涙の「ベーコンポテトあんぱん」

 「アーケード商店街・勝手に番付委員会」としては、十条商店街と並ぶ東京のもう一方の横綱「武蔵小山商店街」を外すことはできない。

昭和20年、東京大空襲でこのあたり一帯も消失したが、焼け跡の中から一人二人と立ち上がり、昭和31年(1956年)に最初の商店街(パルム)が完成、東洋一の長さとビッグニュースになった。今では全長約800メートル、そこに約250店舗がひしめき合っている。
          武蔵小山商店街 
                                    武蔵小山商店街!

今回テーブルに乗せるのは、その中でも、最も庶民的なパン屋さん「こみねべーかりー本店」である。はっきりした創業年は不明だが、「50年くらいになるわよ」(地元の主婦)とか。

ここの凄いところは、とにかく安くて美味いこと。故に地元の客でいつもあふれている。特にあんぱんが人気で、あんぱんだけで10種類くらいある。いつも焼き立て、入り口ででっぷり太った店主(?)がいい雰囲気で客をさばいていた。惣菜パンも実に美味そう。
          こみねベーカリー 
          こみねべーかりー!
          こみねベーカリー③ 
          夢のパン屋さん?

どれにしようか悩んだ末、「ベーコンポテト」(1個税込み180円)と残りわずかになっていた「つぶあんぱん」(同110円)をゲットした。見ただけで密度の濃さがわかった。
                                   込ねベーカリー 
         たまりまへん!
                                   こみねベーカリー② 
          時空を超えて

だが、イートインコーナーがない。仕方なく、近くの喫茶店でアイスコーヒーを頼んで、こっそり食べることにした。この手のパンは焼きたて、作りたてに限る・・・などとつぶやきながら。

「ベーコンポテト」はパン生地のもっちり感がとてもいい。それにマッシュドポテト、チーズ、マヨネーズ、ベーコンがどっさりと練り込まれていた。手に取った瞬間、ずっしりとした重みとその大きさに圧倒される。黒ごまの点々も食欲をそそる。
                                    こみねベーカリー1 
          夢の凝縮?
          こみねベーカリー3 
          じゃがいもコラボ
                                    こみねベーカリー4 
          夢の拡散?

想像を超える旨さだった。妙な味付けがなく、薄い塩味が素材を引き立てている感じ。チーズとマヨネーズが効いている。かなりのボリュームで、少食の人ならこれ一個で十分かもしれない。

続いて、つぶあんぱんへ。こちらも持った瞬間の重さに「うむ」となった。二つに割ると、しっとり感のあるパン生地の中から、重量級のつぶしあんが現れた。その恐るべき量。フツーのあんぱんの優に2倍はある。質より量かな・・・とも思ったが、ひと口でそれが間違いだとわかった。
                                   こみねベーカリー⑥ 
          夢かうつつか
                                   こみねベーカリー⑨ 
          110円の夢?

小豆の風味といい、質といい、やや控えめな甘さといい、一級品のあんこだと思う。あんこの量だけでいうと、大島の「メイカセブン」の薄皮あんぱんの方が凄いが、質という点ではこの「こみねべーかりー」の方が上だと思う。110円というのも信じがたい。
                                   こみねベーカリー⑦ 
          たまりまへん

2個食べ終えると、お腹がいっぱいになった。これだけのレベルのあんぱんをこの価格で10種類も揃えているパン屋は、都内でもここ以外にはないと思う。どこか素朴な、昭和の職人的なパン屋さん。

武蔵小山は青春時代によく行った場所。駅前はきれいに再開発され、赤ちょうちん街もあのパチンコ屋「26号線」も消えていた。彼は昔の彼ならず。街も昔の街ならず。だが、リニューアルしたようだが、「こみねべーかりー」はほとんど当時の面影を残していた。空が目に染みることもある。赤門にいた変人・浦野さんはどうしているんだろう?

本日の大金言。

武蔵小山商店街には今流行のオシャレなコッペパン屋もできていた。スマホ片手の行列。その横を素通りする。流行って何だろう?








                                                                   こみねベーカリー5 

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

最新記事
カテゴリ
彦作のつぶやき
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR