有名人も愛した「清風楼のシウマイ」

 今回テーブルに乗せるのは、横浜中華街で知る人ぞ知る「清風楼(せいふうろう)」の「シウマイ」であります。シュウマイではなく、シウマイ。あの食通作家・池波正太郎や評論家・草柳大蔵が愛したというのもある種の伝説になっていて、土日などは時間帯によっては行列にもなる。
          清風楼 
          隠れた人気店

数年前、たまたま関帝廟通り(かんていびょうどおり)にあるこの店を見つけて、手土産にしようと思ったが、一番小さい折詰が(12個入り)が税込みで1720円と予想外に高かった。財布と相談した結果、その時は泣く泣く断念した。

それを今回、横浜に行ったついでに、断崖から飛び降りるつもりで(オーバーだよ)、手土産にした。創業が昭和20年(1945年)。現在は3代目。広東料理の老舗でもあるが、店内は小さな大衆食堂のようで、敷居の高さはない。シウマイばかりでなく、炒飯や焼きそばも美味い、という評判。
          清風楼① 
          安くはない

賞味期限は「冷蔵庫に入れて4日間です」(女性スタッフ)。で、上州から愛らしい老犬とともに、ウマズイめんくい村に移住してきたゴッドマザーを交えて、89歳のお誕生会をかねて、賞味することにした。ささやかなぜい沢。
          清風楼① 
          賞味の時間
          清風楼② 
          これこれ
          清風楼④ 
          本物の予感

懐かしい経木の箱(これがたまらない)にきっちりと納まった12個のシウマイは意外に小ぶりで、崎陽軒のシュウマイとそう変わらない大きさ。コック帽のような縦長が特長。外側から見ただけで、いい豚肉が薄っすらと見える。経木の蓋を取った瞬間、独特の玉葱のような濃密な匂いが広がった。
          清風楼⑥ 
          蒸し器で蒸す

村民2号が蒸し器で約8分ほど蒸す。白ワインを用意し、備え付けの辛子をお湯で溶く。酢醤油で食べる前に、いい色に蒸し上がったシウマイを、何もつけずにガブリと行く。
          清風楼⑧ 
          おおお
          蓬莱閣2 
          71年の歴史
          清風楼2  
          肉の圧倒

粗挽きの豚肉の旨みがまず押し寄せてきた。続いて長ネギとつなぎの片栗粉(?)が絶妙に絡んできた。貝柱の旨みと何か隠し味のようなものが全体の旨みを押し上げている。ほのかな塩味(魚醤?)。自然な甘みと旨味。
          清風楼12 
          辛子でガブリ
          清風楼10 
          酢醤油でガブリ

さらに辛子を付けて食べる。酢醤油でまた食べる。それぞれに別の旨みが引き出されてくる。

「確かに美味いわ。本物って感じ。でも1720円というのは安くはない。今日は特別な日だからいいけど、崎陽軒のシュウマイで十分だわ」

「こんな美味いシューマイ、あたしゃ初めてだよ。冥途の土産になるわ。もう二、三度は食べたいよ、店で食べたらもっと旨いだろうね、ぐふふふ」
          清風楼11 
          深みと値段

「このままじゃ村の財政が破たんする予感がする。もう一度働きに出ようかな」

「誰も雇ってくれないわよ。ぎっくり腰の村長なんて」

「村長一人でどこかに移住したくなってきた」

「賛成。天国へ移住するのもいいかもね」

「・・・・・・」

本日の大金言。

横浜中華街は観光化しすぎている気もするが、まだまだ美味の迷路は健在。特にメーンストリートより裏通り。



                   清風楼13 

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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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