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福建チャーハンと「禅と骨」

先週末はひどい熱発にやられてしまった。このまま気化してしまう? そんなおバカな空想まで起きるほどの数年ぶりの「鬼のかく乱」だった。約2日ほどの寝こみ。ま、いい骨休めにはなったが(笑)。

寝ながらよくよく考えてみたら、疲れが蓄積していたことに加え、東京・東中野の福建料理の店で「玉子チャーハン」を食べ、その後に「ポレポレ東中野」で上映中の「禅と骨」(中村高寛監督)を観たことがどこかで関係しているのでは、と思う。
          ポレポレ東中野①
          ポレポレ東中野

「禅と骨」は映画記者でもあった京洛先生の情報で知ったドキュメンタリー映画で、日系アメリカ人(ハーフ)、ヘンリ・ミトワの破天荒な生涯を描いた秀作。太平洋戦争を挟んで日本と米国を行き来しながら、最後は京都・嵐山の天龍寺の禅僧として生涯を終えた。中村高寛監督が9年もの歳月をかけて上映にこぎつけたというだけあって、童謡「赤い靴」をモチーフとしたヘンリ・ミトワとその家族への肉迫ぶりは凄まじいの一語だと思う。
          禅と骨
       ラッキー、監督も来る

回想部分のヘンリ・ミトワ役はウエンツ瑛士、母親役は余貴美子が好演。永瀬正敏や佐野史郎もいぶし銀の存在感を出している。上映されていることさえあまり知られていないことを考えると、もっともっと見てほしい映画だ。村長もイチオシの映画。ちなみに村長もかつてブルーリボン賞でプレゼンテーターをしたことがある。ちょっとだけ自慢してしまったが。
          旬の香
        映画の前のランチ

さて本日、テーブルに乗せるのは、その前に食べた福建家庭料理「旬の香(かおり)」の「玉子チャーハンセット」(税込み 680円)。東中野西口を出てぶらりぶらりと歩いていたら、ややうらぶれた感じ(失礼)の中華料理屋が見えた。マツコ・デラックスなど芸能人も来たようで、そうした記事やサインなども貼ってある。
          旬の香①
          福建料理だって?

いかにもの外観だが、福建料理店のチャーハンとはいかなるものか、ついつい好奇心が動いた。広東料理のチャーハンとどう違うのか、チャーハン好きとしては素通りできない。
          旬の香12
          店内は日中合作?

店は福建省出身らしい若夫婦が営んでいた。奥さんがクールな美人だった。カウンター席とテーブル席が6席ほど。中華鍋を操る音といい匂い、それに多少の煙がカウンター席に届いてくる。ある種の場末感が悪くはない。

この「玉子チャーハン」が福建料理のイメージとは違った。あんかけではなく、普通にパラパラのチャーハン。具は卵と人参と万能ねぎ、それに薄切りのチャーシューのみ。ボリュームはまずまず。小鉢として鶏つくねのあんかけと玉子スープ、それにタクアンが二切れ。
          旬の香⑤
          玉子チャーハン
          旬の香③
      広東チャーハンと違う
          旬の香④
          特製醤油の世界

玉子スープは胡麻の香りがして美味。鶏つくねは普通の味。メーンの玉子チャーハンは期待していたほどではなかった。日本人向けにアレンジしているのか、クセのない旨味で、広東のチャーハンのように塩ではなく、醤油で色付けしている。
          旬の香⑧
          パラパラとポレポレ
          旬の香⑥
          玉子スープ
          旬の香⑨
      メニュー選びの難しさ

隠し味に魚醤か何かを使っているのか、旨味がひと味違う。店主に聞いてみると、「特製の醤油です」としか教えてくれなかった。悪くない味わいだが、率直に言うと広東料理のチャーハンの方が好み。福建料理の定番の一つ「黒酢鶏定食」にした方がよかった、とやや後悔。いずれにせよ全体的にはこの店のコスパはかなり高いと思う。

そのメニュー選びの失敗とその後に観た「禅と骨」の骨まで来るズシリ感が、村長のDNAにまで影響を与え、それが数年ぶりの熱発につながった・・・そう考えてもおかしくはない。重いラストに流れた「骨まで愛して」がポップで笑えた。おかげでゆっくり骨休み。

本日の大金言。

「禅と骨」とは妙なタイトルだが、デビュー作「ヨコハマメリー」も上映まで9年もかかったそう。つまり18年で2作ということになる。まだ42歳の若さ。その持続するエネルギーに驚かされる。上映後、中村監督のあいさつがあったが、次作について聞いてみたら「今は空虚状態で、まだ考えられません」と話していた。こういう映画監督もいるんだね。




                旬の香10



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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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