小江戸のコッペパンカフェ

 猫好きにとってはかつぶし級の美術展を見に埼玉・川越市立美術館までポンコツ車を飛ばした。タイトルが「猫まみれ展」。うむ。
          猫まみれ展 
          猫にまみれたい

ビアズレーやレオナール・フジタ、横尾忠則などの猫に関する作品200点以上が展示されていた。掘り出し物は池田満寿夫の作品。犬好きとして知られ、「シッポのある天使」などの作品もあるが、猫は珍しい。1965年の版画で、1点だけだったが、エロスとウイットに富んでいた。お見せできないのが残念。
          川越1 
          ユーは何しに?

その足で市役所方面へと歩く。ランチタイムは過ぎていたが、昼飯をどこにしようか考える。小江戸・川越は外国人観光客も多く、浅草や京都のミニ版のような街並みが続く。今どきのそれなりの店が多く、村長のへそ曲がりセンサーにピコピコする店が見当たらない。

仕方なく戻ると、市役所の向かいに「コッペパン」の暖簾(のれん)が見えた。ここも今どきの店で、黒板造りの一軒家カフェ。
          グリンカフェ② 
          コッペパンの暖簾
          グリンカフェ① 
          オシャレな店構え

「glin coffee(グリンコーヒー)」という店名だが、「g」の文字がグーグルのフォントに似ていた。そのあまりの軽さが気に入った。コッペパンは東京・亀有「吉田パン」、東銀座「チョウシ屋」、会津若松「吉田屋」が村長の中ではベスト3だが、ここはどうか。
          グリンカフェ2 
          目がふらふら

この店の人気ランキング1位の「あん&マーガリン」(税込み200円)と2位の「ハム&たまご」(同340円)を買い求めた。「本日のコーヒー」(同420円)も頼んだ。2階がイートインコーナーになっていて、シンプルな白木のテーブルとカウンター席のみ。スマホの匂い。
          グリンカフェ3 
          全部で15種類
          グリンカフェ④ 
          シンプルがいいね

まずは「ハム&たまご」から。コッペパンは小ぶりで、いい焼き色。地元のパン屋から毎朝焼き立てを運んでもらっているそう。
          グリンカフェ⑥ 
          ヨダレが出かかる

ガブッと行くと、パンの香ばしく柔らかな生地が上質。たっぷり塗られたマーガリン、マッシュしたゆで卵と薄いハム、マヨネーズがいい具合に絡み合って美味い。卵のボリューム。
          グリンカフェ⑨  
          失礼します
          グリンカフェ10 
          うんめえ

よく見ると、卵の中に細かな玉ネギのようなものが混じっていて、そのシャキッとした歯触りの感触が悪くない。よく考えられた構成。

続いて左手が「あん&マーガリン」。甘めのこしあんがどっかと入っていて好感。マーガリンの量もたっぷりあり、コッペの美味さとよく合っている。こちらも売れ筋のコッペをよく研究した形跡が見られる。
          グリンカフェ11 
          あんこの誘惑
          グリンカフェ12 
          言葉はいらない
          グリンカフェ13 
          上質の味わい

コーヒーは値段を考えると、普通の美味さ。店は去年7月にオープン、コッペパンは今年に入ってから出し始めたそう。つまり、店もコッペも出来立て、焼き立てということ? 

メディアを意識したビジュアルと妙な明るさは西日暮里の人気店「イアコッペ」に通じるものがある。職人の気配もどこかバーチャル風で、数字の匂いがする。会津若松「吉田屋」のコッペを横綱としたら、小結か関脇クラスの味わいだと思う。あんこも多分自家製ではない。

ふと気づいた。これはいいとこ取りで、1+1を5にも6にもした変換の大天才スティーブ・ジョブスのやり方をコッペでやろうとしているのではないか。ま、そこまで行かなくとも、そこそこに楽しめるシャレたコッペカフェが川越に誕生したことを祝福すべきかもしれない。

ただ一つだけ、コーヒーなど飲み物をセットにしたら、もう少し値段を下げてほしい。小ぶりのコッペ2個とコーヒーで計960円はコスパ的にきつい。せめて800円前後に抑えてほしいね。

本日の大金言。

コッペパンがある種のブームになっていて、専門店やメニューに加える店が増えている。コッペパンが日本でできたことを知ってる人は意外に少ない。昔給食、今テイクアウト。戦後も小江戸になりにけり。




                  グリンカフェ15 




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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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