ダ埼玉の新星「煮干中華そば」

本日テーブルに乗せるのは「煮干しラーメン」である。ときどき無性に美味い煮干しラーメンを食べたくなるが、これはというものに出会うことは案外少ない。

東京・赤羽の「麺屋伊藤」がこれまで食べた中でベストだが、ルーツは秋田・角館。どんよりと濁った無化調のスープといい、低加水のストレート中細麺といい、肉感のある煮豚チャーシューといい、ただの煮干しラーメンとはモノが違った。評価の高い王子の「中華そば屋 伊藤」(赤羽店の父親が経営)とともに、角館伊藤系の煮干しラーメンはこれからもマークして行きたい。
          煮干乱舞② 
          埼玉の煮干しの星?

で、本題。忘れた頃にやってくる麺類シンジケートの情報で、春日部・武里へポンコツ車を走らせた。埼玉というのがクール。春日部周辺にはどら焼きの「細井」など東京の「うさぎや」に負けない隠れた名店があり、煮干しラーメン部門でも新しい発見があってもおかしくない。
          煮干乱舞③ 
          まずはくぐる

武里駅西口から近い場所に、その「煮干乱舞」が暖簾を下げていた。店名がコミック的だが、グレーのモダンな建物と大きな看板が志しを感じさせる。ラーメン戦国時代に埼玉ののどかな場所で一旗揚げようというのは、見上げたもの。
          煮干乱舞10 
          券売機は今どき

この地でもうすぐ一年で、すでに行列店になっているそう。だが、時刻が午後二時を過ぎていたせいか、客の姿はない。黒い店内はカウンターだけで10席もない。券売機で「中華そば」(税込み 800円)を押した。醤油と塩があり、定番の醤油を選んだ。
          煮干乱舞④ 
          シンプル!
               
煮干乱舞⑤ 
          只者ではない?

二人の黒いTシャツ姿の男性スタッフがテキパキと動いている。BGMはラップ。最近多いスタイル。10分ほどの待ち時間で、白いラーメンどんぶりがほんわりと湯気を立ててやって来た。食欲をそそる煮干しのいい匂いが鼻腔をくすぐる。

あまりにシンプル。グレーがかったどんよりしたスープは少なめで、きれいな煮豚チャーシューが2枚、その上に粗みじん切りした玉ネギ。それに長方形の海苔だけ。メンマすらない。その下に広がる中細ストレート麺が「わかるかな、このシンプルの奥が。ふふふ」とつぶやいているようだった。
          煮干乱舞2 
       煮干しスープの実力  
          煮干乱舞1 
          まずはひと口

レンゲでスープをひと口。一瞬味が濃い、と思ったが、すぐ後から旨みがじわじわと広がってきた。煮干しのえぐみもほのかに残している。聞くと、煮干しは厳選したカタクチイワシ2種類をブレンドしているそう。「毎日違う煮干しでスープを取ってるんですよ。面倒な作業ですが、それがウチのベースですからね」(店主)。
          煮干乱舞⑦ 
          パツパツの麺
          煮干乱舞4 
          ドンピシャ

麺は低加水のストレート麺で、ゴワッとしたかなり硬めの歯ごたえと風味がドンピシャ好み。食べ進むうちに、赤羽「麺屋伊藤」とよく似ていることに気づいた。煮豚チャーシューも「麺屋伊藤」ほどのボリュームはないが、柔軟な食感で悪くはない。違うのは長ネギではなく、玉ネギを使っていることくらい。
          煮干乱舞⑧ 
          煮豚チャーシュー

この玉ネギのきれいな甘みが意外に効いている。「麺屋伊藤」が大関だとすると、東の関脇くらいだと思う。とはいえ、埼玉でこれほどの煮干しラーメンに出会ったことはない。ボリュームがさほどないので、男性はサブメニューも頼んだ方がいいかもしれない。つまり安くはないということになる。それでも食べてみたくなる、煮干し中華そばではある。

本日の大金言。

煮干し(カタクチイワシ)には、背の色で白口煮干しと青口煮干しがある。さぬきうどんの本場、香川のイリコは主に白口。関東・東北は青口が多い。味の違いはあっさりとこってり。関西の文化と関東の文化のようで、こだわりの強い店はこれをブレンドすることが多いようだ。





                 煮干乱舞⑨ 

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行田名物「フライ」のおばはん

 たまたまテレビで埼玉・行田の名物「フライ」を取り上げていた。お好み焼きかどんどん焼きのようなB級の郷土食だが、ゴッドマザーが「あれ、食べたい」と言い出した。最近まだらボケがひどくなっている。

ちょうど敬老の日だったので、ポンコツ車を飛ばすことになった。有名な「かねつき堂」にしようとも思ったが、あまりに安易なので、行田の知人に穴場を教えてもらうことにした。

それが「珈琲苑 憩(いこい)」だった。穴場好きだけに情報は確か。たまに外れることもあるが。
          珈琲苑 
          懐かしい喫茶店?

フライは元々が駄菓子屋の延長線上のB級グルメだけに安普請の店が多い。大正年間に足袋(たび)の工場で働く女工さん相手に店がどんどん増えたという歴史を持つ。水で溶かした小麦粉をフライパンで焼いたところから「フライ」と呼ばれるようになった(別の説もある)。ソースを塗って食べる素朴なもの。

埼玉でも行田周辺でしか通用しない郷土料理で、「秘密のケンミンSHOW」などでも笑いのネタにされることも多い。さらに「ゼリーフライ」などという妙なものまである。ついお菓子のゼリーを想像してしまうが、豆腐のおからを素揚げしただけのもの。形が銭(小判)と似ているところから「ゼリーフライ」となったらしい。いずれにしてもおかしな郷土料理ではある。
          珈琲苑① 
          安う~

「珈琲苑 憩」は市の中心部の裏通りにあり、昭和の匂いの残る小さな喫茶店のような外観。入ると、テーブルが四つほど。カウンターの奥が厨房になっていて、2人のおばはん(ご高齢です)が切り盛りしていた。昔美人だった気配もある。
          珈琲苑② 
        昭和のローカル?

メニューから「ふらいセット」(税込み ドリンク付き500円)を選んだ。村民2号とゴッドマザーも同じもの。「卵を入れますか?」と店主らしいおばはん。プラス50円なり。「あらサービスじゃないのね」と村民2号。冷や汗。ついでに「ゼリーフライ」(2個150円)も頼んだ。
          珈琲苑③ 
          フライさま、登場

12~3分ほどで、大きな白い磁器皿に二つ折りされたフライがやって来た。思ったよりもデカい。直径25センチはありそう。表面には2種類をブレンドしたという特製ソースが湯気とともにいい匂いを放っていた。青海苔がかかっている。食べやすいように切れ目が入っていた。奈良漬けとたくわんがいいアクセントになっている。
                                    珈琲苑④ 
         B級の王者?
          珈琲苑⑥ 
        この粉感がたまらない
          珈琲苑⑧ 
       お好み焼きに負けない?
          珈琲苑⑤ 
        奈良漬けの美味

あまりに素朴なうまさだった。ソースは甘めで、溶いた小麦粉のどんよりした食感が悪くない。具は多めの青ネギとハムがポツリポツリ。それに卵が層になっていた。
          珈琲苑⑨ 
          卵のプラスアルファ

「うまいわ。たっぷりのネギが効いてる。でも卵を入れてよかったわ」
「あー懐かしい味だよ。あたしゃあ、幸せだよ。ついでにさ、お酒、頼んでくれる?」
「何言ってるの、コーヒーで十分よ」
          珈琲苑10 
        たび型ゼリーフライ

さや当て中に「ゼリーフライ」がやって来た。小ぶりで足袋(たび)の形をしていた。こちらもソース味。おからのコロッケ。素朴過ぎる味わい。ご高齢の女店主と雑談。店は30年くらいになるそう。「はっきりした創業年は忘れた」とも。相方のおばはんスタッフも相槌を打つ。明るいボケが曼荼羅状につながっている。敬老の日にふさわしいなあ、村長は足元を見ながらそう思うのだった。
          珈琲苑13 
       お酒ではなくコーヒー

本日の大金言。

フライは店によって少しずつ違う。キャベツや肉や海老を入れるところもある。お好み焼きに限りなく近く、チヂミにも似ている。しかも安い。行田だけの名物にしておくにはもったいない。







                珈琲苑12 

花咲徳栄凱旋と加須うどん

 甲子園夏の大会は久々興奮した。興奮しすぎて、ぎっくり腰が一時的に治ってしまったほど。

ダ埼玉初のVの瞬間を友人4人とパブリックビューで見て、その後、レストランで便乗祝勝会。翌日のきのう、二日酔いのまま埼玉・加須市にある花咲徳栄へとポンコツ車を飛ばした。報道陣がズラリとカメラを構え、ファンが折り重なるように、岩井監督とナインの凱旋を待ち構えていた。選手はもちろんだが、岩井監督の手腕に一目置きたい。素顔は意外に若かった。写真はそのときのもの。
          花咲徳栄凱旋⑧ 
          ナイン凱旋の瞬間
          花咲徳栄凱旋② 
          岩井監督のV報告

その数時間前の昼めし。ゴッドマザーが「巨人が優勝したって? あー、めでたいなあ。あたしゃあ、そばが食べたいよ」と言い出した。村民2号も「花咲徳栄が優勝したことだし、いいわね」と同調した。どうせなら、と、うどんの街でもある加須市の「久下屋脩兵衛(くげやしゅうべえ)」にポンコツ車を止めた。加須でも一、二を争う人気店で、うどんばかりでなくそばも美味い。
          久下屋脩兵衛① 
          久下屋脩兵衛

30年ほどの歴史の一軒家。店主は二代目に変わっているが、人気は衰えていないようだ。5~6人待ち。ゆったりした店内。村長は「なんばん汁うどん」(700円=税別)と「ちょこっとだけ 釜上げしらすご飯」(同150円)を頼むことにした。村民2号は「ごま汁うどん」(同700円)、ゴッドマザーは「なんばん汁そば」(同800円)を選んだ。
          久下屋⑤ 
          いい眺め
          久下屋⑥ 
          メニューの一部
          久下屋④ 
          ちょこっとだけよ

優勝バーゲンセールを期待したが残念、何もない。ここは半額サービスくらいしてほしかったが。加須市といえば「鯉のぼりとうどんの街」が売りだが、手書き鯉のぼりの伝承店「橋本弥喜智商店」が昨年109年の歴史に幕を閉じ、残りはうどんしかない? そこに花咲徳栄の快挙、これからは加須市(かすし、ではありません)は「花咲徳栄とうどんの街」になるはずである。
          久下屋⑧ 
          なんばんつけ汁うどん
          久下屋⑦ 
          ごま汁うどん
          久下屋1 
          なんばんつけ汁そば

失礼、脱線してしまった。さて、その「なんばん汁うどん」。待ち時間は17~8分ほどと長い。うどんもそばも自家製粉で、手打ちにこだわっている。先代の時に数回来ているが、実直な職人肌で、いい店だった。今は二代目。
          久下屋10 
          つやと香り

冷たいうどんは細めで、絹のような光沢。まずは何もつけずにひと口。きれいな国産小麦の香りが広がり、つるっとした感触とコシ。塩分が強め。先代のときよりもやや細くなり、もっちり感も気持ち落ちた気がする。うどんのボリュームも少な目。
          久下屋⑨ 
          具だくさん
          久下屋12 
          あーん

温かいつけ汁はナス、鶏肉、きのこ、長ネギ、油揚げなどがドドと入っていて好感。だが、カエシがかなり濃い。やや甘めで、鰹節の出汁がベースにあるが、この濃さはいかにも北関東。好みもあるが、個人的にはもう少し抑えた方がいいと思う。

「私は満足よ。村長の舌がおかしいのよ。確かに味はちょっと濃いけどね」
「いい手打ちそばだよ。長島さんは元気かねえ、あー赤城山を飲みたくなってきた・・・」
          久下屋13 
          釜上げしらす飯
          久下屋14 
          混ぜる

あらら話がかみ合わない。小鉢に入った「釜上げしらす飯」が置かれた。箸でかき混ぜる。タレは生醤油とゴマ油。ちょこっとだけ、ならこれでいいかもしれない。まずまずの美味さ。たまたまなのか打ち場と板場に二代目の姿がなかったことが「ちょこっとだけ」気になった。

本日の大金言。

花咲徳栄の快挙は岩井監督が話していたように、日々の地味な努力の積み重ね。富士山は一日にしてならず。ひたすら便乗(?)の加須市役所もうどん屋も・・・いや彦作村長こそ爪の垢を煎じて飲まなければならない。

                   久下屋15 

山車祭りと絶妙「イカ天丼」

 謡曲ご老公から「久喜提燈祭り 天王様」に誘われ、埼玉・久喜市へポンコツ車を走らせた。ニッポンの夏はええのう。昼は七基の人形山車が出て、夜は提燈(ちょうちん)山車となる。京都・祇園祭にはとてもかなわないが、知る人ぞ知る関東でも有数の山車祭りである。
          久喜提灯祭り④ 
        祇園祭ではありません
          久喜提灯祭り③ 
          ポエムやで
          久喜提灯祭り⑤ 
          いい眺め

ひと昔前、夜の提燈山車は見たことがあるが、昼の人形山車は初めて。七基の山車が狭い市内を勇壮に巡る。観光客も多く、古式にのっとって氏子と半纏(はんてん)姿の老若何女が山車を引く。フトコロ事情で祇園祭に行けないが、これはこれで楽しめる。何故か美女が多いのもありがたい。
          そば処柳屋① 
          いい店構え

ご老公の行きつけの蕎麦屋でランチとなった。久喜駅西口前の「そば処 柳屋」。久喜では老舗のそば屋で、百年以上の老舗とか。いい雰囲気の暖簾をくぐると、地元の顔役やら観光客らがビールを飲みのみ、デカい声で盛り上がっていた。クルマなので飲めないのがグヤジイ。
          柳屋② 
          コスパ、マル

ここの「おすすめ」、「イカ天丼」(税込み650円)を頼むことにした。そば屋のどんぶりは実はハズレが少ない。そばよりも旨いこともある。ご老公はざるうどん。「揚げ物は時間がかかりますよ」と女性店員。「かまいませんよ、いくらでも待ちますよ」と村長。

あちこちで「遅いなあ。日が暮れちまうよ」ブーイングが聞こえる。お祭りの日のそば屋はこういうもんだと納得。20分ほど待たされて、「イカ天丼」がやってきた。みそ汁と白菜の浅漬け付き。
          柳屋⑤ 
          絶景かな
          柳屋⑥ 
          美味の山

この「イカ天丼」がスグレモノだった。デカめのイカ天が4つ、どんぶりを覆っていた。さらにナスとピーマン。見るからにカラリと揚げられていて、タレのかかり具合が「おぬし、できるな」と語り掛けたくなるほどのレベル。甘辛のいい匂いが「わっしょい、わっしょい」と立ち上がってくる。
          柳屋10 
          コロモとイカ
          柳屋11  
          思わず絶妙・・・

見た目通りの味わい。コロモのカラッとした歯ごたえと、厚めのイカが実に柔らかい。紋甲イカだと思う。タレはやや甘めで、味りんの風味が口中から鼻腔へと抜ける。味りんをもう少し抑えた方が好みだが、これはこれで悪くはない。口内もお祭りに突入。
          柳屋13 
          当たり

ご飯はほどよい固さで、タレのかかり具合が絶妙。みそ汁と白菜の浅漬けは控えめで、主役のイカ天の引き立て役に徹している。ナスとピーマン天も控えめ。計算されたワザ。ここにも職人がいる。
          柳屋14 
          意外な発見
         
どんどん箸がすすむ。途中、七味をかけて、さらに風味を楽しむ。食べ終えると、結構お腹がきつくなった。大いなる満足感。かような場所で、かようなスグレモノどんぶりに出会ったこと。この内容で650円という舌代にも脱帽。謡曲ご老公と天王様に心の中でお礼を言うことにした。

本日の大金言。

「久喜提灯祭り 天王様」は天明3年(1783年)、浅間山が大噴火したとき農作物が全滅したことで社会不安が広がり、豊作を祈願したことが始まりとか。234年の歴史がある。お祭りには深い祈りがある。平成29年も気になる。



                                                               柳屋15 

訳あり店の仰天「中落ちしらす丼」

 シバの女王のお導きで、ブルーベリー摘み⇒中落ちしらす丼の黄金コースを堪能した。村生活を続けていると、こういう「僥倖(ぎょうこう)」に遇うこともある。僥倖は先日14歳の天才棋士が使った言葉で、フツーの中学生が使う言葉ではない。意味は思いがけない幸い。
          宇津木ブルーベリー園② 
      有機栽培のブルーベリー園

先日ガンから生還したそば仙人の豪邸に集まったのは、食べることをすべてに優先する5人。シバの女王、おけさ嬢、アッキー姫はお顔と胃袋が反比例する。そば仙人と村長はお顔と胃袋がねじれている。おけさ嬢のテンションが高い。クルマの中でいつ佐渡おけさを踊り出すか冷や冷や・・・いや楽しみ。いつものように楽しいワヤワヤ。
          宇津木ブルーベリー園③ 
          極上品なのだ

そば仙人の知人のブルーベリー園で、極上のブルーベリー摘みを楽しんでから、もう一つの目的「食事処 魚がし」へ。国道122号線に出てから埼玉・羽生方面へ。「すごい人気なのよ」(シバの女王)。加須市志多美交差点の手前に「食事処 魚がし」が見えた。一軒家で、駐車場も広い。正午過ぎ。駐車場はほとんど満杯。
          魚がし 
          人気の魚料理屋

店名の通り、魚料理が看板の店で、とにかく盛りがいいとか。数年前に強盗に襲われ、店主が大ケガをした店らしい。それでも人気が落ちないのは、よほどのものがあるのだろう。
          魚がし12 
          活気と威勢
          魚がし② 
          メニューの一部

メニューから「中落ちしらす丼」(税込み 800円)を選んだ。「海鮮丼」(同1500円)が目玉だが、近くの客の実物を見て、あまりの盛りにビックラ。築地なら多分、2000円以上しそうなボリューム。

待ち時間は7~8分ほど。スピード感がいい。ドンブリを覆っている中落ちとしらすの量に目が点になった。色の濃いみそ汁、サラダ、キュウリの浅漬け、温泉卵、ヨーグルトのババロア付き。これで800円は信じがたい。
          魚がし③ 
          これで800円とは

先日、北千住で驚きのちらし丼を食べたが、ボリュームという点ではこちらに軍配。だが、質という点ではどうか。中落ちは色が薄めで、びんちょうマグロのよう。しらすはしらす干しで、塩分がかなり強め。それがテンコ盛り状態。
          魚がし④ 
          中落ちの量
          魚がし⑤ 
          しらすの量

質より量のどんぶり。醤油にワサビを溶いて、回しがけししてから、ゆっくりとかっ込む。ご飯は酢飯ではなく、炊きたてのフツーのご飯。汗をかきかき、しばし格闘。途中で、シバの女王が「ちょっと一品」のおすすめメニュー「厚焼き玉子焼き」(同550円)を頼んだ。これも驚きのボリュームだった。ちょっと一品どころの騒ぎではない。
          魚がし⑧ 
          かっ込め
          魚がし⑨  
          かっ込め

それを一切れだけもらって、食べる。出汁の効いていない、いわゆる関東の玉子焼き。とにかく甘い。醤油を垂らすと、これが意外に旨い。何とかすべてを平らげると、ベルトのボタンが二つほど弛んでいた。突然、ここが武蔵国の北東の果てであることを思い出した。思えば遠くに来たもんだ。
          魚がし⑥ 
          厚焼き玉子焼き

帰り際、店のスタッフに「マグロは何マグロ?」と聞いてみた。「メバチと本マグロが少し入ってます」とか。村長の舌も麻痺してしまうボリューム、ではある。ああ満腹、満足、満身創痍・・・。

本日の大金言。

僥倖(ぎょうこう)は足元に落ちている。今を楽しむこと、禅の精神にも通じる、「今を楽しむ」。するとあらゆるものに感謝したくなる。それに気づくか気づかないか。





                  魚がし11 


プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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