カフェ木村家の「あんこパイ」

 東京・銀座のど真ん中にある「木村家」はあんぱんの元祖として、あまりにも有名。何せ日本で初めて「あんぱん」なるものを作ったのが、明治7年(1874年)というのだから恐れ入る。あの明治天皇も木村家の酒種あんぱんのファンだったのだから、当時の東京っ子の舌を魅了したのもわかる。
          銀座木村家カフェ① 
          あんぱんの夢

まんじゅうの皮をパン生地にしただけ、という声もあるが、コロンブスの卵であることは疑いようもない。あんぱんの発見は、日本食文化の歴史の中で、アメリカ大陸発見と同じくらいの出来事だったと思う。クリームパンもメロンパンもあんぱんがなければ、生まれなかったに違いない。アンパンマンだって、出番が来なかったのは確かだ。
          銀座木村家カフェ② 
          2階はカフェの夢?

その2階にあるのが「カフェ木村家」である。土日などは行列ができるほどの人気カフェ。で、本題。今回はここで食べた「あんこパイ 生クリーム添え」(コーヒーか紅茶付き 税込み950円)をテーブルに乗せようと思う。
          木村家カフェ 
          たまりませ~ん

「あんこパイ」自体は今ではそう珍しくもないが、ここの「あんこパイ」はレベルが違う。アップルパイのように本格的なパイ生地で、中に詰め込まれたつぶあんの量も申し分がない。それに生クリーム添え、となると、これはもはや甘党にとっては和洋折衷の一つの夢の頂点だと思う。
          木村家カフェ① 
       あんこパイ生クリーム添え

白い磁器皿にカットされた、いい焼き色のあんこパイが寝そべっている。横には生クリーム。パウダーシュガーが夢のようにかかっている。フォークとナイフが添えられていて、コーヒーがいい香りを放っている。銀座4丁目の景色がガラス張りの向こう側に見える。上から目線(笑)。ポエム。
          木村家カフェ③ 
          一つの夢の形

何よりもパイ生地の美味さ。よくあるような冷凍ものの匂いがしない。焼き立てをそのまま持ってきたような歯ごたえと味わい。外側がパリッとしていて、内側はしっとり。このパイ生地だけで、木村家の実力がわかる。
          木村家カフェ④ 
          三角関係
          木村家カフェ⑥ 
        つぶあんとパイ生地

中のあんこはつぶあんで、十勝産小豆の風味も上品な甘さも木村家のもの。この銀座本店だけの特製でないのがやや残念だが、コーヒー付きなことや店のリッチな雰囲気を考えると、950円という価格設定はリーズナブルだと思う。カフェなら虎屋よりも木村家。
          木村家カフェ⑦ 
          何か御用?
          木村家カフェ⑧ 
       頬被りはいけませんぜ

生クリームは鮮度も味わいも上質。これをあんこパイに付けて口中に運ぶと、さわやかな草原にでもいるような気分になる。コーヒーは苦味が強く、それなりのレベルだが、すっかり食べ終えると、今ここにいる幸せが波のように押し寄せてきた。気分は完全オノボリサン。あまり関係ないが、オリバー君のその後の人生はどうだったんだろう?

本日の大金言。

銀座四丁目には夢がある。明治の夢がある。あんぱんの夢がある。永田町の思い上がりとの落差。日本は今、いつか来た道を再び辿ろうとしているのではないか。官邸という名の大本営。空気という名の忖度と自己保身。まだ間に合う。彼らは手を汚さない。あんぱん一票をぶつけるのも悪くない。


                  木村家カフェ10
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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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