「肉寿司」にかぶりついてみた

 本日テーブルに乗せるのは肉寿司、である。

それもただの肉ではない。生に近い馬肉が中心の肉寿司、であります。

最近、ちょっとしたブームになっているが、寿司と言えば「魚介類に決まっている」という人にはあり合えない世界だと思う。「そんなの、寿司じゃない!」と言いたくもなる。村長もその一人だった。だが・・・。
          肉寿司 
          肉寿司だって?

夕暮れ時、東京・人形町をブラ歩き中に、「肉寿司」の看板が極太明朝で目に飛び込んできた。メディア仲間との晩餐会(ただの飲み会だが)までに少々時間があったので、好奇心剥き出しで入ってみることにした。恋愛も食べ物も食べてみなければわからない、こともある。
          肉寿司③ 
          メニューの一部

一階が10席ほどのカウンター席で、二階もあるようだが、レトロな雰囲気が、どこかドラマのセットのようでもあり、フードプロデューサーが隠れていそうな気もする。若い人にウケそうな店の造りと雰囲気。

そこにややコワモテそうな白衣姿の店主。メニューを見ながら、迷った末に、「炙(あぶ)り盛り合わせ」(一人前4貫 税込み1000円)を頼むことにした。ビールを飲みたいところだが、ここは夜に備えて我慢・・・。
          肉寿司② 
          どれにすっべか

10分ほどの待ち時間で「炙り盛り合わせ」がやって来た。目の前で握った肉寿司をバーナーで豪快に炙った。ポエム。
          肉寿司⑤ 
          来たあ~

店主がていねいに説明してくれる。
「一番左がハラミ、次がヒレ、それからエンガワです。ここまでが馬肉で、最後が昆布〆鶏肉となります」
「エンガワ? 平目じゃないの?」
「ここは肉寿司ですよ。エンガワというのは馬肉の背脂の部分です」
          肉寿司1 
          ごめんね、馬くん
          肉寿司⑦ 
          美味の予感
          肉寿司⑧ 
          特製醤油ダレ

店主は一見コワモテだが、出身が会津だとわかった途端、話がつながり愛想がよくなった。会津は熊本と並んで馬肉の産地で、この店が馬肉にかなりのこだわりを持っていることがわかった。ここは熊本の馬肉が中心で、会津や青森の馬肉も使っているとか。
          肉寿司⑨ 
          たら~り

特製醤油ダレをツツツとかけて、まずはハラミ。マグロでいうと、中トロのような味わい。赤身と甘い脂のきれいな旨さ。シャリは普通の寿司の酢飯と変わらない。口の中で化学反応が起きる。美味、という他はない。
          ハラミ① 
          ハラミでごわす

続いてヒレ肉。柔らかさと炙った表面の旨みがマッチしていて、黒毛和牛のよう。だが、こってり感はなく、きれいな旨味。
          赤身① 
          ヒレどす

問題のエンガワへ。これが予想よりも美味かった。脂身がきれいで、ほのかな甘みがにじみ出てくる。表面を焼くことによって旨味が増している? 
          エンガワ① 
          エンガワだべ

生でも食べれるものなんですよ」と店長がキン肉マンの微笑返し。うむむ。

最後の昆布〆鶏は鶏の淡泊さと昆布〆めが旨味を深めていた。醤油ダレは甘さを抑えていて、それがネタと酢飯の旨みを押し上げてくるよう。
          昆布〆鶏① 
          あたしトリってこと?

生姜ではなく、セロリのガリも気が利いている。かような肉寿司が人形町にあったとは。オープンしたのは約一年前とか。舌代がそう安くはないが、安全性を考えると、普通の寿司屋よりやや高めでも仕方がないかもしれない。
          肉寿司11 
          セロリのガリとは

舌に残るいい余韻のまま、飲み会に行って、自慢げに肉寿司初体験の話をしたら、肉好きの元女性キャスターが「あら、肉寿司って、今、あちこちにあるわよ。知らなかったの?」。

ひえ~、し、知らなかった(汗)。隣りの敏腕編集者も「そんなことも知らないんだ」と一瞥をくれたのだった。穴があったら入りたい・・・。井の中の蛙、大海を知らずの巻、おしゅまいでちゅ(尼神インター風に)。

本日の大金言。

賢者の前で知ったかぶりは禁物。愚者は語り、賢者は静かにほほ笑む。馬はただ沈黙する。



                  肉寿司12
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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