテトとコールスローもまずまず。
          グレイトエスケープ3  
          言葉はいらない
          グレイトエスケープ⑨ 
          かぶりつけ

ガブリと行くと、まずバンズの柔らかな美味さが来る。続いてパテの肉汁が滴るように広がる。トマトとレタス、玉ネギが絶妙なスタンスで追いかけてくる。タルタルソースのレベルも高い。マスタード、粗挽き胡椒が隠し味になっていて、複雑でジューシーな旨味を引き立てているようだ。大宮がハンバーガー不毛地帯などと言ったのは誰だ?
          グレイトエスケープ10 
          本格的なバーガー
          グレイトエスケープ11 
       マスタードをプラス
                                    グレイトエスケープ12 
          ケチャップも

知る人ぞ知るハンバーガーの街・北千住の名店「サニーダイナー」や「蜂の巣」にまったく引けを取らない。マスタードとケチャップもプラスしてみたが、これは好みで、個人的にはむしろない方がいいと思う。

店主と雑談。店は3年になるそうで、東京・本郷の名店で修業後に独立、さらにオリジナルの工夫をしているとか。牛肉はオーストラリア産を使用。店名のグレイトエスケープは、映画「大脱走」か、あるいは「進撃の巨人」から取ったのかと思ったら、大宮アルディージャのチャント(応援歌)「無敵大宮」から取ったそう。無敵ハンバーガー。
          グレイトエスケープ14 
          ロスタイム

つまりは熱烈なアルディージャのサポーターで、西野ジャパンの話をしたら、止まらなくなった。このまま夜までいようかと思ったが、次の用事があるので、早々に立ち去ることにした。

本日の大金言。

この通りにはラーメン店「ほん田niji」や「つけめん102」さらには御菓子司「小川屋」もある。大宮の新しいグルメストリートだと思う。大宮アルティージャの街も意外に奥が深い。




                  グレイトエスケープ15

ポピー後の三元豚カツサンド

小さなオムツ犬とゴッドマザーのお世話の合間を縫って、きのう日曜日、埼玉・鴻巣の荒川河川敷までポンコツ車を飛ばした。運転は珍しく村民2号。目的はポピー祭り。

3日ほど前に村民2号が仲のいい友人3人と行ったところ、「期待以上だったわ。すごくきれい。花とは無縁の村長だって、きっと心が洗われるわよ」とのたまったからだ。汚れちまった悲しみは・・・状態をとっくに通り過ぎてしまった村長の心も洗われる? そんなはずはない。そう思いつつ、心のどこかで丸ごと洗濯されることを期待している自分に驚く。大渋滞を我慢して、正午過ぎに到着。
          鴻巣ポピーまつり③ 
 日本一のポピー畑(鴻巣ポピーまつり)
          鴻巣ポピーまつり② 
          花はいずこへ?

えがったァ。耳の穴から指突っ込まれて、ふーっとそよ風を吹き込まれた感じ(意味不明)。馬室(まむろ)河川敷は日本一広いポピー畑だそうで、赤、ピンク、黄色、白など様々な種類のポピーが広大な青空の下でけな気に咲き乱れていた。ポピーがヒナゲシとか別名虞美人草(ぐびじんそう)ということさえ知らなかったことが恥ずかしい。「ちゃんと一から勉強しないとね」と村民2号からバカにされる始末。

午後2時過ぎ、遅いランチとなった。どこにするかでひとモメ。
「最近ぜい沢しすぎるから、反省を込めて、今日はヤオコーのパン屋さんでサンドイッチ買って、100円コーヒーというのはどう?」
「あんマーガリンのコッペパンあったっけ?」
「多分、あるわよ。やっぱり心がまだ洗われてない気がする」
           ヤオコーピノ① 
          本日のランチ

ポピー会場から歩いてスーパー「ヤオコー」まで行くことにした。2キロほどの距離。この一角に「ベーカリー ヤオコーピノ」がある。関東を中心に展開しているが、このベーカリーが種類も多く、しかも安くて美味い。穴場のパン屋さん。

「三元豚ロースカツサンド」(税別 398円)とあんマーガリンの「ピノこっぺ」(同 130円)を選んだ。ロースカツサンドが「10%OFF」になっていたのも、うれポピー(ちょっと苦しい)。コーヒーはむろん自販機の100円コーヒー。イートインコーナーでランチも悪くはない。
          ヤオコーピノ③ 
          いい組み合わせ

「三元豚ロースカツサンド」が当たりだった。
パンはイギリスパンを使い、焼き立てらしく、しっとり感とふわふわ感がマル。何よりも甘めのソースにくぐらせた三元豚のロースカツが美味。肉の厚さは1・5センチはある。ガブリと行った瞬間、ほとんど揚げ立てのようなパン粉のサクサク感と柔らかな肉質が、398円とはとても思えないほどの味わいで広がった。店内手作りというのもなるほどと頷ける。
          ヤオコーピノ4 
          三元豚のカツ
          ヤオコーピノ⑤ 
          およしになってぇ
          ヤオコーピノ1 
          ロース肉の厚み

レタスと薄く塗られた甘めのマヨネーズがいい陰影を作っている。東京・銀座「梅林」のカツサンドには負けるが、値段を考えると、満足度が高い。
          ヤオコーピノ11 
          柔らかな旨味

ちょっとがっかりしたのは「ピノこっぺ」。見るからにぎっしり詰まったあんこ(つぶしあん)はほとんど入り口だけで、奥までぎっしりではない。それに角棒状のマーガリン。それだけでも十分だが、コッペパンがイマイチだと思う。ややパサつき気味で、そのデカさゆえに期待値ほどの美味さの波が来ない。
          ヤオコーピノ12 
      あんマーガリン、でか~
          ヤオコーピノ13 
          およしになってぇ2

「ぜい沢言い過ぎ。コスパ的には大満足よ。カツサンドが当たった分だけ、幸せと思わなきゃ」

「あんマーガリンで妙に腹が一杯になっちゃった。ポピーで心が洗われ、三元豚で胃袋が愛で満たされ、あんマーガリンで舌が汚れちまった気分だなあ。全部上手くいくはずがないと思いつつ・・・」
          ヤオコーピノ15 
          微妙な関係

「十分美味いわよ。舌が汚れるはずないでしょ? もともと心も舌も汚れてるんだから(笑)。第一、パン屋さんに失礼よ」
「あんマーグレットはどうしているんだろう・・・・・・」
「なにそれ、とぼけないでよ。ダジャレ? くっだらない」

本日の大金言。

ポピーの花言葉は思いやりとかいたわり。たまにポピーを見て、日常から離れるのもいいかもしれない。「対立より両立」は可能か? 遅まきながら「万引き家族」でカンヌ・パルムドール受賞の快挙、おめでとうございます。是枝裕和監督、やったね!



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母の日「大谷デー」のアジフライ

 本日は朝5時起き。むろん大谷翔平の先発試合をTV観戦するため。11奪三振を奪いツインズを0点に抑えながら、7回、2人目のバッターを四球で出したところで、ソーシア監督が交代を告げた。100球を超えたことが大きな理由だが、解説の今中慎二が「中継ぎが不足している中で、この交代はいろいろな意味で疑問が残る。せめてこの回までは投げさせた方がよかったのでは?」と嘆いていた。

今中が指摘した直後に中継ぎが打たれ、1-1の同点となり、その瞬間大谷の4勝目が消えた。最終的にエンゼルスがサヨナラで勝ったからいいようなものだが、最終的に「うれしさも中ぐらいかなオラが早起き」となってしまった。早起きは三文の得、とはならなかった。とはいえアメリカは時差の関係で今日が母の日。球場も両チームのユニフォームもピンク一色。母イコールピンク、というのが面白かった。アメリカ人にとって、マザーはピンクなのだ(日本は多分、白?)
          鴻巣フラワーセンター② 
  日米とも母の日(鴻巣フラワーセンター)

で、本題。カーネーションが並んだ埼玉・鴻巣フラワーセンターで食べたアジフライ定食をテーブルに載せることにしよう。先日、小田原で美味いアジフライ定食を食べたことを書いたが、たまたま村長が行く床屋さんの店長が「鴻巣フラワーセンターにもすごいアジフライがありますよ。安くて美味い。ぜひぜひ行くべきです」と妙に熱く語った。片手にカミソリ・・・。
          かねはち 
          社員食堂のよう

ノーとは言えない状況だったこともあるが、アジフライつながりで、きのうの午後、ポンコツ車を飛ばした。「鴻巣フラワーセンター」2階にある「食堂かねはち」がそのお店。フラワーセンターの社員食堂でもあるが、一般人も入れる。
          かねはち① 
          築地より安い?

ここは「海鮮丼」の方が有名だが、床屋の店主を信じて券売機で「真あじフライ定食」(税込み 750円)を押した。確かに安い。
          かねはち③ 
          噂のアジフライ

10分ほどの待ち時間で目の前に置かれた「真あじフライ定食」は大谷ほどではないが、規格外だった。小田原のアジフライよりも二回りほどデカい。それが2枚。味噌汁、ご飯、漬け物付き。タルタルソース、というよりマヨネーズをアレンジしたホワイトソースが添えてある。ワサビと大根おろしも添えてある。
          かねはち④ 
          大谷翔平?

このアジフライ、まるで築地の安い食堂にでもいるような錯覚を覚えるほどの代物だった。味噌汁、どんぶり飯、漬け物はそれなりだが、真アジのフライが肉厚で、パン粉がしっかり付いていて、これぞ大衆食堂のアジフライと言いたくなった。ある種、感動もの。
          かねはち⑥ 
          素朴なサクサク感
          かねはち⑨ 
          まずはソース
          かねはち10 
          真アジの厚み

ソースよりも醤油と大根おろしの組み合わせがイケた。ホワイトソースはまずまず。この「かねはち」、鴻巣市内にある老舗魚屋の直営店で、店主は6代目。長靴が似合いそうな明るい雰囲気で、この真アジも「もちろん近海ものです」(6代目)。毎朝、築地に仕入れに行くそう。安いだけでなく鮮度の良さがわかる。
          かねはち11 
          やっぱり醤油
          かねはち⑦  
          ポテトサラダも
            かねはち2 
                                     タルタルか?

小田原のような洗練ではない。食べ終えると、どこかアジフライ独特の匂いが残った。ひょっとして油の違いかもしれない。ソースがイマイチ合わないと思ったのはそのせいかもしれない。フツーに食べたらコスパ的には大満足だが、小田原の根付きアジフライを食べた後なので、比較すると余韻がきれいとは言えない。ここは好みの問題でもあると思う。

          かねはち5 
          鮮度のよさ

ちょっとだけ6代目店主と会話。
「築地でもこの値段はないでしょうね。海鮮丼も驚くほど安い。儲からないでしょ?
「魚屋だからできるんですよ。お客はフラワーセンターの従業員が多いので、あまり高くはできない。築地でもこの値段はおそらくないと思いますよ」

どこか憎めない日焼けしたお顔で豪快に笑った。彼はここを早めに切り上げると、魚屋に戻るようだ。ある意味、このお方も魚屋と食堂の二刀流。しかもほぼ毎日早朝から働き続けている。ショータイムを見るために早起きしたくらいで、いばってはいけない。あまりに甘すぎる生活を送っている村長・・・。「給料が安い」とたまにボヤく床屋の店長のファニーな顔も頭をよぎった。ホンマに甘すぎますわ、ひっひっひ。西の方から妙な声が聞こえてきた。

本日の大金言。

カーネーションよりアジフライというのもありかもしれない。人はみな母から生まれる。母もまた母から生まれる。ミトコンドリアをどんどんたどっていくと、最初の母はアフリカに存在していたたった一人の女性に行きつくそう。アダムではなくイヴ。アジフライを食べたかどうかは不明である。


                     かねはち13 





ラグビーの街の「昔ナポリタン」

 GWだというのに、小さな老犬なぐがパンツではなくオムツをはくハメになってしまった。若く見えるが、メス16歳(人間年齢約80歳?)。去年秋、「長寿犬」として市から表彰されたのに、4月に入ってから、足腰が急激に衰えた。で、ついにオムツ生活。ボケ気味のゴッドマザーは持ち直して元気だが、なぐバアの方がほぼ完全介護状態。バアバアのお世話でバーバーに行く時間もない(ダシャレを言ってる場合か?)
          なぐ② 
          ちょっとだけよ

わかったこと。この時代、犬も人間も最後はオムツだ。「極上の孤独」などと言ってる場合ではない。

村民2号の噴火も近い。なので、「ラグビーの街」埼玉・熊谷まで息抜きにポンコツ車を走らせることにした。来年はラグビーW杯が日本で開催されるが、熊谷も会場の一つ。ここのところ日本代表が1勝すらできないのでイマイチ盛り上がりがない。
          珈琲アーモンド 
          盛り上がらない

熊谷もまったくと言っていいほど盛り上がっていない。東京に比べて、ローカルの低迷はひどい限りだ。正午前、センサーをフル回転させながらコーヒー好きの村民2号が笑顔になる喫茶店探しをする。星川通りの裏通りをぶら歩きすると、緑色のあまりにレトロな喫茶店が目に入った。廃墟のイメージが重なった。断末魔の昭和? 
          珈琲アーモンド② 
          めっけ!

「ここ、案外いいかも」
村民2号が「自社焙煎珈琲」の文字に反応した。村長は「ナポリタンを追求する店」に反応した。「極太麺」「昔ながらの喫茶店のナポリタン」手書きの文字がけなげ。頑固なマスターがいるに違いない。衆議一決、ここに入ることにした。
          珈琲アーモンド2 
          どっこい昭和

店内は4人用テーブルが二つ、それに小さなカウンター席のみ。昔はモダンでシャレた喫茶店だったんだろうな、という哀愁が漂っている。灰皿もあり、煙草の匂いもかすかにする。BGMは「雨に唄えば」。感じのいいマスターが一人で切り盛りしていた。なぜか芦屋小雁がかぶった。
          珈琲アーモンド④  
          メニューはこれだけ?

定番の「ナポリタン」(ミニサラダ付き 税込み500円)を頼んだ。食後にブレンドコーヒー(同 350円)。セットになっていないのが残念だが、このナポリタンが哀愁を超えていた。予想以上の懐かしい旨さだった。
          珈琲アーモンド⑤ 
          まずはミニサラダ
          珈琲アーモンド⑥ 
          侮れない

確かに極太麺で、その独特のもっちり感が自家製パスタか特注パスタのよう。トマトソースは甘めだが、何か隠し味があるようで、廃墟のような喫茶店と表現したことが申し訳ないほど濃厚で美味。玉ネギ、ピーマン、ベーコンがいい具合に絡んでくる。ベーコンはこれで500円?と思いたくなるほど多い。ボリュームもフツーにある(男性は大盛りがサービス)。
          珈琲アーモンド⑨ 
          極上のナポリタン?
            珈琲アーモンド12 
          太麺と濃厚
          珈琲アーモンド11 
          手作り感

ミニサラダはどうってことのないレベルだが、ナポリタンは拾い物。今回は頼まなかったが、きっと「オムナポリ」(600円)もそれなりの味だと思う。食後にコーヒーとアイスクリームがやってきた。
          珈琲アーモンド15 
          食後の楽しみ

「コーヒーはまずまずかな。でもナポリタンは旨かったわ。アイスクリームもよき昭和。これで煙草の匂いがなければ、また来たいわ」

村民2号の表情に80%の満足感が浮かんでいた。店は30年以上になるそうで、昭和の残像が店内のあちこちに「夢の跡」を感じさせるようだった。ラグビーW杯のある来年にはこの店がどうなっているか、少々気になった。

本日の大金言。

生き物も建物も外見は年を取るが、中身はそれほど変わらない、ということもある。生きとし生けるものの定めだが、それゆえにこそ面白いと思いたい。おもしろうてやがて哀しき舞台かな。



                  珈琲アーモンド14 



プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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