神保町の感動「ライスカレー」
よく考えてみれば、昔は「カレーライス」ではなく「ライスカレー」だった。いつからライスカレーと言わなくなったんだろう?
カレーとライスが別々に盛られたのがカレーライスで、一緒に盛られたのがライスカレー。そういう説明が多いが、今ではほとんどがどちらも「カレーライス」と呼ばれていると思う。
戦後はライスカレーとラーメン、それにカツ丼が食堂の三代スターだった。「カレーライス」はある種のステータスだった気がする。一般の庶民家庭ではほとんど「ライスカレー」だったと思う。
ライスカレーの始まりィ~
それがいつしか死語になりつつある。所用で東京・神田神保町に行ったついでに、白山通りの裏道にある「まんてん」へ。今では数少ない「ライスカレー」を堂々と表記しているカレー屋さん。懐かしい昭和の匂い。創業は昭和56年(1981年)。主役はライスで、カレーは準主役という感じかな。
ファンが多い
庶民価格
だが、この準主役がすごい。ここはかつカレーが有名だが、村長は「ウインナーカレー(並)」(税込み600円)を頼んだ。午後1時半過ぎだというのに、コの字のカウンターは満席。内側が厨房で、庶民的なコックさんが3人、とんかつを揚げたり、シュウマイを揚げたりと忙しい。
いい雰囲気
すべて注文を受けてから揚げる。そのため待ち時間は10分ほど。その間、水の入ったコップとなぜかアイスコーヒーが入った白いデミタスカップがポンと置かれた。コップには銀色のスプーンが無造作に入っている。これがこの店の流儀で、アイスコーヒーはサービス。このさり気ないツカミがたまらない。
ここから、です
アイスコーヒーはどうってことのない味わいだが、それを飲みながら、20人ほどのお客を眺めると、サラリーマンや学生が多い。女性より圧倒的に男性。ほとんどが「かつカレー」の大盛りを注文している。揚げたてのカツ、どんよりとした黄土色のルーが実に旨そう。
たまらん
た、たまらん
「ウインナーカレー」がサッと置かれた。楕円の深皿をどろりとしたルーが覆っている。その上に素揚げされた赤ウインナーが3個! 食欲中枢が刺激される景色。赤ウインナー好きの心が踊り始める。きれいな切れ込み。ポエム。
た、た、たまらん!
スプーンでひと口。バターを使って小麦粉からじっくりと炒めた香りとカレー粉のコラボ、懐かしいどろっとした食感。辛さはあまりなく、むしろまろやかな味わい。素朴だが、不思議な深味。細かい豚ひき肉が時折り舌をくすぐる。
具の姿はほとんど見えない。タマネギはルーの中に溶け込んでいて、それがまろやかさとまったり感をかもし出している。
この素朴
ライスは柔らかめ。ルーは見た目ほど多くはない。ソースをかけようかと思ったが、カレーの味わいが隠れてしまいそうで、代わりに福神漬けをさらにドッカと乗せて、ぐいぐいと食べ進む。
昭和の正統派
このどろり感
主役はライス?
これが実に旨い。どこか学食のカレーライスを食べているような錯覚を起こす。だが学食よりはこのライスカレーの方が個性的で、病み付きになる味わいだと思う。
たまらん×7
並だったので、思ったほどのボリューム感はない。大盛りかジャンボにした方が、この店の醍醐味を楽しめると思う。食べ終えると、店員さんが「毎度~」と言ってニカッと白い歯を見せた。また来たくなったよ。
本日の大金言。
神保町周辺は旨いカレー屋さんのメッカでもある。だが、人気店はそう安くはない。その意味で、庶民的なカレー屋さん(チェーン店ではない)が元気なのは、学生の街ということを差っ引いても、いいことには違いない。
カレーとライスが別々に盛られたのがカレーライスで、一緒に盛られたのがライスカレー。そういう説明が多いが、今ではほとんどがどちらも「カレーライス」と呼ばれていると思う。
戦後はライスカレーとラーメン、それにカツ丼が食堂の三代スターだった。「カレーライス」はある種のステータスだった気がする。一般の庶民家庭ではほとんど「ライスカレー」だったと思う。

ライスカレーの始まりィ~
それがいつしか死語になりつつある。所用で東京・神田神保町に行ったついでに、白山通りの裏道にある「まんてん」へ。今では数少ない「ライスカレー」を堂々と表記しているカレー屋さん。懐かしい昭和の匂い。創業は昭和56年(1981年)。主役はライスで、カレーは準主役という感じかな。

ファンが多い

庶民価格
だが、この準主役がすごい。ここはかつカレーが有名だが、村長は「ウインナーカレー(並)」(税込み600円)を頼んだ。午後1時半過ぎだというのに、コの字のカウンターは満席。内側が厨房で、庶民的なコックさんが3人、とんかつを揚げたり、シュウマイを揚げたりと忙しい。

いい雰囲気
すべて注文を受けてから揚げる。そのため待ち時間は10分ほど。その間、水の入ったコップとなぜかアイスコーヒーが入った白いデミタスカップがポンと置かれた。コップには銀色のスプーンが無造作に入っている。これがこの店の流儀で、アイスコーヒーはサービス。このさり気ないツカミがたまらない。

ここから、です
アイスコーヒーはどうってことのない味わいだが、それを飲みながら、20人ほどのお客を眺めると、サラリーマンや学生が多い。女性より圧倒的に男性。ほとんどが「かつカレー」の大盛りを注文している。揚げたてのカツ、どんよりとした黄土色のルーが実に旨そう。

たまらん

た、たまらん
「ウインナーカレー」がサッと置かれた。楕円の深皿をどろりとしたルーが覆っている。その上に素揚げされた赤ウインナーが3個! 食欲中枢が刺激される景色。赤ウインナー好きの心が踊り始める。きれいな切れ込み。ポエム。

た、た、たまらん!
スプーンでひと口。バターを使って小麦粉からじっくりと炒めた香りとカレー粉のコラボ、懐かしいどろっとした食感。辛さはあまりなく、むしろまろやかな味わい。素朴だが、不思議な深味。細かい豚ひき肉が時折り舌をくすぐる。
具の姿はほとんど見えない。タマネギはルーの中に溶け込んでいて、それがまろやかさとまったり感をかもし出している。

この素朴
ライスは柔らかめ。ルーは見た目ほど多くはない。ソースをかけようかと思ったが、カレーの味わいが隠れてしまいそうで、代わりに福神漬けをさらにドッカと乗せて、ぐいぐいと食べ進む。

昭和の正統派

このどろり感

主役はライス?
これが実に旨い。どこか学食のカレーライスを食べているような錯覚を起こす。だが学食よりはこのライスカレーの方が個性的で、病み付きになる味わいだと思う。

たまらん×7
並だったので、思ったほどのボリューム感はない。大盛りかジャンボにした方が、この店の醍醐味を楽しめると思う。食べ終えると、店員さんが「毎度~」と言ってニカッと白い歯を見せた。また来たくなったよ。
本日の大金言。
神保町周辺は旨いカレー屋さんのメッカでもある。だが、人気店はそう安くはない。その意味で、庶民的なカレー屋さん(チェーン店ではない)が元気なのは、学生の街ということを差っ引いても、いいことには違いない。

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