秩父牛の「ローストビーフ丼」

 奥秩父の紅葉の終わりを見に、ウマズイめんくい村の怪しい一行がポンコツ車を走らせることにした。

「紅葉の終わり? いくらへそ曲がりの村長でも少し変よ」
「他にもいろいろ目的はある、ふっふっふ」

紅葉も桜も、いやいや人間だって散り際が一番ポエムかもしれない。途中、長瀞の岩畳の紅葉などを見てから、最初の目的、小鹿野町長留にある「ぎゅうや」でランチすることにした。目的は秩父牛のビーフ丼! 腹が減っては人生も楽しめない。
          ぎゅうや② 
          晩秋の奥秩父

一部情報では土日祝日しか営業していないと言われているが、情報の詰めが甘い。食べログなども「定休日 月曜~金曜」などと表記している。村長は元いい加減記者だが、疑問を感じたら裏取りをする。すると、電話口に出た男性(店主?)が「平日はちゃんとランチ営業だけしていますよ。ネット情報はいい加減ですよ」とのお返事。ちなみに土日祝日は焼肉屋営業をしている。
          ぎゅうや① 
          ポエムな場所

そのランチ。「牛ロース丼」(税込み1000円 サラダ・スープ・ドリンク付き)だけの日が多いが、たまたまなのか「ローストビーフ丼」(同1000円)も表記してあった。これがワンダーなローストビーフ丼だった。

ここは坂本牧場の直営店で、坂本牧場は黒毛和牛と乳牛を交配させた「秩父牛」を100頭ほど飼育している。抗生剤や成長ホルモン剤などを使用せずにビール粕や大豆粕、麦、トウモロコシ、ふすまなどで飼育しているのが特色。障がい者自立支援農場でもある。
          ぎゅうや③ 
          見事なログハウス

広い敷地にログハウスの一軒家。天井の高い見事な店内のテーブル席に腰を下ろして、12分ほど待っていると、注文した「ローストビーフ丼」がやってきた。村民2号の「ロース丼」が遅れて着丼。牛肉のいい匂いが立ち上がる。
          ぎゅうや④ 
          ローストビーフ丼!
          ぎゅうや⑥ 
          こちらはロース丼

ローストビーフ丼はある日とない日があるんですよ。今日はラッキーです」と女性スタッフ。
「最近いいことがないから、きっと神さまが村長に配慮してくれたのよ」と村民2号。
          ぎゅうや⑤ 
          秩父牛のサシ

ローストビーフ丼は見事な秩父牛ローストビーフが幅広の手焼きのドンブリを覆い尽くしていた。下のご飯が見えない。そのボリュームにまず圧倒される。数えてみたら、12~3枚はある。一枚一枚が大きめでしかも厚さが2~3ミリほどある。黒毛和牛の特徴である赤身とサシのバランスがいい。中央部には万能ねぎがパラパラとかかっている。特製だれをゆるゆると回しかける。ポエム。
          ぎゅうや⑦ 
          特製だれをかける

自家製の牛ソーセージが入った温かいスープをひと口飲んでから、ローストビーフにかぶりつく。特製だれはガーリックと西洋わさび(生姜?)の風味が強め。それが温かいご飯と冷たいローストビーフを絶妙に融合させる。一瞬目をつむりたくなる。大事に飼育された秩父牛が村長の舌の上で命を終える。何という哀しいドラマ・・・合掌しながら食べる。食べながら合掌する。何という矛盾・・・。
          ぎゅうや⑧ 
          おおおの世界
          ぎゅうや⑨ 
          にぎり寿司?
          ぎゅうや10 
          天国の時間

ローストビーフは柔らかな弾力と甘みさえ感じられる。食べ終えると、村民2号が「ああ、おいしかった。この季節は寒いからロース丼の方が当たりね。赤身と脂の部位のバランスがいいわ。これで1000円は驚き」と満足顔。

食後のコーヒーを楽しみながら、すでに村長の頭は次の「源作印ワイン」へと向かっていた。創業が1940年(昭和15年)のワイナリーで、世界でも注目のワインを世に送り出している。ここでワインの試飲をしまくるつもり。そうとも知らずに「運転DH」が満足顔で鼻歌などを歌っている。しめしめ・・・。

本日の大金言。

和牛のローストビーフ丼がこの内容でこの舌代というのは驚きである。坂本牧場の基本姿勢も尊敬に値する、と思う。奥秩父の奥は深い。紅葉もいいが、そこで生活する人と接するのも何かの発見がある。




                  ぎゅうや11 









 

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自家焙煎屋の「記念限定ランチ」

 コーヒー好きの村民2号が鼻をぴくつかせて飛んできた。
「加藤先生とコーヒーの美味い『どんぐり』でランチしてきたけど、料理が昔と全然変わっちゃったわよ。ピラフとパスタしかなかったのに、シェフが入ったみたいで、すごーく本格的だった。今度、村長を連れてってあげる。楽しみにしててね」

加藤先生とは元校長先生で、村民2号の年上の友人。かなりのグルメでもある。それから2か月ほど経ったのに、声がかからない。ネタ枯れになりそうだったこともあり、「あの話、どうなった?」と村長。「おごってくれるなら、いいわよ」と村民2号。身内ながら腹立たしい。
         どんぐり1 
         珈琲の名店

埼玉・久喜市青葉にある「自家焙煎珈琲屋 どんぐり」へポンコツ車を走らせた。久喜幸手線沿いに「どんぐり」の看板が見えた。1980年(昭和55年)創業の喫茶店で、コーヒーを生豆から仕入れ、自家焙煎で丁寧に仕上げる。久喜界隈のコーヒー好きには知られた店。村長も数年前に行ったことがあるが、コーヒーは確かに美味いが、料理は単に添え物だった印象。
         どんぐり① 
         手前が焙煎機
         どんぐり② 
         ポエムな入り口

どんぐりの形をしたユニークなカナディアンログハウスの入り口に、メニューボードが置いてあった。「フードリニューアル1周年記念 スペシャルプレートランチ」(税込み1300円)の文字が踊っていた。うむ。ホントにシェフが入ったようだ。

船底を逆にしたような高い天井がユニーク。コーヒーの香りとウッディーな世界に心が落ち着く。BGMはアンデス音楽で、カウンター席と奥がテーブル席になっている。すでに腹立ちは治まっていた。正午ちょい前なのにほぼ満員。カウンター席の向かいに白髪白髭の店主、それに若い男性(同やらシェフらしい)、女性スタッフが二人。さり気ない動きにこだわりがうかがえる。
                     どんぐり④ 
        どんぐりの形?
         どんぐり③ 
         特別バージョン

この「スペシャルランチプレート」がイタリアン風でこだわりの逸品だった。12分ほどの待ち時間で、白い大きな磁器皿がやってきた。色彩がポエム! 野菜サラダ、自家製パン(フォカッチャ)、山形産秘伝豆のコッタチーズ和え、生ハム、ローストビーフ、鴨とポルチーニ(きのこ)と栗のクリームペンネが少しずつ乗っていた。
         どんぐり⑤ 
         こだわり5種盛り

横文字が多いのが気になるが、素材を選び抜いているのがわかった。野菜の鮮度、ドレッシング、ソースも本格的なイタリアンで、シェフはおそらくイタリアンを修業したお方(ひょっとして息子さん?)。バラエティーに富んでいるが、ボリュームは少なめ。主に女性向きに作っているのかもしれない。
         どんぐり⑥ 
         ヨーロッパ野菜?
         どんぐり⑨ 
         イタリア産生ハム
         どんぐり10 
         ローストビーフ

最も気に入ったのは「山形産秘伝豆のコッタチーズ和え」で、上にサーモンのマリネとイクラが乗っていて、秘伝豆のこってり感とサーモン、イクラのバランスがいい。鴨ときのこのクリームペンネもそこそこボリュームがあって美味。あえて言うと、自家製フォカッチャはもう少し大きさが欲しい。
         どんぐり⑧ 
      サーモンと山形産秘伝豆
         どんぐり11 
         鴨とクリームペンネ

「今回は特別バージョンみたいだけど、普段のランチの方が私は好み。前菜とパスタでお腹がいっぱいになるのよ」
村民2号は腹七分目がイマイチらしい。デザートの自家製パウンドケーキと店主おすすめのブレンドコーヒーが来て、ようやく目じりが下がった。
         どんぐり16 
         締めはコーヒー

「また来なきゃね。今度こそ村長がビックリするわよ。どんぐりまなこになるわ
「どんぐりコロコロ・・・その手には乗らん・・・」

本日の大金言。

「どんぐり」は来年1月11日から昼はカフェタイム、夜はフード・ワインタイムに変わるそう。時代は変わる。ボブ・ディランが高らかにそう歌い上げたのは1964年である。



                どんぐり17 


老舗の不思議な「アップルパイ」

 東京・神田神保町に行ったついでに、淡路町の「近江屋洋菓子店」に立ち寄ることにした。知る人ぞ知る東京でも指折りの老舗洋菓子店で、ここの「アップルパイ」を賞味するためである。

「村長は近江屋のアップルパイについてどう思います?」
神保町に事務所を構える編集者の知人がかようなことを真顔で尋ねてきた。知人はスイーツ好きの酒飲みだが、「近江屋洋菓子店」については首をかしげていた。

明治17年創業だが、当時珍しかったパン屋兼洋菓子を始めたのは二代目で、アメリカ修業から帰ってきてからとか。その歴史を見ると、東京の庶民派洋菓子店の草分け的な存在だとわかる。現在は四代目。近江屋の素朴なケーキを愛する人も多い。

知人は「だが、喫茶コーナーがいけない。あのセルフサービスというのがどうもね。それに食器類が紙とプラスチックというのも時代を先取りしていたとはいえ、どうも馴染めないなあ。でも流行ってるんですよ」と複雑な表情を浮かべた。
          近江屋洋菓子 
          近江屋洋菓子店(東京・神田)

恥ずかしながら、村長は「近江屋洋菓子店」に行ったことがなかった。言葉を濁してその場を切り抜けたが、どうにも落ち着かない。で、帰りに淡路町まで足を延ばしたわけである。のどに引っ掛かったアップルパイ・・・

ガラス張りのモダンな建物に横文字の屋号。三代目が昭和41年(1966年)に建てたもの。入り口のガラス張りのドアには「近江屋洋菓子店」の金文字が浮かんでいる。神田っ子のモダン。
          近江屋洋菓子店2 
          正統派洋菓子!

店内は広く、手前が洋菓子部門で、美味そうなケーキ類が並んでいた。その奥が喫茶コーナーになっていて、レジで注文するシステム。何よりもここの目玉の一つ「アップルパイ」(税抜350円)を頼んだ。それに「ドリンクバー」(コーヒー、ジュース、スープなどがお替り自由で648円)も頼むことにした。いつの間にか列ができている。
          近江屋洋菓子店⑦ 
          有名なアップルパイ
          近江屋洋菓子店⑥ 
          ドリンクバー
          近江屋洋菓子店③ 
          秀逸なジュース
          近江屋洋菓子店5
          本格的なスープ

アップルパイは紙の皿に乗り、プラスティックのスプーンも付いていた。どこか安っぽく感じてしまう。テーブル席と年季の入った長い木のカウンター席が伸びている。新しさと古さがちぐはぐに同居している印象。コーヒーと数種類のジュースをセルフで持ってくる。ジュースは果物の鮮度のよさがわかるもので、美味い。「バナナとほうれん草」がこってりしていて気に入った。
          近江屋洋菓子店⑧ 
          中身と器のギャップ

スープは「ビーフ&ベジタブルスープ」で、かなり熱い。これも発泡スチロールの器。本格的なコンソメスープで、器を除けば悪くない。
          近江屋洋菓子店10
          噂のアップルパイ
          
近江屋洋菓子店12 
          バランスの妙

で、本命のアップルパイ。焼き立てが売り物だが、焼いてからかなり時間が経っている印象。その季節の一番美味いりんごを使っているそうで、蜜煮したりんごとパイ生地の内側に敷かれたカスタードクリームのバランスはさすが老舗の味わい。甘さが控えめなのも好感。皮の美味さも光る。懐かしい昭和の正統派アップルパイ。
          近江屋洋菓子店13 
          自然な美味さ
          近江屋洋菓子店15 
          PPAP?

だが、期待が大きすぎた分、「こんなものか」という思いも残った。値段が庶民価格なことと木のカウンターの年季には心を動かされたが、それ以外は「うーん」だった。紙皿とプラスティックのスープンに思い入れはない。知人のいう意味がようやく分かった。

本日の大金言。

新しさはいつか古くなる。その古さが残るには、決め手は手づくりの職人技だと思う。実用主義も悪くはないが、過ぎると、感動が遠くなる。むろん個人的な感想だが。




              近江屋洋菓子店7 


三拍子揃った「厚切りソースかつ丼」

 ソースかつ丼好きにはたまらない情報をお届けしよう。長野駒ヶ根、福井、会津若松と並ぶソースかつ丼四大メッカの一つ、群馬・桐生市郊外で出会った「厚切りロースかつ丼」である。君の名は、ソースかつ丼版とでも言っておこう。

桐生のソースかつ丼と言えば、「志多美屋本店」と「藤屋食堂」が有名だが、村長の頭の中にはあるソースかつ丼の記憶が残っている。それがどこだったのか、思い出せない。きれいな脂身がしっかり付いている柔らかいロース肉、サクッとしたコロモ、それにやや固めの立ったご飯・・・タレがほどよくかかっている。記憶の中では天上の絶品。あれはひょっとして夢だったのか?
         明治館 
         重要文化財「桐生明治館」

ゴッドマザーのお見舞いを兼ねて上州・桐生市へ。村民2号は中学時代の同級会。ポンコツ車で東国文化歴史街道をプカプカ走り、明治11年建築の洋館「桐生明治館」を見てから、遅いランチを取ることにした。そこで「この近くにとっても美味いソースかつ丼がありますよ」という情報をつかんだ。現地のナマの情報は大事にしたい。
         富士山食堂 
         富士山が見える?

明治館から通り沿いに桐生市方面へ500メートルほど走ると、右手に「ソースかつ丼」の文字とともに「富士山食堂」の看板が見えた。ベージュ色のモダンな一軒家。それが夢の記憶との出会いの始まりだった。
         富士山食堂① 
         いい店構え

午後1時を過ぎているのに駐車場はほぼ満杯。地元で人気なのがわかる。入ると、カウンター席とテーブル席、それに奥にはウッディーな小上がりもあり、ほどよい広さ。カウンターの奥が広い厨房になっていて、そこで店主らしい男性と女性スタッフが料理に励んでいた。立ち振る舞いからプロフェッショナルの気配。注文取りは学生のようなバイトの女の子。

「国産赤城豚 ソースとんかつ丼 厚切り 920円」の文字が目に飛び込んできた。何かが目覚めた感覚。「あれ、ください」。すると、バイトの子が「今はランチタイムなので、味噌汁とサラダ、それにお新香が付いて880円です。ドリンクも付いてます」と言うではないか。ツイテル。君の名は、ではなく、豚の名は。
         富士山食堂② 
         おおお~
         富士山食堂③ 
         ランチタイム

ところが待ち時間がかなり長い。他の客もそれが当たり前のように待っているのがわかる。約25分ほどの待ち時間。待つのは嫌いだが、なぜか我慢できる。店主が一生懸命作っているのがわかるからだと思う。そして、これが絶品だった。村長がこれまで食べたソースかつ丼の中でもベスト5に入る代物
         富士山食堂④ 
         君を待っていた・・・

自家製ソースにくぐらせた赤城豚のロースとんかつはまず揚げ色がいい。切れ目は六つで、肉の厚みが2センチほどはありそう。きれいな脂身とサーモンピンク色の赤身のバランスが見事。立ち昇るいい匂いをクンクンしながら、ガブリと行く。
         富士山食堂⑤ 
         この圧倒

柔らかな感触ときれいな脂身が、甘い余韻を残しながら歯のすき間からノド奥へと落ちていく。コロモのサクサク感とウースターソースベースのほどよい甘さのソースも素晴らしい。これは「志多美屋本店」と遜色ないどころか、値段を考えると上ではないか?
         富士山食堂⑥ 
         言葉はいらない

炊き立てのご飯はやや固めで、ソースのかかり具合がとてもいい。ご飯の量はやや少なめだが、とんかつ、ソース、ご飯の三拍子が絶妙に融合していて、これはソースかつ丼の一つの頂点だと思った。夢に見たソースかつ丼はこれだったのか。
         富士山食堂⑦ 
         飛び降りたい
         富士山食堂⑧ 
         ご飯とタレ
         富士山食堂4  
         豚の名は。

味噌汁、サラダ、白菜のお新香も悪くない。女将さんらしい人に聞くと、店は創業70年で、戦後すぐに初代がソースかつ丼をメニューに加えたそう。今は三代目。ソースは初代からの継ぎ足しで同じ味を作り続けている。食堂なので、ソースかつ丼ばかりではなく、ラーメンやオムライスなどメニューが豊富。

唯一の不満は、ドンブリの蓋(ふた)がしていないこと。蓋を開ける瞬間の楽しみというのもある。だが、いい店を見つけた感動の方が大きい。コーヒーを飲みながら、しばらくしてからまた会いに来ようと決めた。

本日の大金言。

桐生のソースかつ丼はヒレカツが基本で、キャベツなどは敷いていない。新潟のタレカツ(醤油ベース)と似ている。会津や駒ヶ根のソースかつ丼はキャベツを敷いている。その違いも面白い。




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熊野灘の「さんま姿寿司」に驚く

 本日取り上げるのは、たまたま出会った「さんま姿寿司」。さんまの旬は過ぎたが、紀州熊野灘では北から寒流に乗って南下したさんまが「寿司魚としては少し脂が落ちて、これからが最高の状態」(新宮市観光協会)とか。東京・有楽町の国際フォーラムで行われている「大江戸骨董市」を楽しんだ後に思わぬサプライズが待っていた。
          大江戸骨董市① 
          大江戸骨董市

夕方4時過ぎ、有楽町駅前にある交通会館B1に立ち寄った。目的は「丘のまち 美瑛」で、小豆を買うため。だが、ちょうど新小豆が出回る時期で、入荷待ちの状況だった。アンラッキー。仕方なくB1をブラ歩きしていると、和歌山のアンテナショップ「わかやま紀州館」の前が混み合っていた。
          かわやま紀州館① 
        思わぬ出会いが・・・

のぞいてみると、そこに「さんま姿寿司」の文字がきらりと輝いていた。新宮市のさんま寿司の名店「徐福寿司(じょふくずし)」の出店で、他に柿の葉寿司なども売っていた。さんま姿寿司は残り1個! 874円(税込み)というのも手ごろ。タッチの差でホームベースに滑り込みセーフ。ゲットラッキー! 世の中捨てる神ばかりではない。
          わかやま紀州館① 
          最後の一個!

ウマズイめんくい村に持ち帰って、おでんと花菱純米酒も用意して、晩飯の一品として賞味することにした。パッケージが安っぽいので、一見その奥にワンダーな世界があるとは思えない。村民2号も気乗りしない様子で、目が脂の抜けたさんま状態。人もさんまも見かけで判断してはいけない。
          さんま姿寿司3 
          質素のぜい沢
          さんま姿寿司② 
          美女よりさんま

プラスチックのパッケージを取ると、真空パックになっていて、さらに柔らかな紙で丁寧に包んであった。それを取ると、銀色に鈍く光る見事な本体が現れた。頭と尻尾も付いた丸々一匹分! 目がきれいで死んでいない。切れ目が六つ。ひと目でスグレモノだとわかった。
          さんま姿寿司1 
          ナイスバディ!
          さんま姿寿司④ 
          お頭付きとは・・・

醤油をタラリとかけてから、まずはひと口。じっくりと塩漬けしたさんまをさらに柚子酢に漬けたさんまの、何という美味さ。脂がほどよく乗っていて、その甘みが口中に広がる。酢飯が実に絶妙で、ひと噛みするたびに、小さく涼風が湧き起こるよう。これぞ口内天国、快感が鼻腔へと抜けていく。
          さんま姿寿司⑤ 
          生ツバごくり
          さんま姿寿司⑥ 
          むふむふむふ
          さんま姿寿司⑦ 
          あーん

2年ほど前に京都・祇園「いづ重」で鯖寿司とともにさんま寿司を賞味したが、その時の美味さに引けを取らない。値段は約2分の1。村民2号も予想外の味わいに「今回は珍しく当たりだったわね」とポツリ。目が旬のさんまレベルに切り替わっていた。むふふふ。
          さんま姿寿司2 
          甘酢生姜

翌日(つまり今日)、新宮市の「徐福寿司」に電話してみた。創業は昭和25年で、店名は秦の始皇帝の命を受けて、不老長寿の薬を求めて日本にやって来た徐福伝説にちなんで付けたそう。すぐに店主らしき人が出て、いきなりの電話に丁寧に答えてくれた。いい職人の気配。

「さんま姿寿司はこのあたりでは昔から各家庭で食べられている郷土料理で、歴史は1500年前ほどまで遡ります。元々はなれずしだったと思います。これから冬にかけてが本番です。さんまは背開きと腹開きがありますが、うちは背開きです。その方が単純に美味いんですよ。うなぎのように武家流とかは関係ないですよ(笑)」

「酢飯がいいですね」と言うと、「家庭の味と違いを見せるとしたら、やはりシャリです。コシヒカリのブレンドを使って、甘酢と合わせています。シャリにはかなりこだわって作ってますね。香りづけに柚子も使っていますよ」

大江戸骨董市から思いもよらぬ熊野灘のさんま姿寿司へ。時空を超えた目と舌のブーメラン旅がいい余韻を残して窓の外へ消えていくのだった。

本日の大金言。

押し寿司の文化は関西だが、熊野灘のさんま姿寿司は一匹丸ごと頭から尻尾まで総動員する。熊野の食文化、恐るべし。




                  さんま姿寿司10 















横浜中華街の「スーパームーン」

 スーパームーンは終わってしまったが、横浜中華街帰りの友人が手土産に「月餅」を持ってきてくれた。ウマズイめんくい村にとってはスーパームーン以上の贈り物。村長のスイーツ好きを熟知しているので、最近アンラッキーが続いていることを心配して、慰め(?)の意味もあるのだろう。シメシメ・・・甘いが、憎めぬ奴。

それが「華正楼(かせいろう)」の月餅だった。ここは横浜中華街の中でも北京料理の老舗で、創業は昭和14年(1939年)。先日、山口組、稲川会、住吉会のヤクザトップ3が昼食をとった店でもある。そのくらい凄い店。ちなみに一部情報によると、その時の食事は2万円コースで、ふかひれや北京ダックに舌鼓を打ったらしい。うむ。
         華正楼 
         あの華正楼の月餅!

ここのもう一つの名物が月餅。ファンも多く、村長も一度食べてみたかったもの。トップ3が手土産にしたかどうかは不明だが、その名物が目の前にある。食べるのはウマズイめんくい村のトップ2。とっておきの「凍頂烏龍茶」を入れて、賞味となった。

今回取り上げるのは「伍仁月餅(ごもくげっぺい)」(大497円=税込み)と「核桃月餅(ふぅたうげっぺい)」(大519円=税込み)。村長の期待はナッツが一杯入っている「伍仁月餅」。手作り感にあふれた見事な焼き色で、まな板に載せて切り分けると、意外に表面の生地が柔らかい。どっしりとしていた東京・新橋「新橋亭」のものよりもホロと崩れそうになるほど。
         華正楼① 
         まずは伍仁月餅
         華正楼⑤ 
         木の実がぎっしり

中の餡はベースが砂糖と米粉で、期待通りアーモンド、カシューナッツ、ピーナッツ、クルミなど木の実がドカドカと練り込まれていた。それにオレンジピールやレーズンも散りばめられている。ポエム。
         華正楼④ 
         期待がふくらむ
         華正楼⑥ 
         月を思う

口中に入れると、さわやかないい風味が広がり、食べやすい。ナッツ類の歯ごたえがいい。ほのかにゴマとハチミツの香り。だが、「新橋亭」のようなズシリとくる感動がない。甘さも抑えていて、むしろライトな感覚。中華の香辛料もほとんど感じない。これは日本人好みにアレンジされた月餅だと思う。皮生地も美味いが、ホロホロと崩れるのがある意味で微妙。

「美味いには美味いけど、ちょっと期待外れかな。もっと詰まっている感じのものがいいわ」
「柔らかく崩れるのはちょっと意外。手作り感があって、これがいいという人も多いらしいよ」
         華正楼⑦ 
         こちらは核桃月餅
         華正楼⑧ 
         お、お月さま~

もう一つの「核桃月餅」が秀逸だった。手に持った瞬間、ずっしりした重さで、測ると186グラムあった。「伍仁月餅」は136グラムだった。むろん重さだけで判断はできないが、中の黒餡も思っていたよりしっとり感があり、小豆の風味がいい。こちらは甘め。塩クルミがいい歯ごたえで絶妙に絡んでくる。バター、ハチミツ、それにラードが練り込まれているが、いい具合に協調している。
         華正楼⑨ 
         黒餡と塩クルミ
         華正楼11 
         見事な融合
         華正楼10 
         崩れ方の妙

皮生地は柔らかいが、それが中の黒餡といい関係を結んでいる。
「こっちの方が好みだわ。これを食べてようやく華正楼の月餅が美味いと実感できたわ」

「繊細さも感じられる美味さだね。あんこは日本のものには敵わないと思うけど、この月餅は日本のあんこのよさも取り入れてると思う。凍頂烏龍茶は台湾のものだし、日本・中国・台湾がこんなふうにいい具合に共存できればいいね」

「現実は月餅のように丸くはいかないってことね」
「ヤクザの世界も同じかもな」
「ウマズイめんくい村だって・・・」
「もうやめよう・・・」

本日の大金言。

誰しもが(多分)平和を願っているのに、現実は反対の方向へ向かってしまう。空に浮かぶ月を見て、誰もが心を動かされるのに、それを見ている73億もの人間はそれぞれ胃袋を持っていて、別のことを考えている。欲望の歯止めは可能なのか、神さまにしかわからないのが残念である。



                  華正楼12

ラーメンの街の「とんかつラーメン」

 ゴッドマザーのお見舞いの帰りに、久しぶりにラーメンの街・栃木県佐野市に立ち寄ることにした。今回はちょっと変わった佐野ラーメンを探すことにした。人気店はほとんど食べ尽くしている。午後3時ちょい前、国道50号から県道9号線に入り、市街地へとポンコツ車をぷかぷか飛ばす。
          精養軒やまだ5 
          とんめんて何だ?

どこか面白い店はないか。こういう行き当たりばったりの探し方も楽しい。すると、植野町あたりで「とんめん」の文字が見えた。一軒家のラーメン店で、「営業中」の文字も見えた。「とんめん」って何だい? 店構えは和風で悪くない。
          精養軒やまだ 
          佐野の意外
          精養軒やまだ① 
          いい店構え

この時間はほとんどの店が休憩時間に入っているが、この店は「営業中」。「とんめん」の下に控えめに「精養軒やまだ」の店名。3年前に賞味した「精養軒 万店」と同じ暖簾。「精養軒」は佐野ラーメンでも古い暖簾で、万店で食べたラーメンは見事な青竹手打ち麺と自家製チャーシューの旨さに唸ったことを思い出した。だが、「とんめん」なるものはメニューにはなかった。これは入るっきゃない。
          精養軒やまだ④ 
          老舗だった
          精養軒やまだ③ 
          メニューの一部

時間が時間だけに客はいなかった。ウッディーな店内がきれいで、小上がりとテーブル席が見えた。女将さんが水を運んできたので、「とんめんって何ですか?」と聞いてみる。「ラーメンの上にとんかつが乗っているんですよ」とのお返事。「へえー、それは凄い。そんなラーメン聞いたことがない。では、それ、お願いします」。950円(税込み)と安くはない。味噌と醤油があり、佐野ラーメンの本流は醤油なので、醤油を選んだ。

よく考えると、カツカレーがあるんだから、カツラーメンがあっても不思議はない。厨房から豚カツを揚げる軽やかな音が聞こえてきた。いい匂いが漂ってきた。店主の姿は見えないが、真面目な職人の気配。
          精養軒やまだ⑥ 
          とんめん、登場

10分ほどで、湯気を立てながら「とんめん」がやって来た。想像よりも豚カツが大きい。醤油ラーメンの上にそのまま揚げたての豚カツがドテッと横たわっていた。コロモの色がいい。すき間にメンマとワカメ、それに刻みネギ。
          精養軒やまだ⑦ 
          豚カツの存在感
          精養軒やまだ⑧ 
          ポエム

まずはスープから。醤油がきつめで、これまで食べた佐野ラーメンのような繊細さはない。鶏ガラと豚骨ベースのストレートで素朴な味わい。旨みの奥行きはもう一つ。豆板醤のような香辛料の匂いがかすかにした。好みの問題だが、これは不要だと思う。
          精養軒やまだ11 
          無化調醤油スープ
          精養軒やまだ⑨ 
          多めのメンマ

麺は太縮れ麺で、万店の凄味とは違った。悪くはないが、コシももっちり感も佐野ラーメンのレベルとしては平均的。豚カツはしっかりと揚がっていて、肉の厚さは1センチほど。妙に柔らかくなく、むしろ弾力がある。もも肉かと思ったら、ロース肉だそう。どこかとんかつ屋の肉の気配がした。
          精養軒やまだ10 
          太縮れ麺
          精養軒やまだ2 
          コショウをパラリ

店主の顔が見えたので、聞いてみると、「私で二代目です。万店は親父の兄弟で、向こうの方が少し古い。作り方も違いますが、基本は昔の佐野ラーメンそのままです。私はとんかつ屋で修業して、この店を継いだんですよ。その経験を生かして、半分遊びでラーメンに豚カツを乗っけたんです。それが評判になって、とんめんと名付けたんですよ。佐野ではウチだけだと思います」
          精養軒やまだ6 
          とんかつ屋の豚カツ

化学調味料は使用してないそう。化学調味料や背脂などを一杯使うラーメンに対して、「よくないこと」と一刀両断。その心意気やよし。だが、期待が大きかった分、思ったほどの感動もなかった。伝統を守りながら、新しい取り組みをすることはそう簡単ではない。麺も「昔は青竹手打ちでしたが、今は製麺所から取り寄せています」とか。昔からの佐野ラーメンも変わりつつあるのかもしれない。

本日の大金言。

首都圏から最も近いラーメン王国佐野。青竹打ちが看板だが、実際に青竹打ちで麺づくりしている店は少なくなっているそう。だが、ラーメンはむろんのこと、餃子の美味い店が実に多い。人口12万人弱の街にラーメン屋は「実際は200店ほどある」(観光協会)。意外に知られていないが人口当たりのラーメン屋の数は日本一である。



                精養軒やまだ4 






居酒屋の街のフルーツサンド

 メディアの最前線で活躍する友人と居酒屋の街・赤羽でお茶することになった。赤羽にはたまに行きたくなる。今年2月には「まるます家」2階で大宴会も行っている。だが、友人は左党ではないので、今回はアルコール抜きのコーヒー。

早めに赤羽に着いたので、前々から行きたかったフルーツサンドの名店「プチモンド」で遅いランチを取ることにした。タイム・イズ・スイーツ。西口を出てJRに沿って北へ500メートルほど緩やかな坂を行くと、どこかパリのカフェのようないい雰囲気のフルーツパーラーが見えた。行列も覚悟して行ったが、意外に混んでいなかった。ラッキー。
         プチモンド 
   赤羽は居酒屋だけではない?

ガラス張りの店内は果物屋も兼ねていて、新鮮な果物がきれいに置いてあった。その向こう側がカフェになっていた。カウンターと大きな丸いテーブルが二つほど。それに4人用と2人用のテーブルがいくつか。ダークブラウンのウッディな世界。サイフォンコーヒーのいい香りが流れてくる。ママさんと女性スタッフが一人。よく見たらアップライトのインテリアピアノも置いてあった。
         プチモンド② 
         いい雰囲気

2人用に腰を下ろして目的の「フルーツサンド」(税込み750円)を頼んだ。自家製ブランドコーヒー(単品450円)も。セットにすると1000円になる。カウンターにはいつの間にか蝶ネクタイ姿のいい雰囲気の店主がさり気なく陣取っていた。
         プチモンド③ 
         よき昭和の匂い

店は元々は創業昭和6年(1931年)の果物屋で、昭和53年(1978年)に「フルーツ&パーラー」に変身している。フルーツサンドはその時からのもの。注文してから作り始めるために、待ち時間は長い。

いつのまにかどんどん席が埋まっている。8割ほどは女性で、若いカップルも多い。何となく地元客のよう。17~8分ほどの待ち時間で、ブレンドコーヒー、フルーツサンドの順でやってきた。コーヒーの香りがとてもいい。
         プチモンド④ 
         おおおの世界

ひと目でフルーツサンドの素晴らしさがわかった。白い長方形の磁器皿に見事なフルーツサンドが6ピース。そのボリュームと生クリーム、果実の組み合わせに目を見張る。思わず「おー、美味そうだ」とつぶやくと、隣の若い女の子二人組がくすくすと笑った。
         プチモンド⑤ 
    イタリアンパセリもポエム

角食パンは近くのパン屋から仕入れているようで、手づかみした途端、弾力としっとり感が伝わってきた。生クリームの量がかなり多い。果物は7~8種類ほどか。イチゴ、リンゴ、オレンジ、バナナ、メロン、細かいパイナップルなどが見える。色からその鮮度のよさがわかる。
         プチモンド⑥ 
         手づくりの技

ガブリと行くと、思ったほど甘くない。多分、果物を引き立てるために生クリームの甘さを抑えているに違いない。パンの柔らかさと手づくり生クリームの抑えた美味さ、果物が絶妙に合わせ技で村長のツボをくすぐってきた。食パンはよく見ると、一部だけ耳の部分が少し残っていたりする。多分計算した職人芸で、このくすぐりも悪くない。
         プチモンド⑦ 
         言葉はいらない
         プチモンド⑧ 
         無礼者め
         プチモンド3 
         絶妙な和音

新鮮なイチゴや旬のリンゴ、オレンジと生クリームが口内でいい和音を奏で始める。ねっとりしたバナナがコントラバスの低音で、「あなた、ここで悶絶してもいいわよ」とささやいてくるような感覚。悶絶したい気もするが、救急車などを呼ばれたら困る。
         プチモンド4 
         美味の断層

ボリュームがかなりあるので、食べ終えると、結構お腹がきつくなった。フォークが欲しい気もするが、わざと置いていないのだろうか? フルーツサンドは手で食べるのが正しいという意味なのか? 意味もなくPPAPが頭の中を流れた。アップルとパイナップルから連想が飛んだのかもしれない。危ないアブナイ・・・。(あまり関係ないが、ピコ太郎の第2弾はイマイチだね。第3弾に期待したい)

時計を見ると、待ち合わせの時間が過ぎていた。慌てて立ち上がり、舌代を支払う。隣りの若い女の子二人組がまたくすくすと笑った。バスター・キートンの気分。私はフルーツサンドになりたい、だよ・・・。

本日の大金言。

プチモンドは「孤独のグルメ」にも登場したらしい。そのことが店内のどこにも張られていない。その距離感もクールだ。




                 プチモンド10 














終電過ぎの「白湯塩そば」

 東京・北千住で久しぶりに千住仲間と痛飲、最後はジャズバー「ゆうらいく」で締めるつもりが、終電が間近になってしまった。慌てて帰ろうとしたが、タッチの差で終電を逃してしまった。何というドジ。千住の主が腹を抱えて笑った。ぐやじい。

仕方がない。こういう時はラーメン、に限る。ハシゴの後のラーメンほど旨いものはない。以前から気になっていた東口駅前の「らーめん汐屋」の暖簾をくぐることにした。
         汐屋2 
         いい侘びしさ
         汐屋1 
         いい店構え

ここは「塩そば」が売りだが、数量限定と書いてある「白湯塩そば」(税込み780円)が旨そうだったので、よれよれの指先で券売機で押した。酔っぱらっていたので気がつかなかったが、この遅い時間に数量限定が残っていることが不思議だ。数量限定ってどんな数量なんだ?
         汐屋③ 
         これに決めた

7~8分ほどの待ち時間で「白湯塩そば」がやって来た。白濁したスープにやや茶色がかった脂が浮いている。ポエム。炙りチャーシューが2枚ほど、それにメンマとほうれん草、ナルトが浮いている。それに刻みネギ。いい匂いが立ち上がっている。

以前はこの場所に「味楽」というラーメン屋があり、エンタメ新聞社時代にたまに寄ったりしていた。それが今は「らーめん汐屋 そう壱」に変わっている。秋葉原と水天宮と同じグループのようだが、ラーメン業界の生き残りをかけた戦いは凄まじい。我が身はノーテンキ。
         汐屋④ 
       ほどよいボリューム

さて、「白湯塩そば」。スープは実にまろやか。豚のゲンコツと鶏ガラを強火でじっくりと炊き上げることで、白湯スープが出来上がる。最近は出来合いの白湯スープを使う店も多いようだが、ここはどうか。塩加減もほどよい。こってり感とあっさり感が融合している。メチャウマではないが、アルコール漬けの胃袋にはちょうどいい。
         汐屋⑥ 
         痛飲後の至福
         汐屋10 
         白湯スープ

麺は菅野製麺所の中細ストレート麺で、ほどほどのコシ。もう少し固めで縮れ麺の方が好みだが、深夜のラーメン屋にそうぜい沢は言えない。豚バラのチャーシューは薄めで柔らかい。それなりの味わい。メンマもナルトも特に目立ったところはない。
         汐屋⑨  
         中細ストレート麺
         汐屋⑦ 
         炙りチャーシュー

全体的にはまずまずの旨さで、痛飲後のラーメンとしてはこのくらいがちょうどいい。ハシゴの後にメチャウマのラーメンを食べるのはラーメンに失礼というものではないか。
         汐屋11 
      フツーに旨いメンマ

終電を乗り逃がしてしまった苦味が隠し味となって、一瞬だけだが人生の背中を感じさせる。これこそが深夜のラーメン屋の醍醐味なのではないかと思う。こういう味わいは捨てがたい。食べ終えた後のドンブリの底を見ながら、石川啄木をパロってみる。食いまくれどくいまくれど猶わが胃袋楽にならざりぢっと手相を見る。

本日の大金言。

たまには終電に乗り遅れ、場末のラーメンを食べるのも悪くない。清志郎も唄っている。いいことばかりはありゃしない。



                汐屋12

トランプ勝利と特大ロースかつ丼

昨日はトランプの勝利でメディアが慌てふためいていた。その数時間前の早朝、僅差で ヒラリーが勝つだろうな、という予想のままTVを離れて、埼玉・大宮まで用事で出かけた。

夜遅く帰ったら、トランプが勝利宣言していた。冗談かと思った。しばらく後、パソコンを開くと、「隠れトランプファン」だったという陰陽師先生からメールが入っていた。恐るべき洞察力で、「クリントンの敗北はグローバリズムによって痛めつけられた米国民や、閉鎖した米国の階級社会への反乱です」とし、「世論調査ジャーナリズムの破たん」でもあると分析していました。妖刀の斬れ味。陰陽師先生はトランプの勝利があり得ると確信していた世界でも数少ないメディア人だったのでしょう。

半年前なら、トランプが米大統領になるなんて、誰が想像したでしょう。まさかトランプが核のボタンを握ることになるなんて、神様だって「面白い冗談だよ」と笑っていたに違いありません。あり得ないことが現実に起きる。これがこれから世界が直面するキーワードになると思います。

ここから強引に大宮で食べた「特大ロースかつ丼」に移ろうと思います。ペン⇒パイナッポー⇒アポー⇒ペンの時代なのです。ヒラリー⇒トランプ⇒かつ丼⇒それで? に移っても不思議はないと思います。
         かつ石 
         隠れ名店

大宮駅東口から高島屋の裏手に入った路地に、知る人ぞ知る「とんかつ かつ石」がある。「創業43年で、ファンが多いんだよ」埼玉B級グルメの友人からの情報で、その存在は知っていたが、なかなか来る機会がなかった。
         かつ石① 
         いい店構え

ひと目でその外観から、いい店だと直感した。白地の暖簾をくぐると、白木のカウンターがあり、テーブル席も二つほど。カウンターの対面が厨房でそこにルー・テーズのような店主がいて、黙々ととんかつを揚げていた。美人の女将さんが「あら、いらっしゃい。今日は寒いですね」とお愛想を言った。その家庭的な感じがとてもいい。
         かつ石② 
         ランチメニュー

ランチタイムだったので、「ロースかつ丼」(税込み850円)を頼むことにした。これがトランプ級の驚きだった。10分ほどでいい匂いとともにやってきた。黒い漆器塗りの幅広ドンブリに下のご飯が見えないほどの大きなとんかつが横たわっていた。卵のかかり具合と揚げたてのとんかつのこんがり色が見事。その厚みが伝わってきた。みそ汁の他に小鉢が三つも付いていた。850円という値段が信じられない。
         かつ石④  
         この圧倒
         かつ石③ 
         この内容
         かつ石⑤ 
      とんかつ屋のかつ丼!
         かつ石2 
         味噌汁と小鉢

濃いめの味噌汁をひと口飲んでから、おもむろにとんかつに箸を伸ばす。甘い、何とも言えないいい匂いに鼻腔をくすぐられながら、ガブッと行く。ロース肉の厚さは優に1.5センチほどで、かなりの分厚さ。サーモンピンク色の赤身が多いが、脂身がほどよく差し込んでいて、噛んだ瞬間、柔らかな弾力があり、まだカリカリ感の残っているコロモとともに、村長の味覚中枢にドヤ顔で入ってきた。有無を言わさぬかつ丼。
         かつ石⑦ 
         このロース肉
         かつ石11 
         トランプか?
         かつ石⑨ 
         参りました

甘めでつゆだく。ご飯は柔らかめ。その上に敷かれたタマネギがいいバランスを保っている。極上の美味さではないが、これだけのボリュームに圧倒される。ヒラリーではなくトランプの顔が頭にちらつくようなかつ丼。小鉢のジャガイモとキャベツのマヨネーズ和えがユニーク。トランプはドイツ系らしいが、甘いマヨネーズのジャガイモとキャベツもトランプを連想させる。こちらもシンプルで意外な旨さ。
         かつ石1 
         トランプ?

食べ終えると、腹周りが3センチほど広がった気がした。ひょっとしてトランプが勝つかも、一瞬頭をよぎったが、その時点ではまだヒラリーが最終的には勝つと思っていた。頭が胃袋をコントロールしている、というのは思い込みに過ぎないかもしれない。確かに世論調査ジャーナリズムを鵜呑みにすると世界を見間違うこともある。以って瞑すべし・・・。

本日の大金言。

胃袋が実は頭をコントロールしている、かもしれない。ヒラリーが頭で、トランプが胃袋・・・というのも短絡的すぎるが、米大衆の声なき声をヒラリーもメディアも見誤ったのは事実だと思う。このツケがどこに回るか、気になる。



                 かつ石13

笠間日動美術館のオムライス

 NHK総合で笠間日動美術館を紹介していた。ピカソの婦人像が特別公開され、ルノアールやマティス、シャガールなどのコレクションも魅力的だった。アンディ・ウオーホルの「C夫人像」も衝撃的だった。これは行かずばなるまい。

茨城・笠間には何度も行っているが、ほとんど陶器を見に行くためだった。恥ずかしながら、笠間日動美術館には行ったことがない。絵画好きの村民2号は「どうせ銀座日動画廊の趣味みたいな美術館よ。きっと大したことないよ」などといなしていた。村長もそう思い込んでいた。大きな間違いだった。
         笠間日動美術館① 
    笠間日動美術館入り口
         笠間日動美術館4 
    竹林の先にワンダーな世界

決めつけと先入観ほど恐ろしいものはない。世界を見失ってしまう。赤いものも黄色に見えてしまう。ポンコツ車を飛ばし、2時間半後にようやく到着。たまたま「北大路魯山人」の企画展も開催していた。予想以上のスケールと入館料の安さ(大人1000円)、それに混雑がないことなど、ちょっとした目からウロコだった。約3時間ほどかけてフランス館、企画展示館、パレット館を堪能。そこでお腹の虫がギャアギャア鳴いたので、遅めのランチとなった。

で、今回取り上げるのは、この笠間日動美術館のカフェで食べたオムライスである。先日、東京・上野の都美術館で「ゴッホとゴーギャン展」を見た後に食べたのもオムライス。コスパ的にガッカリもので、美術館のレストランに期待しすぎると世界がゆがむ。性格もゆがむ。財布もゆがむ。
         笠間日動美術館② 
         カフェ・ド・ラウンジ

企画展示館の3階にある小さくてモダンな「カフェ・ド・ラウンジ」へ。メニューはシンプルなもので、凝った料理はない。村長は「オムライス」(税込み560円)、村民2号は「ピザフリッター」(コーヒー付き780円)を頼むことにした。オムライスには飲み物が付いていないので、村長は紅茶(380円)も頼んだ。
         笠間日動美術館③ 
       メニューはシンプル
         笠間日動美術館3 
         モダンな店内

10分ほどでいい匂いを放ちながら「オムライス」がやって来た。白い大皿に絵にかいたようなオムライス。ボリュームはまずまず。トマトケチャップがたっぷりとアーティスティックにかかっていた。
         笠間日動美術館④ 
         美術館のオムライス
         笠間日動美術館⑥ 
         すでにアートだ
         笠間日動美術館2 
         美味そう

「ここ、いいロケーションね。緑の山々に癒される。これだけで半分満足よ。魯山人もよかったし、フランス館のマティスやルノアールもよかった。人が少ないというのもいいわ。ここはホント穴場ねえ
         笠間日動美術館⑦ 
         美味の亀裂

ピザフリッターを頬張りながら村民2号。来る前の辛口はどこかに消えている。オムライスは多分チルドを温めたもので、それなりの旨さだが、値段を考えると、悪くはない。卵は2個程度、チキンライスは柔らかめで、小さめのチキンが数個、マッシュルームやタマネギの姿は見えない。だが、グリーンピースが10個ほど。贅沢を言わなければ、コスパ的には都美術館のレストランよりいいと思う。
         笠間日動美術館10 
       いい匂いとビジュアル
         笠間日動美術館⑨ 
         グリーンピース!
         笠間日動美術館11 
      オムライスは不滅だ

「トータルで考えると、こっちの方が全然いいわよ。美術館自体が予想よりはるかによかった。食べるところがここしかないのがちょっと残念だけど、仕方がないわ」

「美術館に行くのなら食事は外でした方が外れが少ない、ということかなあ。目と舌、両方を求めるのがそもそも間違いということかも」

「今度は弁当でも買って安く仕上げましょ。その方が絵の感動も倍増するかも」
「稼ぎが悪いって言いたいんだろ? ここにもC夫人がいたよ・・・Cはチープ志向って意味・・・」

「わかってるなら、それでいいのよ。チープな村長さま」
「・・・・・・」

本日の大金言。

都心ばかり見ていると、確かに世界を見失う。中心よりもたまには辺境へ。そこにお宝が埋まっていることだってある。



                笠間日動美術館12

箱根の秘伝いなり寿司

 久しぶりにメディア仲間と箱根一泊宴会ツアーとなった。ここにはとても書けない裏話で盛り上がり、二日酔いの頭で、翌朝三々五々、村長は帰国中の北欧先生と「若冲と蕪村 江戸時代の画家たち」展を観に岡田美術館へ。

入場料が2800円とかなり高い。83年ぶりに再発見された伊藤若冲の「孔雀鳳凰図」他を堪能したが、最も心ときめいた(?)のは「18歳未満は入場できません」コーナーだった。北斎や歌麿の作品にこの道のスペシャリスト北欧先生もしばし見入ったまま動かず。むろん村長も棒立ち・・・。
          岡田美術館 
          岡田美術館

その後、ランチとなったが、岡田美術館のレストランは高いので、バスで彫刻の森駅へ。そこにある「かっ平寿司」の暖簾をくぐることにした。2か月ほど前、この店の前を通り過ぎたとき、入り口の「秘伝 特製いなり」の大看板が気になっていたこともある。秘伝って何だ? 北欧先生も「ここでいいよ」と中折れ。
          かっ平寿司 
          ランチはここ
          かっ平寿司② 
          いい寿司屋さん
          かっ平寿司③ 
          直球勝負

入ると左手が4席ほどのカウンターで、右手にはテーブル席が3つ。座敷もあるようだが、ランチタイムは使っていないようだ。にぎりや穴子寿司も美味そうだったが、やはりここは初志貫徹、秘伝特製いなりが3個と太巻きが4個入った「太巻きいなり」(税込み750円)を頼んだ。北欧先生は「すけろく寿し」(530円)。つい見栄を張って、味噌汁(250円)も追加で頼んだ。

ふと気がつくと、狭い店なのに、外人客が多い。いつの間にかイタリア人らしい4人組やアングロサクソン系の美女3人組などが次々に入ってきた。ガイドブックにでも記載されているのか、女将がそのたびに「ウオーター オア グリーンティー?」と聞いていた。店主(二代目)が黙々と客の注文をさばいている。
          かっ平寿司④ 
          秘伝の登場だす
          かっ平寿司⑤ 
          絶景かな

15分ほどの待ち時間で、「太巻きいなり」がやって来た。秘伝いなりは見た目は関東の俵型いなりだが、薄口醤油を使っているのだろう、お揚げの色が関西風で薄い。ガブリと行くと、かなり甘い。きれいな甘さで、関西のような出汁感はない。お揚げ自体が薄くて、関西とも東京の神田志乃多寿司の重量感とも違う。
          かっ平寿司⑦ 
          秘伝のいなり
          かっ平寿司⑧  
          ちょいと失礼

酢飯は「無農薬米」を使用、炊き方も透明に立っていて、美味い。よく見ると、甘酢生姜のようなものが入っていて、その食感が悪くない。女将に聞くと「レンコンです」。シンプルに甘いお揚げとの相性も悪くないが、全体的にはやや物足りなさも残る。むろん好みの問題だが。
          かっ平寿司5 
          うっすら黒ゴマ?
          かっ平寿司4 
      ジャーン、またも失礼

3個のうち1個には黒ゴマが入っていた。白ゴマは多いが、黒ゴマというのは珍しい。太巻きはボリュームがあり、具はかんぴょう、卵焼き、キュウリ、桜でんぶという定番もの。フツーに美味い。味噌汁は豆腐とお揚げの味噌汁で、カツ節と昆布の出汁が効いていて美味。
           かっ平寿司11 
          太巻きだす
          かっ平寿司12 
          たまらない・・・

「あのう・・・秘伝って何ですか?」
女将に直球で聞いてみた。
「先代からの継ぎ足しの割下のことです。それでお揚げをじっくり炊いているんですよ」
とのこと。

北欧先生が「割下っていうのは珍しいね。すき焼きじゃあるまいし」と独り言のようにつぶやく。勘定を済ませてから、外で待っていると、英語の堪能な北欧先生が遅れて出てきた。

「何でこんなに外人が多いか、気になってアメリカ人らしい客に聞いたら、ガイドブックに載っているわけじゃない。彫刻の森美術館の帰りに寿司屋があるってんで、店構えで入ってくるんだってさ。外人は寿司が好きだからね」

聞いた相手が美女3人組だったかどうかは聞き損ねてしまった。北欧先生は詩人だが、歌麿でもある。

本日の大金言。

箱根は江戸時代まで東海道の難所だった。関所では「入り鉄砲に出おんな」が厳しく吟味され、江戸と京・大阪を結ぶ重要ポイントだった。そのためおいなりなどの食文化が、独自の文化を作ったとしても不思議はない。



              かっ平寿司13 




偶然、谷中の隠れ和菓子屋

 今日ご紹介するのは、東京・谷中の小さな和菓子屋。一見うらぶれたような、お世辞にもきれいとは言えない店構えだが、知る人ぞ知る名店だった。だんごもおはぎも美味いが、特に感動したのは豆大福とお赤飯。まさかの坂のさんさき坂の出会い。

2週間ほど前、たまたまさんさき坂(三崎坂)をブラ歩きしていたら、地元のおばはんが数人、その和菓子屋の前にたむろしていた。近くには岡埜栄泉など老舗和菓子屋がある。だが、この店はそうした格式のある店とは違っていた。白い日除け暖簾の下にはご高齢の店主が一人、おばはんたちと雑談しながら、だんごやお赤飯を売っていた。セピア色の昭和の風景・・・。
          荻野① 
          隠れ名店

看板が目立たないので、店名を探したら、ようやく「御菓子司 荻野(おぎの)」という文字が見えた。おばはんの一人が「あら」と村長に気付き、「ここは美味いわよ。おはぎばかりじゃないの。おだんごとお赤飯もおすすめよ。総理大臣やっていた中曽根さんとか小泉さんとかもここのファンなのよ」と下町言葉で言った。うむ。

おはぎもだんごもすでに売り切れていたので、ダメもとで「豆大福」(税込み1個135円)を3個ほど買い、ウマズイめんくい村に持ち帰り賞味してみた。絶品だった。赤えんどう豆が特に秀逸で、護国寺「群林堂」の豆大福に引けを取らないと思った。
          荻野 
          敷居の低さ

居ても立ってもいれなくなり、江戸での会議の前に再び立ち寄ることにした。午後1時過ぎと早めだったこともあり、今度はおはぎもだんごも買うことができた。豆大福とお赤飯(1パック320円)も買い込んだ。「今日中に食べてくださいね」と店主。夜遅くなったが、ウマズイめんくい村に帰ってから賞味となった。
          荻野② 
          うむむの世界

焼きだんご(みたらし)と草だんごを食べ、おはぎ2種(つぶあん、こしあん)を賞味、だんごはすでにやや固くなっていて、期待していたほどの感動はなかったが、おはぎは甘さがかなり控えめで、素朴な風味が京都今西軒にも通じるような味わいだった。
          荻野1 
          草だんごと焼きだんご
          荻野2 
       おはぎ(つぶあん、こしあん)

だが、やはり最も感動したのは「豆大福」だった。群林堂の豆大福と比べると小ぶりだが、餅の柔らかさとぎっしりと詰まったつぶしあんの素朴な風味がとてもいい。何よりもかなり多めの赤えんどう豆が素晴らしい。ふっくらと炊かれていて、輪郭が崩れていない。店主の腕前が並ではないことがわかる。好みの問題かもしれないが、赤えんどう豆は群林堂より上ではないか。
          荻野5 
          まさかの豆大福
          荻野6 
            小ぶりだが・・・
          荻野11 
          赤えんどう豆さま
          荻野7 
          おおおの世界

赤みの濃いお赤飯の美味さに村民2号が目を丸くした。やや固めに炊かれているが、噛んだ瞬間のもっちり感と凝縮感がとてもいい。黒ごまもたっぷり。特筆すべきはささげ豆の存在が並のお赤飯とは違った。豆大福の赤えんどう豆もそうだが、ふっくらと炊かれていて輪郭がきりりとしている。
          荻野⑥ 
          お赤飯の実力
          荻野⑧ 
          よく見ると凄味
          荻野⑨ 
          さり気のなさ

「すべての豆をさり気なくこれだけ美味く作れるのは相当な腕で、豆の魔術師とニックネームを付けたいくらいだよ」
「きれいな店構えではないっていうのが面白いわね。どういうキャリアの和菓子職人なのかしら」

「店は50年ほどの歴史だそう。でも凄いのはそのうちの20年は総理官邸の御用達だったようだよ。中曽根さんや小泉さんがファンだったというのもあながちウソではないようだ。後継者がいないようだから、店主の代で終わりかもなあ。悲しいなあ」

「村長がもっと若かったら、弟子入りすればよかったかもね」
「すぐ近くの全生庵で座禅を組んでから考えようかな」
「無理に決まってるでしょ」
「まさかの坂もない・・・」

本日の大金言。

本物は隠れている、かもしれない。「荻野」は上生菓子も作っている。店構えとのギャップに驚くが、店も人間も見かけだけで判断すると間違うこともある。教訓。




                 荻野10 

プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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