行列の店の「かにかにチャーハン」

 チャーハン好きの村長が気になっていた店が、埼玉・大宮駅エキュート内にあるチャーハンの専門店。店名がズバリそのもの「かにチャーハンの店」。ランチ時はいつも行列で、ガラス越しにコックが3~4人ほど中華鍋と中華お玉を操る姿は絵になっている。今回はここで食べた「かにかにチャーハン」について。
           カニチャーハンの店 
           ガラス張りの奥の世界

午後1時過ぎ。行列が空いたところで、店員に誘導されるように店内へ。店はL字の横長カウンター席だけ。13人ほど座れる。カウンター越しにガラス張りの厨房が見え、そこで貫録のあるコックが4人ほどチャ-ハン作りに励んでいた。まるで「料理の鉄人ショー」のようで、それを見ているだけで幸せな気分になってくる。思わず「座布団一枚!」と掛け声を掛けたくなるほど。
           かにチャーハンの店① 
           チャーハンショー?

「かにチャーハン」(670円)や「かに肉とろ玉ピリ辛チャーハン」(790円)など旨そうなメニュー構成で、すべてかに味噌汁付き。手ごろな値段設定も好感。村長は迷った末に「かにかにチャーハン」(760円)を頼んだ。伝統のチャーハンだそうで、「かにチャーハン」よりカニが多そう。店には券売機がない。チャーハンは対面に限る。
           かにチャーハンの店② 
           メニューも多い

3~4分で「かに味噌汁」がやってきた。カニの足と胴の部分がしっかり入っている。カニのダシが効いた薄味。悪くない。調べてみたら、この店は東京・渋谷が本店で、その旨さと手ごろな価格設定で人気を呼び、今では首都圏を中心に名古屋、大阪、福岡にまで店を広げていることもわかった。カニチャーハンだけでこれだけの人気を呼ぶのだから、オーナーはかなりのやり手だろう。
           かにチャーハンの店10 
           かに味噌汁

続いていい匂いとともに「かにかにチャーハン」がやってきた。待ち時間は10分ほど。焦げ茶の陶器に中華お玉で盛られたチャーハンはひと目で旨いことが見てとれた。黄金色というとオーバーだが、それに近い色で、頂上にはズワイガニのカニ肉が想像よりも多めに乗っていた。好感。
           かにチャーハンの店④ 
           黄金のチャーハン
           かにチャーハンの店1 
           うーむの世界

まずはスプーンでひと口。レンゲでないのが残念だがパラパラ感がとてもいい。やや薄味だが、旨味が口中に広がる。隠し味はオイスターソースか? 一粒一粒にしっかり火が通っているのがわかる。ニンニクの匂いがないのが、少々残念だが、それすらも忘れてしまうほどの旨み。卵、カニ、長ネギの他にキュウリやレタスが混じっていることに気付いた。これが意外に効いている。旨味の中にさわやかな風が一瞬走る。
           かにチャーハンの店⑧ 
           見事なカニチャーハン
           かにチャーハンの店3 
           一粒一粒
           かにチャーハンの店11 
           絶妙な旨み

全体のボリュームはまずまず。カニ肉もいい鮮度。食べ終えると街のいい中華屋でカニチャーハンを食べた時のような満足感がじんわりと来た。チェーン店でこれだけのコスパの良さを感じることはあまりない。人気があるのもよくわかった。最後に気になっていたことを女性スタッフに聞いてみた。

「かにチャーハンとかにかにチャーハンって、見た目は同じだけど、どう違うの?
「かにチャーハンはカニが上の乗ってるだけですけど、かにかにチャーハンは中にもカニが入ってるんです」
うむむ・・・舌を噛みそうになってしまった。

本日の大金言。

チャーハンをパラパラに炒めるにはかなりの技術がいる。職人芸とビジネスを融合させたチャーハン専門店の今後を注視したい。



                      かにチャーハンの店12 


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向島「言問団子のみそあん」

 東京・向島はエンターテインメント新聞社時代に年に数回通った場所。主に日が暮れてからで、作家先生の接待によく使った。そのとき料亭の女将がさり気なく手土産に用意してくれたのが、長命寺の桜餅と言問団子(だんご)、徳太楼のきんつばだった。長命寺の桜餅が一番多かったが、村長は一番少なかった言問団子が気になった。

今考えればインクレディブルな世界だったが、ふつう経験できない世界を経験したことは村長の隠れた財産にもなっている。猫に小判かもしれないが。その言問団子。串のないダンゴなんてダンゴといえるか? それが最初の印象だった。折詰に入った三色のダンゴは、品がよすぎて村長には物足りなかった。
           言問団子1 
           言問団子の店構え

浅草に出たついでに、夕暮れ時、向島までそぞろ歩き。少し前までは花見客でごった返していた隅田公園たもとに「言問団子」がある。格式を感じさせる店構えで、白地の暖簾が江戸である。ふとのぞいてみると、「召上り1人前 630円」の文字が見えた。こしあん、しろあん、みそあんの三種類、それにお茶付き。入るっきゃない。
           言問団子① 
           入るっきゃない

平日の夕暮れ時だったせいか、中で食べている客は一組のみ。よく磨かれた木製のテーブル席で「召上り1人前」(税込み630円)を頼んだ。江戸末期創業の老舗団子屋。幸田露伴、竹久夢二、池波正太郎などこのダンゴを愛した先人も多い。だが、悲しいかな、風流とは無縁な村長は、単に甘味中毒者の食い意地丸出しでしばらく待つ。
           言問団子② 
           老舗の空気

5~6分で、絵皿に乗ったダンゴが三個。それにお茶。ダンゴは三色で、感じのいい女性スタッフが「こしあん、しろあん、みそあんの三種類です」と説明してくれた。お茶は抹茶ではなく、ほうじ茶。まずはこしあんから。北海道十勝産の小豆を使用、上品な藤紫小豆の色味で、口中に入れた瞬間、さらとしたいいこしあんの風味が広がる。甘みはかなり抑えられている。餅は米粉餅で、伸びはない。
           言問団子③ 
           召上り一人前
           言問団子④ 
           三色の世界
           言問団子⑥ 
           あっさりした洗練

次に白あん。やはり十勝産のてぼう豆を使っているそうで、こちらも白あんの風味が上品。甘味中毒者の村長にはやや物足りない。どちらもさらりとした、洗練された味わい。京都・北野天満宮前で食べた「澤屋」の粟餅のような感動はない。
           言問団子⑦ 
           しろあんの余韻
           言問団子⑧ 
           みそあんの絶妙
           言問団子⑨ 
           お呼びでない?

一番気に入ったのが、みそあん。見た目は黄色い。こしあん、しろあんとは逆で、外側がクチナシで黄色く色付けした米粉餅。中が白みそあん。京都の白みそを使っているそうで、しろあんとみその風味がとてもいい。外側の餅との相性が絶妙。これを串ダンゴにしたら、きっと美味いだろうな、というあまりに俗な思いがついよぎるのだった。

本日の大金言。

ダンゴの原点は一個だが、串ダンゴの原点は5個だったようだ。それが4個になり、今では3個もある。ダンゴも人間の味もデフレが進んでいる?





                         言問団子10 





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知る人ぞ知る「伝説のラーメン」追跡

 かつて村長が感動したラーメンの一つが埼玉・熊谷市星川通りにあった「よか楼(ろう)」である。白い大きめのドンブリに鶏ガラ醤油スープがキラキラ揺蕩い、手切りラーメン、チャーシューも絶品だった。土日はいつも行列で、職人風の店主のこだわりが隅々まで息づいていた。餃子も旨かった。

それが4年ほど前に突然閉店してしまい、閉門蟄居したかのように閉ざされた入り口の前で呆然としたものだった。一体何があったのか、村長は訝(いぶか)った。周辺の人に聞いても、その後どうなったのか手がかりさえつかめなかった。上熊谷で兄弟と一緒に新しく店を出した、という話も聞いた。

フランチャイズにして東京にも何店かできたという噂も耳にしたが、成功したという話は聞いていない。村長にとっては未だに「謎のままのラーメン屋」である。

それが麺好き仲間の情報で、「よか楼本店」の存在を知った。創業が大正13年。利根川にほど近い熊谷市妻沼町にあるという。桐生に住むゴッドマザーのお見舞いの帰りに立ち寄ることにした。

すでに辺りは暗くなっていた。利根川を超えて国道407号線を熊谷方面へと走る。登戸交差点を左に折れ、さらに右へ。すると右側に「手打らあめん よか楼本店」の灯りが見えた。昭和モダンのよき中華食堂といった風情。調べてみたら、もともと「よか楼」はこのあたりで誕生したようだ。
           よか楼本店 
           伝説のラーメンありや?

店内は意外に広く、テーブル席と小上がりがあり、村長はテーブル席に腰を下ろして、メニューを見る。「らあめん 500円」「チャーハン 500円」「コロッケ定食 550円」「カツ丼 650円」「カレー 500円」・・・明らかにラーメンに特化していた星川通りとは違った。だが、どこか懐かしい店内の雰囲気と地元の常連客の姿に心が安らぐ。
           よか楼本店① 
           らあめん500円
 
原点の「らあめん」(500円)を頼むことにした。村民2号も「安いわねえ」と言いながら同じもの。10分も待たずに着丼。ラーメンというより懐かしい支那そば! 大きめのチャーシュー、ナルト、メンマ、ほうれん草、長方形の海苔、刻みネギ・・・ボリューム感はない。
           よか楼本店③ 
           支那そば?
           よか楼本店④ 
           コショウをぱらり
           よか楼⑥ 
           懐かしいスープ

スープは煮干しと鶏ガラ醤油スープで、穏やかな味わい。化学調味料のかすかな匂い。麺は黄色みが強い中太ストレート麵。コシもまずまず。チャーシューは大きめで、肩ロースをじっくり煮込んでいる。柔らかい。昔フツーにあった支那そば。悪くはないが、星川通りのような感動は湧いてこない。
           よか楼本店⑥ 
           チャーシューは美味
           よか楼⑧  
           麺はフツー
           よか楼本店⑧ 
           シナチク

店の女性スタッフに聞いてみることにした。
「星川通りにあった『よか楼』と同じ店ですか?」
「もともとは同じなんですよ。兄弟なんですよ。それがいろいろあって、今は別々です。まあ、ラーメンに対する考え方も違いますからねえ」

「この麺は手打ち?」
「今は機械打ちにしました。ちょっと前までは手打ちだったんですよ」
あの、村長が感動した星川通りのラーメンが星になってしまったようだ。ぐすん。

本日の大金言。

時代は変わる。人も変わる。ラーメンも変わる。とはいえ、職人が少なくなるのは悲しい。


                          よか楼⑨ 







居酒屋の街の絶妙オムライス

 東京・兜町のペンクラブでの野良仕事の帰りに、ふと立石に寄ってみたくなった。北千住よりもディープな居酒屋の街。仲間内にもここのファンが多い。立ち食いの「栄寿司」、ホルモン焼きの「宇ち多”(うちだ)」、鳥料理の「鳥房」などテレビや雑誌などでも取り上げられる回数が増え、それに比例するように、店によっては客あしらいがぞんざいになっているとも聞く。

時刻は午後3時ちょい前。立石仲見世商店街をブラブラ歩いて、セピア色の「呑んべえ横丁」へ。すでに人気の「宇ち多”」の前は行列で、この時間から飲んでる人の多さに改めて驚く。焼き鳥を焼く煙り・・・そのまま数十年前にタイムスリップしたような錯覚に陥る。

立石には「サッと飲んでサッと帰る。長居は無用」という暗黙の立石ルールがある。村長も数年前、仲間とある居酒屋で飲んでいたら、女将に「もう帰んな」と言われたことがある。話に夢中で長居してしまったからだった。といっても2時間もいなかったのに、である。だが、それはここでは通用しない。
        
立石ほど江戸の下町の気風が残っている飲み屋街も少ないと思う。そこがまた魅力でもある。どこかの暖簾をくぐりたくなったが、翌日が病院の検査なので、我慢することにした。さらに横道に入ると、煤(すす)けた、時代から取り残されたような食堂が視界に入った。その侘びし気な風情に惹かれた。
           えびす食堂 
           意外な世界

「ゑびす屋食堂」の看板と暖簾。入り口の古びた、懐かしいサンプルケースを覗く。暖簾をくぐる。カウンターと小上がりがあり、カウンター席では常連らしいオヤジが黙々と日本酒を飲んでいた。カウンターの奥が厨房になっていて、ウディ・アレンによく似た白衣の店主が無愛想にこちらを見た。居酒屋でもあり洋食屋でもあるかのよう。肉豆腐、煮こごりなどのメニューが豊富で、なかなかの店と見た。村長はカウンターに腰を下ろして、「オムライス」(650円)を頼むことにした。
           えびす屋食堂② 
           昭和にタイムスリップ

これが当たりだった。厨房でフライパンを操る音がいい。本格的洋食屋の気配。いい匂いが流れてきた。12~3分ほどでオムライスがやってきた。使いこなしたステンレスの洋皿にステンレスのスプーン。オムライスは見ただけでボリューム感といい、卵の色味といい、ケチャップのかかり方といい、ほぼ完ぺきだった。余分なものはない。残念なのはグリーンピースがないこととサラダとスープがないことくらい。
           えびす屋食堂③ 
           ほぼ完ぺきのオムライス

スプーンを入れると、バターの香りがチキンライスから立ち上がってきた。鶏肉、たまねぎ、ピーマンはそう多くはないが、何とも言えない旨味がふくよかに口中で広がった。
           えびす屋食堂⑤ 
           焼き加減
           えびす屋食堂⑥ 
           チキンライスの完成度
           えびす屋食堂⑦ 
           旨味の驚き
           えびす屋食堂⑧ 
           意外な発見・・・

一粒一粒がていねいに炒められているとでも言いたくなる旨さ。卵もしっかりと火が通っていて、その焼き加減が絶妙。昭和のよきオムライスがかようなところで生きていたとは・・・。この無愛想なウディ・アレンに話しかけてみたくなった。
「店は何年くらい?」
「うーん、45年くらい・・・」
「初代?」
「そんな年じゃないですよ。二代目ですよ」

そこで沈黙。気まずい時間が流れる。これはサッと食べてサッと帰るしかない。立ち上がる。カウンターの常連客のオヤジが「もう一本くれ」と言う低い声が背中越しに聞こえた。立石、やはりディープだ。

本日の大金言。

立石はまるで別の国のようだ。あるいは時間が止まったままの世界。その懐かしい、暗闇の底の灯りが居酒屋ファンを惹きつけるようだ。


                        えびす屋食堂⑨ 




原点回帰、氷川神社の親子丼

 天気がいいので久しぶりに埼玉・大宮の氷川神社へ。参道の新緑が気持ちいい。ちょうど昼飯時で、有名な「氷川だんご屋」でダンゴでも食べようかと覗いてみたら、「親子丼」(お吸い物付き570円)のメニューが目に入った。570円? もう一度目をこすって見ても570円。親子丼がメニューにあること自体が村長にとっては驚きだが、その安さにも驚いた。だんご屋の親子丼もポエム。
           氷川神社③ 
           大宮氷川神社参道
            
茶屋づくりの店は1974年(昭和49年)創業で、二代目の店主がダンゴを旨そうに焼いている。ここは醤油ダンゴだけで餡ダンゴがないのが残念だが、酒まんじゅうも名物である。
           氷川だんご② 
           氷川だんご屋
           氷川だんご① 
           なぜか親子丼

暖簾をくぐると、老舗の甘味屋のいい雰囲気で、木のテーブルが三つほど。若い客と巣鴨族がのんびりときしめんやダンゴを食べていた。正午前だったせいか、中央のテーブルが空いていた。そこに腰を下ろす。
           氷川だんご③ 
           清めの世界?

女将さんらしい女性がほうじ茶を持ってきた。「親子丼、お願いします」と村長。ほうじ茶の受け皿が竹細工で、いい雰囲気、10分ほどで丸い黒塗りの漆器がやってきた。お吸い物とタクワン付き。ゴボウの佃煮のようなものも添えてあった。うむ。さり気ない気遣いがうれしい。
           氷川だんご④ 
           さり気ない世界

フタを取る。甘い醤油の匂いが参道のさわやかな空気に溶け込む。卵の白身と黄身、鶏肉、たまねぎ、三つ葉、刻み海苔・・・素朴な親子丼の光景。だが、中央の紅ショウガとパラパラと散りばめられた白ゴマが異端である。紅ショウガは焼きそばと相場が決まっているが、ここではフツーに鎮座している。だんご屋と駄菓子屋は親戚関係にあるのかもしれない。懐かしい昭和の匂い。
           氷川だんご⑤ 
           フタを取ると・・・

出汁の効いた高級な親子丼ではない、庶民的な親子丼の世界。卵にはしっかり火が通っていて、鶏肉も固めで多分ごくフツーの鶏肉だろう、そう大きくないものが4~5切れほど。濃い甘辛のつゆが固めに炊かれたご飯にほっくりとしみこんでいる。ウマいとかマズイを超えた戦後の軌跡を思い起こさせる親子丼。
           氷川だんご⑦ 
           かしわ手   
           氷川だんご⑨ 
           かしわ様
           氷川だんご⑧ 
           原点か?
           氷川だんご2 
           ゴボウの佃煮?

お吸い物は温麺入りで、三つ葉がさり気ない。立ち上る湯気がいい。旨さとは違うあまりに素朴な親子丼を食べ進むうちに、これはひょっとして氷川神社の神様が「おい、勘違いしてはいかんぞ。足元を見ることを忘れてはいかんぞ」とメッセージを送っているのではないか?という思いがよぎった。うむむうむむ。なぜか冷や汗が数滴・・・箸を置くときについ正座したくなった。身を清める親子丼というものも確かにある。

本日の大金言。

たまには神社で昼ごはんも悪くはない。風呂に入るように日本古来の凛とした空気に触れる。リセットのための仕掛け。



                       氷川だんご10 




「横浜家系ラーメン」初体験記

 佐野ラーメン好きの村長にとって、脂がこれでもかとばかりにギトギト浮いているラーメンは苦手。そのくせ好奇心が旺盛だから始末に負えない。横浜家系ラーメンはその一つ。ファンが多いのだから、多分病み付きになるほど旨いんだろうな、という予感はある。いつものように、埼玉・大宮東口周辺をブラ歩き中に、その「横浜家系ラーメン 石川家」に意を決して入ることにした。
           石川家① 
           横浜家系の引力

黒と赤の派手な店構えからして、どこか横浜系のおどろおどろしいものを感じる。「危ないものほど旨い」という美食家の言葉もある。ここは横浜家系ラーメンの元祖「吉村家」の直系の店らしい。麺も吉村家と同じ酒井製麺の太麺を使っている。
           石川家③ 
           病み付きになる?

店内に入ると、店内は広くどこか南蛮ふう。券売機で定番の「横浜家系しょうゆラーメン」(750円)を選んだ。右手にカウンターがあり、そこに案内される。スタッフも東南アジア系が多いようだ。ガチャガチャ感は嫌いではない。

10分ほどで黒いラーメンどんぶりがやってきた。豚骨系のいい匂いが立ち上る。ラードの膜がどろりと表面を覆い、豚バラのチャーシューが2枚、それにほうれん草、大きな角海苔が3枚ほど。さらになぜか九条ネギが多めに乗っていた。九条ネギ? 京都ふう横浜家系ラーメンということか。鶏油の気配は感じない。だが、そのビジュアルは悪くない。
           石川家⑤ 
           見る前に食べろ
           石川家⑥ 
           コショウをパラパラ

まずはスープ。しょう油ベースだが、ほとんど豚骨スープのように濁っていて、脂がどんよりと浮いている。もっさりとした味で、意外に嫌なラード感がない。ゲンコツ、背ガラ、肩ガラなどをじっくり煮込んだスープだそうで、このあたりも京都ラーメンとも似ている。 
           石川家⑦ 
           どんより感がたまらない

その下に控えている太麺はごわっとした食感で、細麺の京都ラーメンとは違う。横浜家系の正統派太麺のようだ。コシというよりももっさりしたさぬきうどんのような歯ごたえ。悪くない。
           石川家11 
           太麺の誘惑

脂身の多いチャーシューは柔らかい。思ったより小さめなのが残念。ほうれん草と九条ネギはマル。だが、全体的にどこかどんよりした味わいで、次第に物足りなさを感じてきた。目の前ににんにくと豆板醤が置いてあった。夕方、知人と会うので、ニンニクは避けて、豆板醤を入れることにした。
           石川家12 
           豆板醤を入れる

味がピリッとしまった。何とか食べ終える。村長の胃の中に脂がどのくらい入ったか不明だが、「危ないものほど旨い」と期待が高かった分、少々がっかり。だが、最初の入り口で横浜家系の結論を出すには早すぎる。コレステロールの多さを誇る(?)村長だが、しばらくして別のメニューに挑戦するつもりで店を後にした。

本日の大金言。

ラーメンはすでに一つの宇宙である。月があればブラックホールもある。満足もあれば不満足もある。それゆえに楽しむことが必要だと思う。

                       石川家13 

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マグリット展後のハンバーガー

 お江戸で修業中のキオの案内で、六本木の国立新美術館へ。ルーブル美術館展ではなく、日本では13年ぶりというマグリット展が目的。タイトルとシュールな絵の迷宮に入る。「恋人たち」や「弁証法礼讃」などはわかりやすいが、「なんでこうなるの?」という不思議な世界が次々と固定観念に一撃を食らわす。奇妙な感動と詩的な余韻がしばらく残る。やられてしまった。
           マグリット展 
           いざマグリット展へ(国立新美術館)

頭を使い過ぎたせいか、村民3人ともお腹が減ってしまった。胃袋が青空になる。あるいは青空が胃袋になる、なんてね。外に出た途端、村民2号が「早く食べないと死んじゃいそう」とへたり込んだ。国立新美術館のすぐ近くで、「バーガープレート、サンドイッチプレート」の立て看板が見えた。飛び込むっきゃない。
           ペーズマジック① 
           立て看板と奥の世界
           ペーズマジック 
           穴場か?

奥まったところに「Pe'z magic(ペーズマジック)」というネオン文字。ハンバーガーとサンドイッチの店だった。アメリカの西海岸風で、悪くない店構え。中に入ると、4人ほど順番を待っていた。時刻は午後1時過ぎ。12~3分ほどで、右奥のテーブル席に案内された。店は細長い造りで、オープンな厨房では2人のコックがハンバーガーとサンドイッチ作りに勤しんでいた。美味の気配。
           ペーズマジック2 
           開放的な厨房
           ペーズマジック④ 
           これで980円

村長は「バーガープレート」(サラダ、飲み物付き980円)を選んだ。飲み物はコーヒー。村民2号とキオは「サンドイッチプレート」(同980円)。3~4分でまずはサラダ、コーヒーの順で登場。サラダは新鮮なレタス。
           ペーズマジック⑤ 
           まずはサラダ

それから10分ほどかかって、白い磁器皿に乗ったハンバーガーがやってきた。らせん状のフレンチフライが大盛りで控えていた。バンズ(丸パン)はそれほど大きくはない。中がこんがりと焼かれていて、そこに焼きたての焦げ目のついたパテ(牛肉のミンチ)がどんと挟まっていた。塩と胡椒だけの味付け。ほどよいボリューム感。うむ。
           ペーズマジック⑥ 
           続いて主役のバーガー
           ペーズマジック⑦ 
           元気ですかァ?
           ペーズマジック10 
           カリカリのフレンチフライ

ピクルスの乗った真っ赤なトマト、タマネギ、タルタルソースのかかったレタスが別に置かれていた。どうやら自分の好みで挟んでください、と言うことらしい。トマトケチャップとマスタードをたっぷりとかけながら、トマト、タマネギ、レタスの順で載せ、それを上からぎゅっと押す。来た来た。
           ペーズマジック⑨ 
      ケチャップとマスタードをたっぷりと
           ペーズマジック13 
           スタンバイOK?

ガブリと行く。バンズの香ばしさと柔らかさ。パテは100%国産牛だそうで、トマト、タマネギ、レタスとの相性がいい。レタスにかかったタルタルソース、ケチャップ、マスタードがパテからにじみ出る肉汁と絡み合い、バーガーの旨さをどんどん引き出していく。
           ペーズマジック14 
           言葉はいらない

ランチメニューとはいえ、本格的なバーガーがこの値段で食べられることに好感。
難を言えば、本場のアメリカほどのボリュームはない。日本人サイズの本格バーガーだが、ウッディーな床、白い壁と天井・・・店の雰囲気もいい。店は13年になるそうで、隠れた穴場かもしれない。

「フレンチポテトが特に気に入ったわ。カリカリ感がマル。マグリットでこんがらかった頭がようやくすっきりしたわ」
「やっぱり頭もお腹があって成り立ってるということかな」
京都のグルメ先生の胃袋も早く復活するといいなあ。弁証法の勝利のためにも」
「村長も早く頭が全快してほしいわ」
「それは無理よ」
「・・・・・・」

本日の大金言。

あらゆるものを弁証法的に見る。それは不可能に近いかもしれないが、マグリット後のランチで試してみることも悪くない。



                       ペーズマジック16 






「真っ黒いカレーパン」と遭遇

 村長のエリアでもある大宮そごうのデパ地下を散策中のこと。「御座候」で絶品の今川焼きを買うつもりが、真っ黒いカレーパンとメロンパンを買ってしまった。こういうこともたまにある。皆さんも頭と体が予定と全然別に動くこと、ありませんか?
            大宮そごう 
       夕暮れの大宮そごう、ポエム

「ドンク」をちょいと覗いてみたら、「そごう大宮限定商品」の文字がピカッと光った。こういう表記には弱い。見ると、「牛すじ黒カレー&チーズ」(220円)だった。真っ黒いカレーパン! 残りが数個・・・「御座候の今川焼き」がフェードアウトしていった。
           ドンク 
           夢への入り口?
           ドンク① 
           思わず足が止まった

さらに横には黄色というよりもオレンジ色に近い見事なメロンパン。「琥珀バターのメロンパン」(190円)。「2014年の人気ナンバーワン」と書かれていた。こういう表記にも弱い。焦がしバターを使ったメロンパンという説明が書いてあった。うーむ。
           ドンク② 
           いい匂いが・・・

結局、この二つを買い求め、ウマズイめんくい村で、賞味することにした。「ドンク」はかつて村民2号が好きなパン屋で、特にフランスパンが美味かった。今回は真っ黒いカレーパンとメロンパン。

このところ凝っている無調整豆乳を用意し、まずは「牛すじ黒カレー&チーズ」をまな板に載せる。真っ黒い表面には粉チーズとパン粉がかかっていた。二つに切ると、中はかなりの空洞で、トロリとしたモッツァレラチーズが左側に片寄っていた。牛すじ黒カレーは真っ黒いパン生地と同化していて、よく見えない。目を凝らす。ルーが少ないのはやや期待外れ。
           ドンク④ 
           真っ黒いカレーパンを切る
           ドンク⑤ 
           うーむ
           ドンク⑦ 
           限定の味

ガブリと行くと、パン生地がしっとりしていて柔らかい。いい食感。だが、黒カレーは思っていたよりも辛さがなく、甘め。牛すじを探してみたが、近眼のせいか見当たらない。ひょっとして溶け込んでいるのか? この黒の正体は「イカ墨を練り込んでいます」(ドンク大宮そごう店)とか。

最初の打席は期待が大きかった分、凡フライといったところ。続いて「琥珀バターのメロンパン」へ。こちらはそのデカさと焦がしバターのいい匂いに心がときめいた。表面には砂糖がキラキラ。見た目からメロンパン好きの芯を捕らえている。二つに割ると、意外にビスケット生地が薄めで、パン生地のふくよかさが伝わってきた。
           ドンク⑧ 
           ナイスバディ―
           ドンク⑨ 
           近こう寄れ
           ドンク10 
           生地の美味

こちらもガブリと行くと、ビスケット生地が意外にサクサクしていて、崩れ落ちそうになった。焦がしバターの香りが口中に充満する。パン生地の柔らかさとしっとり感がいい。美味。黒カレーパンほど期待していなかった分、逆転のセンター前ヒットの感。

「久しぶりのドンクね。やっぱりパンが美味い。ここんところ山崎のパンばかりだったから、特に美味く感じるわ」
「もうちょっと稼げということ?」

「言わずもがなよ。食道楽もそろそろにしないと村が破産しちゃうわよ。村長というより損長と言いたい気分よ」
センターバックスコアボードランニングホーマーが夢になりそうだった。ぐすん。

本日の大金言。

当たりがあればハズレもある。人生もいい時もあれば悪い時もある。バットさえ振っていれば、間違って当たることもある。



                        ドンク11

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デパ地下でお酢屋の「アップルパイ」

 いつものように江戸に出たついでに、日本橋高島屋のデパ地下へ。今回はここで見つけた珍しいビネガー入り「アップルパイセット」をご紹介しよう。酢が体にいいことは誰でも知っているが、酢の世界がここまで来ていることに村長は驚いた。
           オークスハート① 
           ビネガー専門店「オークスハート」

「オークスハート」というビネガー専門店に気付いたのは、店先があまりにカラフルで、ビネガー=酢というイメージと結びつかなかったからである。その一角にL字のカウンターがあり、「アップルパイセット(ドリンク付きお得セット) 税込み540円」の文字が見えた。ちょうど甘いものを食べたくなっていたのと、アップルパイの魅力に引き寄せられてしまった。お得セット、という言葉もけな気である。
           オークスハート 
           謎のアップルパイ!

調べてみたら、「オークスハート」は内堀醸造というお酢の製造会社が営むビネガー専門店だった。米の酢から西洋流の酢(ビネガー)へとシフトを広げていることがわかった。しかもただのビネガーではない。ぶどうばかりでなくリンゴやイチゴまでほとんどのフルーツからビネガーを作り、「フルーツビネガー」と称していることもわかった。そんなのアリか?

カウンターに腰を下ろして、「アップルパイセット」を頼むことにした。女性スタッフが「ドリンクは何に致しますか?」と聞く。よくわからないので、「何がおすすめ?」と聞く。「ブルーベリーとシークワイサー(しそ入り)などは疲れた時にいいですよ」と女性スタッフ。「では、それでお願いします」と村長。疲れている?
           オークスハート③ 
           サービスでおます

「これはサービスです」と水の代わりに白桃とイチゴのデザートビネガーが出された。お得の正体を実感。確かに得した気分。続いて、「アップルパイセット」がやってきた。アップルパイはそれほど大きくはないが、温められていて、甘いいい匂いを放っていた。ここにもリンゴのビネガーが入っているようだ。さらにバニラのアイスクリームが添えてあった。
           オークスハート⑤ 
      珍しいアップルパイセット

ビネガー入りのアップルパイなんて初体験。パイ生地は薄く、カスタードクリームが敷いてあり、飴色のアップルが4切れほど横たわっていた。その上にクルミが乗っている。普通に美味い。ビネガーが入っていることすら気づかないほど、フツーのシャレたアップルパイ。言われてみればかすかに酸味がそよ風のようになっている気がする。クルミの風味が悪くない。
           オークスハート⑨ 
           疲れてませんか?
           オークスハート2 
           二重の喜び?
           オークスハート4  
           アイ酢とコラボ

アイスクリームはバニラだが、ほのかに不思議な香りがした。女性スタッフに聞いてみると、「ライチー酢が入ってるんですよ」とか。あらゆるものにフルーツビネガーが入っているようだ。酢の世界もついにここまで来たか、という思いがよぎった。ここはどこ? わた酢はだれ? 食べ終わり、飲み終えると、体の中が浄化されていくようだった。そんなはずはないと思いながら・・・。

本日の大金言。

カステラ、あんぱん、カレーライス・・・日本人の変換能力が酢の世界をも変えるかもしれない。


                        オークスハート10 

  






犬も歩けば「アジフライの絶品」

 埼玉・大宮は古くは氷川神社の門前町、江戸以降は中山道の宿場町、明治になると鉄道の街として栄え、東北・北越への玄関口としてある種のノスタルジックを感じさせる街である。東京から西が日本の中心の歴史なら、東の玄関でもある大宮にはどこかローカル都市の哀愁がある。その分、面白い。街も人生も表通りだけではない

東口で降りて、高島屋裏手の先を横道に入ってみた。仲町2丁目と書いてある。犬の感覚であっちクンクンこっちクンクン、隠れたいい店はないかと探し始める。ちょうど正午過ぎ。ランチタイム、である。よさそうな店を数軒キャッチした。そのうちの一軒に心が動いた。高そうだが、店の佇まいがいい。「とんかつ割烹 山下軒」という看板。
           山下軒 
           犬も歩けば・・・
           山下軒10 
           高そうだが・・・

古い洋食屋のようでもあり、和食の店のようでもある。地位の高そうなサラリーマンや女性客が出入りしていた。うむ。入り口に「ランチタイム定食」とあり、「とんかつ1000円」「メンチかつ800円」「ハヤシライス1100円」などなど。だが、村長の目は「あじフライ700円」のところで止まった。みそ汁、小鉢、ご飯付き。全然高くない。犬も歩けば隠れた美味に当たるか?
           山下軒① 
           当たりかハズレか?

調べてみたら、創業が大正2年(1913年)という、大宮でも知る人ぞ知るかなりの老舗だった。店内は歴史を感じさせる造りで、常連客がこの店を愛している雰囲気が伝わってきた。右奥のカウンター席の向こうに白衣の板前がいて、カツを揚げるいい音が踊っていた。女将さんらしきご高齢の女性と2人の女性がテキパキと動いていた。
           山下軒② 
           美味の予感

村長は座敷の空いたところに案内され、そこで「あじフライ定食」(700円、税込み)を頼んだ。タイムスリップして、よき料理屋に紛れ込んでしまった気分。12~3分ほどでいい匂いとともにお盆に乗った「あじフライ定食」がやってきた。あじフライは2枚。新鮮なキャベツを背に横たわっていた。シジミの味噌汁、昆布の佃煮、大根とキャベツの浅漬け、それに大きめの茶碗に炊きたてのご飯が大盛り・・・。
           山下軒④ 
           あじフライ定食、登場
           山下軒⑧ 
           サクサク感
           山下軒4 
           脇役も手抜きがない

最初のシジミの味噌汁をすすった途端、その旨さに感心。あじフライはコロモの具合がとてもいい。噛んだ途端パン粉のサクサク感とそれに続くあじの旨みがジュワリと口中に広がった。あじの鮮度がストレートに伝わってきた。塩加減、かすかにしょうが汁、小麦の風味・・・。ソースをつけ、次に醤油を垂らし、食べ進むうちにこれは一級品のあじフライだと確信した。
           山下軒⑥ 
           まずはソース
           山下軒1 
           次に醤油で・・・
           山下軒⑦ 
           絶品めっけ

「三州屋銀座店」や「京ばし松輪」「築地八千代」などあじフライの名店はあるが、それなりの値段を取る。ここは700円なり。これは一体どうしたことか、と思った。高くて旨いは当たり前、という言葉があるが、大宮の裏通りの老舗にはこの言葉は当たらない。昆布の佃煮とお新香も美味。すべてに古き良き暖簾の意地を感じた。大宮の底力を侮るな。

本日の大金言。

犬も歩かなければ、隠れた名店にも美味には当たらない。たまにはスマホを捨て、裏通りを、隅を歩こう。スマホよりスミ歩。




                     山下軒⑨ 

花冷えもよし、浅草の「ホットサンド」

 花冷えが過ぎる。桜がほとんど散り、ポカポカ陽気が続いたかと思ったら、みぞれ雪まで降る始末。天気の神様の気まぐれとはいえ、何か大きな地殻変動が起きつつあるのではないか? 激動の幕末も大正から昭和にかけても天候がおかしくなり、大地震や地殻変動が起きている。偶然の一致とも思えない不気味さがある。
           隅田公園 
        どこへ行くんだ?ニッポン

理由はないが、こんな時は浅草に限る。親しいライター氏と久しぶりに「へその店 新井屋」に行く。知る人ぞ知る料理屋で、旬のホタルイカと〆さばを熱燗で賞味。相変わらず美味。ほろ酔いで、ライター氏と別れた後、ふと「ローヤル珈琲店 浅草本店」で名物のホットサンドを食べたくなった。
           へその店 
           浅草のへそ

「ローヤル珈琲店」は永井荷風も通った「アンヂェラス」と並んで浅草の老舗喫茶。花冷えがひどすぎて、珍しく人通りが少ない。ラッキー。「アンヂェラス」が昭和21年創業なのに対して、「ローヤル」は昭和32年創業。入り口に焙煎機があり、しっかりとコーヒーを作っている。こうでなくちゃ。
           ローヤル  
           「ローヤル珈琲」浅草本店

メニューの中から「ホットサンド」を探す。「ローストポークチーズ」(500円)にするか、「コンビーフチーズ」(500円)にするか迷った。客はどこかの粋筋の常連のみ。こんなに空いているのは珍しい。手持ち無沙汰のウェートレスに「どっちがおすすめ?」と聞いてみた。ウェートレスは困った顔をしながら、「コンビーフチーズはテレビでも取り上げられたことがあるんですよ。自慢の一品です(笑)」。決まり。
           ローヤル③ 
           名物ホットサンド

「ブレンド珈琲」(480円)も頼んで、待つこと12分ほど。自家焙煎のいい香りとともにコーヒーと白い磁器皿に乗ったホットサンドがやってきた。こんがりと焼けたホットサンドが2枚。その間からいい色のコンビーフとモッツァレラチーズが顔を出していた。サラダとポテトチップが付いている。
           ローヤル④ 
           これこれ

ほろ酔い後の小腹にはちょうどいい量で、半分を手でつかんでガブリと行くと、サクッとした香ばしいパン生地の感触が来た。サクサク感が際立っている。ローヤルならではの食感で、特注の柔らかいイギリスパンをバウルーで焼く。中のコンビーフはマヨネーズと和えているのか、ほぐれ具合といい絶妙な味わい。タマネギも欲しい気もするが、その代わりにアスパラが入っている。
           ローヤル3  
           恐るべきサクサク感
           ローヤル⑦ 
           コンビーフとチーズ
           ローヤル10 
           アスパラもあるでよ
           ローヤル⑥ 
           ポテトサラダ入り

モッツァレラチーズがそこに絡んでくる。その加減が絶妙で、「ローヤル珈琲店」」の伝統の自信作というのもうなずける。妙に媚びていないところが浅草らしくていい。ブレンド珈琲は苦みと酸味が強め。自家製のポテトサラダも入ったサラダも悪くない。ガーリック味のポテトチップは自家製ではなく多分市販のものだろう。これは愛嬌ということか。

BGMの「ラブミーテンダー」に見送られながら、外に出ると、ぶるぶるっと来た。観光客の少ない花冷えの浅草も案外オツである。

本日の大金言。

天候の悪い日に浅草に行く。晴れの日よりも世界が見えることだってある。人の行く裏にたんぽぽが咲いてるかもしれない。桜よりたんぽぽ。


                      ローヤル11 

駅構内の「自家製チキンサンド」

 駅構内のカフェというと、雰囲気はそれなりで、「安い、早い、マズイ」というのが通り相場だが、そうでもないぞ、というカフェに出会ってしまった。埼玉・大宮でいつものように改札口を出て、東口へと向かった。午後1時半すぎ。どこかで遅めのランチをしようとあれこれ考えていると、美味そうなメニューが視界の隅に飛び込んできた。
           コラゾン 
           チェーン店みたいだが・・・
           コラゾン① 
           当たりかハズレか?

それが「コラソンカフェ」との出会いだった。一見チェーン店のようだが、そうではなかった。自家製パンケーキとサンドイッチが売りのようで、それが実に旨そうだった。「本日のサンドイッチ(自家製ハーブ焼きチキンのサンド)、サラダ、スープ、プチスイーツ」(税込み950円)に目が行った。そう安くはないが、有機栽培コーヒー(単品だと400円)も付いている。これは当たりか?

よくあるただのシャレたカフェだとも思ったが、店の左手に本格的な厨房があり、そこで注文を受けてから、スタッフが作っているのがわかった。うむ。村長は入り口で注文してから禁煙席に座って、12~3分ほど待った。駅構内のカフェとは思えないゆったり感。ほぼ満席だが、場所柄から見て、意外な穴場発見の気分。
           コラゾン② 
           予想外の展開

スープはタマネギとベーコンのコンソメで悪くない。サラダの鮮度、ボリュームもマル。メーンの「自家製ハーブ焼きチキンのサンド」はごまが点々と練り込まれたミニバケットで、焼きたてのように見えた。本物感。ボリュームもある。うむ。
           コラゾン1 
           まずはコンソメ
           コラゾン④ 
           サラダの鮮度

ガブッと行くと、こんがり感とパンの香ばしさが広がった。中の具は大きめのハーブ焼きのチキンが二切れ、それに新鮮なレタスとトマト。オレンジ風味のドレッシングがソースになっていて、これが意外な相乗効果をもたらしていた。ハーブ焼きチキンは柔らかく、パンのもっちり感と絶妙にコラボして、口の中で溶けていくようだった。うむむ。
           コラゾン⑤ 
           焼きたての風味
           コラゾン⑥ 
           ハーブ焼きのチキン
           コラゾン⑧ 
           ガブッと行け

パンの表面のパリパリ感と中のもっちり感が気になった。女性スタッフに聞くと、米粉が入ってるんです。モチモチ感はそのためです」。うむ。プチスイーツは杏仁豆腐で、これはフツーの美味さ。ふと隣りを見ると、女性がパンケーキを美味そうに食べていた。うむむ、うむむ・・・今回は予算の関係でガマン。

「コラソンカフェ」はここ一軒だけだという。大宮駅だけというのがシブい。調べてみると、「ルミネアソシエーツ」の直営店だとわかった。駅構内カフェのイメージを変える実験店かもしれない。意外な満足感が村長の次の足取りを軽くしたのだった。

本日の大金言。

駅コンコースにだって意外なドラマがある。犬も歩けば棒に当たる。ハズレばかりではない。



                        コラゾン10 




花見弁当「うなぎのまぜご飯」考

 埼玉・幸手市の権現堂でウマズイめんくい村の遅い花見とシャレ込んだ。雨の間の晴れ。ここは関東でも有数の花見のメッカで、平日だというのに花見客が押し寄せていた。風に乗って、散り際の桜が舞っていた。「まるで雪みたい!」あちこちから歓声が沸き起こるほど。
           幸手権現堂① 
           散り際の花見(権現堂にて)

今回ご紹介するのは幸手市の老舗うなぎ屋「満留家(まるや)」の「うなぎのまぜご飯」である。

「満留家」の出店でゲットしたもの。「三色花見弁当」(500円)、「竹の子ご飯」(250円)も安くて旨そうだったが、「うなぎのまぜご飯」(1000円)が特に人気らしく、残り一個となっていた。1000円はちょっと高いが、ひと際旨そうだった。
           満留家① 
           うなぎ「満留家」の出店
           満留家② 
           うなぎまぜご飯めっけ!

「うなぎは国産ですか?」
ほろ酔いの勢いで店の人にこっそり聞いてしまった。無礼者め。
「もちろんです。うなぎ屋ですから(笑)。出来立てだからまだ温かいですよ」
ゲット、ラッキーか?

レジャーシートを敷いて、ウマズイめんくい村の遅い花見。しばらく散り始めた桜と酔客を眺めながら、三度笠おじさんがいないことに気付いた。毎年、花見の期間中は三度笠おじさんが独りパフォーマンスを繰り広げている。村民2号も「姿が見えないわねえ。ちんどん屋みたいな姿がないと寂しいわ。病気にでもなったのかしら」。「疲れて自宅に帰ったんじゃないの?」と途中参加の村民5号。

「うなぎのまぜご飯」を取り出す。まだかすかに温かい。フタを取る。うなぎのいい匂いが半径約1メートルを支配した。小分けされた見事な焼き色の蒲焼きが9切れ。その下にはうなぎのタレのまぜご飯。よく見ると、錦糸卵、細切りの紫蘇(しそ)、さらに紫蘇の実が混じっていた。キュウリの漬け物も隅っこに乗っかっていた。花見弁当としてはほぼ完ぺき? ついヨダレが出かかる。
           満留家③ 
           出来立ての温み
           満留家④ 
           ぜい沢は味方だ?

まずはひと口。蒲焼きはまさにうなぎ屋のもので、柔らかく、ふくよかな旨さ。まぜご飯は作りたてということもあるのか、文句のつけようがない。紫蘇(しそ)が効果的に味わいに彩りと深みを与えていた。絶妙な旨さ。難を言えば、ボリュームがやや少なめなこと。腹八分の上質な満足感。
           満留家⑦ 
           うなぎ職人の世界
           満留家⑤ 
           秀逸なまぜご飯
           満留家⑨ 
           あーん

「明日は雨だから、桜も今日で見納めね」
「桜前線と一緒に北上すれば、GWまで楽しめるよ」

「どうぞご自由に。いっそ風船おじさんという手もあるわよ」
「古いなあ。そういえば風船おじさんはどこへ行ったんだろう?」
「三度笠おじさんもいないし、おじさんたちも大変ねえ」

渓流斎さん、瘋癲北欧先生、ガルーダ博士、その日暮らし教授・・・キラ星おじさんたちの姿がよぎった。限りあれば吹かねど花は散るものを心短き春の山風。「一期一会ですよ」京都のグルメ先生の至言が桜に重なってくるのだった。

本日の大金言。

桜に何を見るか? 日本人の死生観がこの時期に現れる。儚さと危うさ。桜の下のうなぎ弁当は、それに対するもう一つの起点かもしれない。



                        満留家10





数量限定「桜のシフォンケーキ」

東京・六本木ミッドタウンから都会の桜を見る。高層ビルの中の桜も悪くはない。梶井基次郎がいたら、やはり「屍体が埋まっている」というのだろうか? ガレリア内を散策することにした。
           イデーカフェ1  
           ミッドタウンの桜

今回はそこで見つけた数量限定の「桜のシフォンケーキ」について。まさかシフォンケーキには屍体は埋まっていないだろうが、「イデーカフェ パルク」というインテリアショップが営むシャレたカフェ。村民2号の視線が止まる。
           パルク 
           イデーカフェパルク

「ちょうどよかったわ。テラスもあるし、ここでコーヒーと行きましょ」

村長の目は「桜のシフォンケーキ 550円 ドリンク付き750円」に止まる。「数量限定」「季節限定」の文字が「おいでおいで」をしている。テラス席は満席だったので、室内の席へ。村長はむろん桜のシフォンケーキセット。ドリンクはコーヒーを頼んだ。村民2号は「ベイクドチーズケーキ」とコーヒー。
           イデーカフェ② 
   アイ・キャント・ストップ・ラヴィング・ユー?

6~7分ほどで「桜のシフォンケーキ」がやってきた。文字通り桜色のシフォンケーキで、添えられた生クリームには塩漬けの桜の花びらが乗っかっていた。桜の満開の下の桜のシフォンケーキ。パウダーシュガーとキャラメルソースもかかっている。アーモンドのスライスも。うむ。
           イデーカフェ⑤ 
           桜のシフォンケーキ
           イデーカフェ⑦  
           桜ちゃ~ん!
           イデーカフェ⑧ 
           今しか食べれない

ふわり感、ほどよい甘み。卵の黄身と小麦の風味、それにメレンゲの風味。ほのかに桜の香り。女性が喜びそうな、いかにもの季節感に村長が喜んでいる。あまりに軽すぎる。生クリームとキャラメルソースのバランスも悪くはない。コーヒーはスタバのようで、苦みが強い。

「風情があって数量限定というのがいいね。ここはワッフルが美味いようだけど、桜の季節にはやはり桜と来なくちゃ」
「無理してる。ベイクドチーズケーキの方が当たりだと思うわ。本格的な味わいで、クリームチーズの冷たい酸味がいい。コーヒーはどうってことないけど」
           イデーカフェ④ 
           ベイクドチーズケーキ

「若冲と蕪村展」→「ペペロンうどん」→「桜のシフォンケーキ」。ウマズイめんくい村の旅はどんどん流れていく。その先には?

「桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことなんだよ」

梶井基次郎の言葉が今年も突き刺さる。おまえら、そうやっていい気な日々を送っているけど、桜の樹の下には屍体が埋まっているんだよ。それを忘れちゃいけないよ。これからもずっと、ずっとだよ。桜前線は目下永田町を通り過ぎ、日本列島を北上中である・・・ありゃりゃ、なんでこうなるの?

本日の大金言。

桜には徳利がよく似合う。人は何故酔いたがるか? 酔っぱらわなくっちゃ、立ってられないことだってある。シニカルに言えば、一年に一度の屍体予備軍の夢ってこと? 




                       六本木① 


「若冲と蕪村」後のペペロンうどん

 久しぶりに東京・六本木へ。サントリー美術館で開催中の「若冲と蕪村」展を観るためである。京都にお住いのグルメ先生お勧めの美術展。生誕300年、同時期に才能を競い合った二人の天才絵師の、凝縮された世界がわかりやすい構成で配置されていた。若冲(じゃくちゅう)の異様な才能と蕪村(ぶそん)のユーモアに心が洗われる。
            サントリー美術館 
        同い年の天才「若冲と蕪村」展

その後、ランチを久しぶりに近くの「おつな寿司」で、と思ったが、ビルを改築中だった。仕方なくあっちこっちとセンサーをフル動員して、旨い隠れた店を探し回った。ふとミッドタウン前の信号を左手の路地に入ってみた。「美味いうどん あり〼」という立て看板。創作うどんの店だった。
           ぶんぶく釜屋① 
           うーむ

「もうお腹がぺこぺこ。ここ、いいんじゃないかしら?」
とゲッソリ気味の村民2号。時計を見たら、午後2時。30分以上、歩き回ったことになる。モダンな雰囲気がハズレの予感もある。「熟成自家製麺 ぶんぶく釜屋」という店名で、「カルボナーラうどん」などというメニューもある。大丈夫か?
           ぶんぶく釜屋 
           ぶんぶく釜屋

店内はモダンな和の世界で、去年11月にオープンしたばかりとか。テーブル席に案内され、メニューの中から、「本からすみと釜揚げしらすのペペロンうどん」(税込み900円)を選んだ。村民2号は「海老とほうれん草の香味うどん」(同850円)。
           ぶんぶく釜屋② 
           アリかも

ペペロンチーノのうどん版だろう。ポンギならではの創作料理の世界かもしれない。「注文してから茹で上げるために20分ほどかかります」と女性スタッフ。うむ。うどんは北海道産の小麦粉100%とか。出汁も鰹の枯本節やあごなど5種類から取っていると明記してある。値段もベラボーではないし、「トイレもきれいよ」と村民2号の報告。ひょっとして、当たりかもしれない・・・。

驚きの登場だった。有田焼きの華やかで巨大な器に「本からすみと釜揚げしらすのペペロンうどん」が底の方に盛られていた。器があまりにデカいためにうどんが小盛りに見えるが、そうではない。普通のボリューム。水菜がどっさりと盛られ、その下には多めの釜揚げしらす、さらに熱々の手打ちうどんがどっかと控えていた。複雑でいい匂いが立ち上ってきた。炊き込みご飯の小鉢付き。
           ぶんぶく釜屋③ 
           目でも食べる?
           ぶんぶく釜屋④ 
           創作うどんの世界
           ぶんぶく釜屋⑧ 
           素材と工夫

うどんはさぬき風で、コシともっちり感が際立っていた。すりおろしたからすみとニンニクの香り、そこに釜揚げしらすが絶妙に絡んできた。タレは出汁の効いた塩味で悪くない。赤唐辛子のピリリとした辛さが、口中にいいアクセントをもたらした。これは発見かもしれない。
           ぶんぶく釜屋⑥ 
           うどんの美味
           ぶんぶく釜屋⑨ 
           炊き込みご飯

「期待しなかったけど、当たりだわ。こういう新しい流れが六本木にあるということ。古い店もいいけど、新しい職人の世界も認めなくっちゃね」
「すべてがよく研究されているなあ。計算だけでなく、職人の技もきちんとある。炊き込みご飯もフツーに美味。イタリア人がここに来たら、どんな顔をするか見たいよ」
「うどんもパスタも源流は同じだから、きっとボーノ!って言うわ」

「若冲さんや蕪村さんにも食べさせたかったなあ」
ペペロンうどんを食べる伊藤若冲・・・確かに見たいが、そんな空想をしたくなるポンギの昼下がりだった。

本日の大金言。

伝統から異端と創作の世界へ。絵画も料理もその中から新しい伝統が生まれる。天才がそれを可能にするのだが。




                        ぶんぶく釜屋10 

白海老が泣くエキナカのおむすび処

 おにぎりとおむすびの違いってなーに? 形や地域など諸説あって、これが実にわかりにくい。ウマズイめんくい村は「どっちでもたいして違いはない」という立場を取ることにする。そんなある日、埼玉・大宮駅のエキナカで、「富山湾の宝石 白海老むすび」という旨そうなおむすびが視界に入った。
           ほんのり屋 
         以前から気になっていた店
           ほんのり屋① 
           白海老むすびだって?

以前から気になっていた「おむすび処 ほんのり屋」の季節限定メニューだった。「北陸新幹線開業記念」という文字も見えた。白海老は富山湾の特産品で、今からが旬の小さな海老。ずいぶん前に、仲間とこれを食べにわざわざ富山の寿司屋まで行ったことがある。透き通った白さと独特の甘みに舌鼓を打った記憶がある。
           ほんのり屋② 
       旨そうなおむすびがズラリ

「富山湾の宝石」とはベタなキャッチフレーズだと思うが、これは見逃すわけにはいかない。単品だと1個260円(税込み)で、安くはない。迷っていると、店の女性スタッフが「セットにするとお得ですよ」。その一言で決まり。もう一つ「鮭いくらおむすび」(1個270円)を選んで、「お好きなおむすび2点とお惣菜 お味噌汁付 680円」にした。お惣菜は唐揚げと厚焼き玉子。いい構成である。
           ほんのり屋⑦  
           おむすびセット

イートインコーナーに腰を下ろして、まずは「白海老むすび」をガブリと行く。三角形のおむすびは思ったよりも小さく、白海老は素揚げしたもので、それがたったの3匹だった。テッペンに2匹、中に1匹だけ。ご飯は会津産コシヒカリで、それなりに旨いが、密度があまりない。海苔も底までを包んでいず、コンビニのおにぎりの方がましだと思うほど。
           ほんのり屋⑧ 
           白海老様がお顔出し
           ほんのり屋⑨ 
           中にも1匹

ほんのりと塩気があり、味噌汁が予想外に旨かった。唐揚げと厚焼き卵も悪くない。

次に期待を込めて「鮭いくらむすび」へ。だが、こちらも「ン?」と疑いたくなる内容だった。切り身かと思ったら、実際はそぼろで、それも量が少ない。鮭の実感がない。ヒットのつもりが、一塁ゴロの気分。いくらは少ないながらもそれなりにはある。これで270円とはコスパが悪すぎると正直思った。一塁ゴロを楽しみたいというのもむろんアリだが。
           ほんのり屋1 
           鮭いくらむすび
           ほんのり屋2 
           定番?

「ほんのり屋」はJR東日本フードビジネスが運営するおむすび専門店で、2002年に東京駅で1号店がオープンしている。「お母さんがつくってくれた愛情いっぱいのおむすびを再現したい」というのがポリシーだが、食後「それってホント?」と首をひねりたくなった。「愛情よりもコスト計算がいっぱい」の間違いではないか? 店のスタッフの感じがとてもいいだけに、経営陣に「喝っ」を入れたくなった。

本日の大金言。

店名、写真、雰囲気・・・イメージだけの店が多すぎやしないか? 宣伝よりも中身、そこに職人がいない世界の危うさ。



                         ほんのり屋3
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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