辛さを調節できる「武州うどん」

 先週末は最悪だった。優雅に花見三昧のつもりが熱発。仕方なく土日の花見をドタキャンしてしまった。花に嵐のたとえもあるぞ、そのまま。体温計を脇の下に差しこんで、テレビで上野公園の酔狂ぶりを指をくわえて見ることになろうとは・・・ぐすん。

そのため予定していた食べまくりができず。で、今回は熱発前に行った武州うどんの名店をテーブルに乗せることにしよう。
          えんや 
          利根川沿いの名店

埼玉の北部・羽生から利根川沿いに熊谷方面(県道59号線)へポンコツ車をぷかぷか。行田市下中条あたりで、「うどん」の幟(のぼり)が数本、利根川の川風にパタパタと吹かれていた。

見た目は質素な一軒家で、「自家製うどん えんや」の大きな屋号が建物の半分近くを閉めていた。質素な目立ちたがり屋、というのもある。
          えんや① 
       シンプル・イズ・ベスト

埼玉では「武州うどん」の名店として、知る人ぞ知る店である。オープンして5年ほどになる。

店内に入ると、コの字型のカウンター席と壁に張られた手書きのメニューが目に入った。20席ほど。メニューの中から「辛味肉汁うどん」(並 税込み730円)を頼むことにした。
          えんや④ 
          武州のシンプル
          えんや③ 
          メニューの一部

感じのいい女性スタッフが「うどんのボリュームが結構ありますよ。並で600グラムあります。小盛りで450グラム。普通の店の並みくらいありますが」と親切に教えてくれた。うむ。小盛り(50円引き)に軌道修正した。熱盛りにしてもらう。

武州うどんの明確な定義はない。強いて言えば、このあたりの地粉を使った田舎うどん。ここも国産の小麦粉を2種類ブレンドさせている。「ゆでるのに少々お時間がかかります」とかで、15分ほど待たされた。出汁にもかなりのこだわり方が見て取れ、これは期待できそう。いわくを書き過ぎているのが、少々残念だが。
          えんや⑤ 
        これで小盛りとは

熱盛りのうどんと辛味肉汁が湯気を立ててやって来た。うどんは素朴なクリーム色で、思ったほど太くはない。辛味肉汁は豚バラ肉、油揚げ、長ネギが浮かんでいて、ラー油が薄っすらと膜を作っていた。
          えんや3 
          自家製手打ち
          えんや⑧ 
          豚肉も多い
          えんや⑨ 
          あーん

自家製うどんを肉汁にくぐらせて食べる。甘酸っぱい醤油ベース。フツーに美味いが、思ったほどの辛さがない。もっちりしているが、うどん自体にさぬきのようなコシはない。ボソッと切れる感じ。これが武州うどんなのだろうな。
          えんや2 
          一味とコチジャン

目の前に一味とコチジャンが置いてあった。どちらも自家製とか。これを肉汁の中に加えてみた。辛さがどんどんアップしていった。自分で辛さを調整できるのは有難い。自家製のふりかけまで置いてある。
          えんや6 
          辛さを調節

全体として、期待が大きかった分、思ったほどの感動はなかった。すっかり食べ終えると、「ま、武州うどんってこんなもんだろうな」というフツーの感想。この地方に根付く素朴なうどん、それもまた悪くはない。金子兜太のようなうどん・・・。

本日の大金言。

美味さばかりを求めるのはどこかおかしい。原点の素朴を確認する。さぬきばかりがうどんではない。たまには足元の大地を確認するのもこの際、大事だと思う。


                      えんや12 


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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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