「究極の讃岐うどん」90分待ち

 とうとう讃岐うどんの本場・四国高松市へ。よく考えてみれば、何という散財、何というぜい沢。昔も今も馬鹿につける薬はない。

まずは高松駅前のレンタカー屋で情報収集。かなりのツウのようで、あれこれ名前を挙げた後、「有名店は一杯あるけど、今、讃岐の中でも指折りの店はそうだなあ」と言いつつ、ガイドブックにあまり載っていない店を教えてくれた。地元客もよく行く店とか。
          もり家 
          究極の名店か?

それが香川町の郊外にある「本格手打ち もり家」だった。車で30分ほど走らなければならない。四国食べまくりの旅の幕開けにふさわしい。

古びた一軒家。午後2時近いというのに、行列ができていた。それもただの行列ではない。店の前から奥までざっと50~60人くらいが二重三重に並んでいた。何という誤算。
          もり家① 
          ありゃら大誤算・・・

村民2号が口をあんぐり。高松市内に戻ろうか、迷っていると、目の前のうどん通らしき若者二人が「ここは並んでも食べる価値がありますよ。ボクらは一時間くらいは待つ覚悟です」。うむ。頭を切り替えて、覚悟を固めることに。

結局、1時間どころか、1時間半ほど曇り空の下で待つハメになってしまった。
          もり家1 
          いい雰囲気
          もり家2 
          いいメニュー

さて、問題の中身。頼んだのは「ぶっかけうどん」(冷=中盛り1.5玉 税込み440円)とちくわ天、半熟玉子天(それぞれ140円)。村民2号は同じものを普通盛り(1玉 税込み350円)。つゆは温を頼んだ。ここはセルフではなく、テーブルまでスタッフが運んでくれる方式。
          もり家⑤ 
          立ち上がる香り
          もり家4 
          こだわり
          もり家③ 
          天ぷら二品

レンタカー屋の情報はフェイクではなかった。深めの大きなドンブリに横たわったうどんはかなりの太め。だが、エッジが立っていて、姿自体が美しい。藤沢周平作品に出たときの檀れいのよう。薬味は生姜と万能ねぎ。

それが鰹とイリコ出汁のつゆに浸っていた。
          もり家⑥ 
          これぞさぬき
          もり家⑦ 
          手打ちの凄味

つるりとした食感と噛むごとにもっちりしたコシが尋常ではない。村長がこれまで食べた讃岐うどんの中で、最高峰は東京・人形町「谷や」だが、それに匹敵するか、超えていると思うほど。

つゆはかなり薄口だが、出汁がゆるやかに効いている。うどん職人の姿が見え、その仕事ぶりも隙がない。

ちくわ天と半熟玉子天は期待したほどではないが、カラリと揚がっている。藻塩を付けて食べると、美味。
          もり家7 
          藻塩で食べる
          もり家⑨ 
          半熟玉子天

「うどんがおいしい。食感が凄くて、これまで食べた讃岐うどんが嘘みたい。でも、いくらなんでも1時間半待ちはないわ。スタッフの対応はとてもいいけどね」
「そうだね。もう一度来たいかと聞かれたら、一度で充分と答えるよ。せめて待ち時間は30分以内だよ。そしたらまた来たい」

「ここの店主はNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』にも出たらしいわ。つまり凄腕、ってこと。それ以来、客が増えたらしいわ」
「NHKも余計なことをしてくれたもんだ。創業が平成13年というから、まだ15年ほどの歴史しかない。で、この繁盛ぶり。老舗としてガイドブックにあまり載っていないのはそのせいかな」
          もり家10 
          職人の技

「並盛で充分なボリュームよ。村長は中で1.5玉でしょ。食べ過ぎじゃないの?
「確かに。お腹はパンパンだよ。ここの名物は特大のかき揚げだけど、それも頼んでいたら、もう倒れていたかも(笑)」

「檀れいがいくらきれいでも、食べすぎはダメよ。ほどほどが肝心てとこね」
「スタートから、ため息が出てきたよ・・・」

本日の大金言。

讃岐うどんの食べ歩きは体力も必要と痛感。食道楽の道は険しい。たかがうどん、されどうどん。食べないのも地獄、食べすぎるのも地獄。されど強欲の日々・・・。



                  もり家11 



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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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