涙の絶品「鬼ひも川うどん」

 先週末は東京・神楽坂「日本出版クラブ会館」へ。今年2月7日に急逝した翻訳家・ライター・画家の片岡みい子さんの「お別れの会」に村民2号と出席、170人もの友人知人がその早すぎる死を悼んだ。

みい子さんの活躍の舞台は日本とロシアを中心に米国からインドにまで及び、折々に描いた個性的な作品も会場に並べられていて、村民2号も遺作となったそれらの絵画や写真をしんみりと見つめていた。

ご本人はシャイで、能ある鷹は爪隠すという人柄だった。それ故に170人もの人が参列し、その人数の多さに参列者が改めて脱帽したものだった。なくなってわかる親とお金とみい子さん・・・日が経つにつれてそんな存在になるのではないか。
          県立館林美術館① 
      清宮質文の世界(館林美術館)

その後、二軒ほどハシゴしてしまったために、昨日は二日酔い状態。三連休なので、キオも誘って、群馬県立館林美術館へポンコツ車を走らせた。

版画家の清宮質文(せいみや のぶふみ)生誕百年コレクションを見に行くため。村長の好きな世界で、ビッグネームではないが、村民2号とキオもその透明な世界に見入っていた。
          花山うどん 
          五代目花山うどん

その後、ランチは館林駅前にある「五代目花山うどん」で。1894年(明治27年)創業の老舗うどん屋で、館林うどんの中心的な店。東京・銀座にも支店を出している。

午後1時半過ぎだったが、店の前には7~8人が並んでいた。外人カップルの姿も。
          花山うどん① 
          いい暖簾だのう

テーブル席に案内されて、村長は「鬼ひも川」(麦豚、冷 税込み950円)を頼むことにした。村民2号とキオは「鬼ひも川」(しいたけ、温)を選んだ。「鬼」とは地元では「すごい」という意味だとか。つまり「すごいひも川うどん」となる。
          花やま① 
          鬼ひも川って?

これが実に美味かった。鬼ひも川うどんとは、幅4~5センチほどの幅広うどんで、この店の名物。乾麺も売っているが、店では讃岐うどんのように足踏み⇒一晩熟成の、手間ひまをかけた手打ちうどん。「うどん天下一決定戦」で三連覇したといううどんでもある。
          花山うどん③ 
          これが麦豚・冷
          花山うどん④ 
       こちらはシイタケ・温

じっくりと茹で上げるために待ち時間は17~8分ほどかかった。たぬきの器にブランド豚「上州麦豚」のロース肉と温玉、それに小ネギ、海苔、かまぼこが乗っていた。その下には「鬼ひも川」が鎮座していた。
          花山うどん⑤ 
          つゆの風味

鰹出汁の効いた、甘めのつゆをゆっくりとかけ、ワサビを乗せ、鬼ひも川を手繰り寄せながら食べると、そのもっちり感と伸びやかなコシがいいうどんの風味とともに口中に広がる。鴻巣の川幅うどんよりも美味だと思う。
          花山うどん⑧ 
          鬼ひも川!
          花山うどん⑦ 
          麦豚の旨み
          花山うどん1 
          温玉とワサビ

ワサビがいいワサビで、そのツンとした辛さとつゆ(かなり返しがきつめ)がうどんの美味さを引き立てている。つゆのかけ過ぎには注意が必要だが、実に上質な奥行きのある美味さ。小麦粉は地場の小麦を使い、麦豚の量も申し分ない。
          花山うどん5 
          たまらん
          花山うどん2 
      かまぼこもあるでよ

「こっちはシイタケが分厚くて本当に美味い。うどんは温かい方がいいわ」(キオ)
「もう少し安いともっといいけど、ボリュームも結構ある。腹八分の満足感がいいわ」(村民2号)

村民3人はすっかり満足。空は高く、どこまでも青い。みい子さんは遺言通りに、きっと精霊になって天国で170人(それ以上)を見守っているに違いない。空が目に染みる・・・。

風の鳴る枯野の奥に梅一輪


本日の大金言。

誠に人生一瞬の夢。だが、その一瞬には人知れぬ思いが一杯詰まっている。図書館一つ分の思い。しょっちゅうは不可能だが、折に触れて思い出すことが供養になるのかもしれない。




                                             花山うどん10 


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餃子王国で肉丼と焼き餃子

 戦国武将・蒲生氏郷の足跡を追って、宇都宮へポンコツ車を飛ばした。謎が多すぎて、完成しないライフワーク。

太閤秀吉によって、嫡男の秀行が3年ほど左遷された地でもある。「日野町」が今も残っていることにある種の感慨が胸に迫る。歴史から消えた蒲生家の思いに想像の羽根を広げる。一体何があったんだい? むろん答えは返ってこない。
          宇都宮 
          なぜか日野町

宇都宮は餃子の街としても有名。浜松市と並ぶ餃子王国で、市内には餃子を食べさせてくれる店が約200軒あるとか。遅い餃子ランチを取るために街中をブラ歩き。へそ曲がりの習性として「みんみん」「正嗣(まさし)」「めんめん」など有名店は避けることにした。
          三平食堂 
          三平です

東武宇都宮駅近くで、「三平食堂」の暖簾が見えた。きれいだが、老舗食堂のいい匂いがした。ミックスフライやトンカツなどのメニューの間に、「味自慢 餃子」の文字が踊った。どうやら宇都宮餃子会(約80店が加盟)には入ってないよう。そこも気に入った。入るっきゃない。
          三平食堂① 
          餃子の文字が・・・

店は創業50年になるそうで、女将と店主が二人で切り盛りしているようだ。フライなど揚げ物を頼んでいる客が多く、それがいい揚げ色で、美味そうだった。
          三平食堂② 
          穴場か?
          三平食堂③ 
          メニューの一部

まずは「焼き餃子」(税込み単品350円)を頼む。さらに「肉丼」(同600円)も追加する。フライ類を頼まなかったのはへそ曲がりの虫の仕業。

クルマなのでビールは我慢。10分ほどで餃子がやって来た。小型だがグラマラス。それが6個。すべて手作りの餃子で、皮が厚め。そのモチモチ感が噛んだ瞬間、口中に伝わってきた。ラー油の辛さが悪くない。
          三平食堂④ 
          自慢の焼き餃子
          三平食堂⑤ 
          あんた、グラマー?
          三平食堂12 
          見たい?
          三平食堂⑥ 
          試してみる?

中の具は野菜中心で、白菜と青ネギのようだ。キャベツとニラも入っているかもしれないが、確認できず。肉の姿は見えない。ニンニクの風味が強めで、鼻へと抜けていく。極上の味わいではないが、余計な添加物の匂いがしない。しっかり作られた手作り餃子ではある。
          三平食堂⑦ 
          野菜グラマーでした

続いてやって来た「肉丼」はイメージと違った。豚肉よりもタマネギが多く、しかも酢豚風あんかけ。豚肉がどっかと乗っているイメージだったが、いささか肩すかし。炊き立てのご飯が美味しくて、味わい自体は悪くはないが、肉丼というからにはもう少し豚肉の量が欲しい。漬け物の酢大根はいいとして、味噌汁が付いていないのは寂しい。
          三平食堂⑧ 
          こちらは肉丼
          三平食堂⑨  
       この瞬間がたまらん
          三平食堂10 
          独特の肉丼

ミックスフライかカキフライにすればよかった、とちょっぴり後悔したが、店自体は昭和のよき食堂の延長線上にあり、全体としては好感が持てる。支払いを済ませてから、突如、宇都宮がジャズの街でもあることを思い出した。いいジャズ喫茶を探すことにしよう。空が目に染みる。

本日の大金言。

個人的なことだが、昨朝、翻訳家でライターの片岡みい子さんが亡くなった。素敵な女性だった。燕三条がご実家で、パン切りナイフをもらったことなども忘れられない。それは今もわが村で愛用している。亡くなる前に、「肺転移胸の枯野に風の鳴る」という悲痛な一句をメールで頂いた。ご冥福をお祈りしたい。





                 三平食堂13 



高崎宿の意外な支那そば

ちょっとした 調べ物があり、旧中山道六十九次の一つだった高崎宿までポンコツ車を飛ばした。現在は高崎市。戦後は福田赳夫や中曽根康弘など首相を輩出し、平成の大合併で群馬県最大都市になった。人口は約37万人。群馬出身のタレント・井森美幸が一時ここから新幹線で通い愛していたことでも知られる(へえー)。

本日テーブルにのせるのは、北高崎飯塚町にある「支那そば なかじま」の支那そば、である。北関東でも有数の名店との評判。ラーメンや中華そばとは言わず、わざわざ「支那そば」と表記するのがある種のトレンドになっている。中身が伴っていない店もあるが、ここはどうか。
          なかじま①  
          群馬の人気店
          なかじま③ 
          いい店構え

「行列が凄いから覚悟して行った方がいいよ」
麺類シンジケートの友人から聞いていたので、覚悟して行ったが、午後1時過ぎということもあるのか、待たずに入れた。雑居ビルの一階に薄紅色の大きな日除け暖簾がかかっていた。コンクリートの外壁。シンプルな店構えで、中に入ると、L字の木のカウンター席のみ。15席くらいか、ゆったりしている。対面が板場になっていて、そこに店主が一人。女性スタッフが二人。
          なかじま② 
          メニューは少ない

板場はきれいで、無駄のない動きから、店主がかなりのこだわりと経験を持っていることがわかる。すぐに「支那そば(醤油)」(税込み720円)を頼んだ。たまたま隣に座ったキャップ姿のダンディーなオヤジと雑談。「ここは美味いよ。今日は珍しく行列がない。あんた、ツイテルよ」。
          なかじま⑤ 
          隙がない
          なかじま3 
          湯気の向こう側

待ち時間は長めで12~3分ほど。正統派の白い大きな陶器ドンブリが置かれた。魚介系のいい匂いが鼻腔をくすぐった。鶏ガラ、豚骨、鰹など動物系と魚介系のブレンドスープのようで、薄っすらと濁っている。麺は自家製で、中細ストレート麺。それが二つに畳まれて、きれいに置かれている。
          なかじま⑥ 
          で、できる
          なかじま⑦  
          コショウをパラリ

その上に海苔が置かれているが、ずらしてみると、その下には自家製チャーシューが2枚と細いメンマ。刻みネギがスープに浮いている。シンプルで見事な構成。
          なかじま⑧ 
          スープの絶妙

まずはレンゲでスープをひと口。醤油の色が濃い目だが、穏やかでまろやか。鰹と鯖節、それにかすかに煮干しの風味がジワリと来た。その奥に鶏ガラと豚骨がウッドベースのように流れている。化学調味料の匂いがしない。スープで勝負している店のようだ。
          高崎なかじま  
          自家製麺

小麦の風味が立ち上がるような麺はかなりコシが強く、あの東京・赤羽の「自家製麵 伊藤」を思い起こさせる。特筆したいのは自家製チャーシュー。縁が紅色で、横浜中華街のチャーシューのよう。ハチミツを塗って炙っているようだ。肩ロース肉とモモ肉だと思うが、その肉肉とした食感が悪くない。出来ればもう少し大きいか、もう一枚プラスしてくれると、もっといい。
          なかじま5 
          自家製チャーシュー
          なかじま4 
          メンマもこだわり

細いメンマはフツーの出来。全体としてよくまとまった美味さで、シンプルの奥にこだわりの技が潜んでいる。平ザルを使って茹で上げた麺をすくっているのも好感。これなら支那そば、を名乗るのも理解できる。うどんとそばの群馬で、「支那そば」の暖簾を下げたのは2008年12月だそう。「秘密のケンミンSHOW」で井森美幸が「群馬はラーメンも凄いんですよ」という日も近い?

本日の大金言。

高崎宿は日本橋から数えて13番目の宿場町。そばやうどんばかりでなく、ラーメン文化も中山道で広がるかもしれない。




                 なかじま10 




「かぼちゃガーリックライス」の力

本日は成人の日。お祝い代わりに飛び切りの情報をお届けしよう。群馬・桐生市郊外で見つけた「ガーリックライスのチーズ焼き」である。なかなかのものだった。

桐生は村民2号の故郷で、ゴッドマザーが住んでいる。かつては「西の西陣、東の桐生」と言われた絹織物の街で、今でもいい店があちこちに残っている。少し元気の出てきたゴッドマザーをポンコツ車に乗せて、ランチとなった。ラジオ体操はまだ無理だが、20メートルくらいは何とか歩ける。食欲は衰えていない。
          カボチャの花 
          当たりか?

数年前に成人式を終えたキオも同行、村民2号がグルメの妹から仕入れた情報を頼りに、東国文化歴史街道に入った。明治記念館を桐生市内方面へ少し行くと、右手に「かぼちゃの花」の看板が見えた。淡いイエローの一軒家カフェ。
          かぼちゃの花① 
          ファミレスではない

入り口にはイタリアの国旗があり、木と白壁のイタリアンレストランのようでもあるが、喫茶店のようでもある。カウンター席とテーブル席がいくつかあり、ゆったりとしていて、落ち着ける雰囲気。
          かぼちゃの花7 
          いい雰囲気

メニューを見てちょっと驚いた。ドリア、スパゲティばかりでなく、キムチチャーハンや豚肉のマヨネーズ焼きなど、面白そうなメニューが並んでいた。かぼちゃ、の文字があちこちに見える。そのバラエティーとオリジナリティーにキオが反応した。「美味そう。デザートも楽しみ」。
          かぼちゃの花2 
          メニューが豊富

村長は悩んだ末に「ガーリックライスのチーズ焼き」(税込み760円)を頼むことにした。村民2号とキオは「かぼちゃミートドリア」(同820円)を即決。ゴッドマザーは「食えるなら何でもいいよ」で、同じものを頼んだ。

奥が厨房になっていて、そこからいい匂いが流れてきた。待ち時間は長めの15~6分ほど。シェフの姿は見えないが、雰囲気からして、期待感が高まる。
          かぼちゃの花④  
       ガーリックライスのチーズ焼き
          かぼちゃの花⑤ 
          このロケーション
          かぼちゃの花3 
   こちらはかぼちゃのミートドリア

「ガーリックライスのチーズ焼き」が最初にやってきた。予想したものとはいささか違っていた。おこげの姿におおっとなる。いい色で、ガーリックライスの彩りを深めていた。トロリとしたチーズが頂上部分から溶岩状に流れていて、その上には刻み海苔がかかっていた。脇にはスープではなく、豆腐の味噌汁のお椀。いい匂いとビジュアル。何という現代版和洋折衷のアイデア。
          かぼちゃの花⑥ 
          これはスゴイ
          かぼちゃの花⑧ 
          おこげの存在感
          かぼちゃの花11 
          あーん

これが意外や絶妙と言えるものだった。ガーリックライスは一粒一粒がフライパンできっちりと焼かれていて、ガーリックが効いている。隠し味の醤油が全体の香ばしさに深みを与えている。薄切りのガーリック以外に具の姿は見えない。おこげのパリパリ感がたまらない。さらにととろけたチーズ・・・それらが料理自体を1+1=3にしている。だが、驚きはそればかりではなかった。
          かぼちゃの花10 
          かぼちゃの存在感
          かぼちゃの花12 
          どないでっか?

スプーンを進めると、カボチャが現れてきた。デカい。ほくほくとした見事なカボチャで、これが2個も隠れていた。村長としてはここは1個で充分だと思うが、かぼちゃ好きにはたまらない世界だと思う。厨房の奥で姿が見えないが、かなりの腕のシェフなのは間違いない。店はこの場所に移転してから13年になるそう。いい店見っけ、の気分。

「確かにまた足を運びたくなる店ね。ミートドリアも満足よ。ボリュームもほどよい」(村民2号)
「デザートに頼んだかぼちゃのケーキも自然で美味いわ。残念だけど、文句のつけようがない」(キオ)
「あたしゃ、少し残しちまったけど、これでラジオ体操ができるかもねえ」(ゴッドマザー)

夕暮れを丸めたるかな冬南瓜

本日の大金言

かぼちゃの花言葉は寛大とか包容。非寛容と壁の時代にかぼちゃの力が必要になってくる・・・という妄想が起きてくる。



                 かぼちゃ花  





三拍子揃った「厚切りソースかつ丼」

 ソースかつ丼好きにはたまらない情報をお届けしよう。長野駒ヶ根、福井、会津若松と並ぶソースかつ丼四大メッカの一つ、群馬・桐生市郊外で出会った「厚切りロースかつ丼」である。君の名は、ソースかつ丼版とでも言っておこう。

桐生のソースかつ丼と言えば、「志多美屋本店」と「藤屋食堂」が有名だが、村長の頭の中にはあるソースかつ丼の記憶が残っている。それがどこだったのか、思い出せない。きれいな脂身がしっかり付いている柔らかいロース肉、サクッとしたコロモ、それにやや固めの立ったご飯・・・タレがほどよくかかっている。記憶の中では天上の絶品。あれはひょっとして夢だったのか?
         明治館 
         重要文化財「桐生明治館」

ゴッドマザーのお見舞いを兼ねて上州・桐生市へ。村民2号は中学時代の同級会。ポンコツ車で東国文化歴史街道をプカプカ走り、明治11年建築の洋館「桐生明治館」を見てから、遅いランチを取ることにした。そこで「この近くにとっても美味いソースかつ丼がありますよ」という情報をつかんだ。現地のナマの情報は大事にしたい。
         富士山食堂 
         富士山が見える?

明治館から通り沿いに桐生市方面へ500メートルほど走ると、右手に「ソースかつ丼」の文字とともに「富士山食堂」の看板が見えた。ベージュ色のモダンな一軒家。それが夢の記憶との出会いの始まりだった。
         富士山食堂① 
         いい店構え

午後1時を過ぎているのに駐車場はほぼ満杯。地元で人気なのがわかる。入ると、カウンター席とテーブル席、それに奥にはウッディーな小上がりもあり、ほどよい広さ。カウンターの奥が広い厨房になっていて、そこで店主らしい男性と女性スタッフが料理に励んでいた。立ち振る舞いからプロフェッショナルの気配。注文取りは学生のようなバイトの女の子。

「国産赤城豚 ソースとんかつ丼 厚切り 920円」の文字が目に飛び込んできた。何かが目覚めた感覚。「あれ、ください」。すると、バイトの子が「今はランチタイムなので、味噌汁とサラダ、それにお新香が付いて880円です。ドリンクも付いてます」と言うではないか。ツイテル。君の名は、ではなく、豚の名は。
         富士山食堂② 
         おおお~
         富士山食堂③ 
         ランチタイム

ところが待ち時間がかなり長い。他の客もそれが当たり前のように待っているのがわかる。約25分ほどの待ち時間。待つのは嫌いだが、なぜか我慢できる。店主が一生懸命作っているのがわかるからだと思う。そして、これが絶品だった。村長がこれまで食べたソースかつ丼の中でもベスト5に入る代物
         富士山食堂④ 
         君を待っていた・・・

自家製ソースにくぐらせた赤城豚のロースとんかつはまず揚げ色がいい。切れ目は六つで、肉の厚みが2センチほどはありそう。きれいな脂身とサーモンピンク色の赤身のバランスが見事。立ち昇るいい匂いをクンクンしながら、ガブリと行く。
         富士山食堂⑤ 
         この圧倒

柔らかな感触ときれいな脂身が、甘い余韻を残しながら歯のすき間からノド奥へと落ちていく。コロモのサクサク感とウースターソースベースのほどよい甘さのソースも素晴らしい。これは「志多美屋本店」と遜色ないどころか、値段を考えると上ではないか?
         富士山食堂⑥ 
         言葉はいらない

炊き立てのご飯はやや固めで、ソースのかかり具合がとてもいい。ご飯の量はやや少なめだが、とんかつ、ソース、ご飯の三拍子が絶妙に融合していて、これはソースかつ丼の一つの頂点だと思った。夢に見たソースかつ丼はこれだったのか。
         富士山食堂⑦ 
         飛び降りたい
         富士山食堂⑧ 
         ご飯とタレ
         富士山食堂4  
         豚の名は。

味噌汁、サラダ、白菜のお新香も悪くない。女将さんらしい人に聞くと、店は創業70年で、戦後すぐに初代がソースかつ丼をメニューに加えたそう。今は三代目。ソースは初代からの継ぎ足しで同じ味を作り続けている。食堂なので、ソースかつ丼ばかりではなく、ラーメンやオムライスなどメニューが豊富。

唯一の不満は、ドンブリの蓋(ふた)がしていないこと。蓋を開ける瞬間の楽しみというのもある。だが、いい店を見つけた感動の方が大きい。コーヒーを飲みながら、しばらくしてからまた会いに来ようと決めた。

本日の大金言。

桐生のソースかつ丼はヒレカツが基本で、キャベツなどは敷いていない。新潟のタレカツ(醤油ベース)と似ている。会津や駒ヶ根のソースかつ丼はキャベツを敷いている。その違いも面白い。




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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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