ラスト築地の「上刺身定食」

 一昨年は築地中央市場、去年は大宮市場、で今年は・・・またも築地中央市場に正月用買い出しへ。不透明なまま来年2018年10月に豊洲移転が決まったが、まだすったもんだは残っている。とはいえ、これが最後になるかもしれない。

エンタメ新聞社時代からン十年に渡る築地中央市場通い。一抹の寂しさが付きまとうのは止むを得ない。場外より場内・・・と言いたいところだが、寿司屋や食堂が並ぶ6号棟や8号棟は外国人観光客も多く、人気店の前は行列がすさまじい。「俺らは行かないよ。高すぎるし、行列に並ぶなんてバカみたいだよ」(市場関係者)。
          築地場内混雑  
     築地場内市場はご覧のとおり

確かに。穴子の名店「高はし」が休業していたことも予定外だった。で、その市場関係者が行く食堂へ踵(きびす)を返すことにした。場外市場のはずれにある「東都グリル」である。場外市場も猫一匹入り込むすきがないほど混み合っていたが、ここまで来ると、閑散としている。築地の穴場。今年5月にはここで「オムライス」を食べている。

場内市場で天然の本マグロやカジキマグロ、秋鮭、茂助だんごなどを買い込み、歩き疲れた村民2号が「お腹の虫が騒いでるわ」とブツブツ言いながらも、人混みから離れたことで、機嫌を直した。
          東都グリル 
          穴場の店へ

「東都グリル」は元々は洋食屋だったが、築地場外ということもあり、刺身定食やフライ類、カツサンド、ラーメンまでメニューに加えた食堂に変身している。創業年ははっきりしないが、1970年前後。メニューはかなり多い。何よりお客のほとんどは舌の肥えた市場関係者というディープな店。マズイはずがない。
          東都グリル② 
      客は市場関係者が多い

ここで本日のおすすめ「マグロ刺身定食(上)」(税込み 1300円)を頼むことにした。村民2号はなぜか同じものの「並」(同 950円)。ついでに瓶ビール(エビス小 520円)もしっかり頼んだ。一仕事終えた市場関係者がビールや酒を飲みながらガヤガヤと話している。煙草も自由なので、煙が気になる人は入りづらいかもしれない。
          東都グリル③ 
       プレ飲み食べ納め?

15分ほどの待ち時間で「マグロ刺身定食(上)」がやってきた。並も一緒。刺身は中トロが4切れ、赤身が3切れ。それに味噌汁、ごはん。かぼちゃの煮つけと白菜と大根の新香付き。並の方は中トロが2切れ、赤身が4切れ。
          東都グリル④ 
          マグロ刺身定食(上)
          東都グリル⑤ 
          こちらは並

思ったほどのボリュームはない。だが、このマグロが絶品だった。きれいな脂の乗った中トロ、きめ細かな赤身、口に入れて噛んだ途端、いつもスーパーで買っているマグロとは2ランクほど味わいが違う。

つっけんどんな女性スタッフに「これ、天然の本マグロ?」と聞くと、「そうですよ」と答えてから、厨房の料理人に聞きに行ったようで、約1分後に「今日は天然のインドマグロだそうです。当たると本マグロより美味いそうですよ」とわざわざ訂正に来てくれた。今日は当たり、だった? 天然物の食感ときれいな甘味さえ滲み出てくる。
          東都グリル⑥ 
          本かインドか?
          東都グリル⑧ 
          中トロの美味

途中でマグロ漬け丼にしてみた。これが案外イケた。ご飯の美味さと天然インドマグロが絶妙だと思う。

「刺身はもちろんだけど、ご飯がとっても美味い。築地に来たーって感じね。味噌汁とお新香はまあ普通かな。ご飯もおかずももう少し量が欲しい気がする。でも、こんな店知ってる村長って村にいるときよりも少しだけ大きく見えるわ(笑)」

「今の築地は高すぎるよ。観光地値段だと思った方がいい。それでも探せば安くていい店はある。これは言えると思うけど、雑誌や食べログとかの人気店は観光客用だと思うよ。市場関係者もあんなとこ絶対行かないと言ってたもんな」
          東都グリル⑨ 
      即席マグロ丼、イケます
          東都グリル1 
          ため息
          東都グリル10 
          たまりまへんな
          東都グリル11 
          あーん

「知らぬは部外者ばかりなりってこと? でも築地が豊洲に完全移転したら、情緒も無くなってしまうかもね。そうなったら昔の築地ファンは離れてしまうかもねえ」

日本橋⇒築地と江戸から東京にかけての魚市場の長い歴史が、豊洲移転でどうなっていくのか。自分ファースト都知事のしたり顔が一瞬頭に浮かんだ。小池にハマってさあ大変になったのはどこのどいつか、メディアの責任も大きい。明後日からイヌ年が始まる。たとえ届かなくても辺境から吠えるしかない。ううー、ワン!〈声が小さいよ)

本日の大金言。

今年は大波乱のプロローグみたいな年だったように思う。雌鶏が鳴いて犬がほえる。その先には? 貴乃花問題にしてもそうだが、陰で誰が得をしているのか、報道の裏側を少し想像してみるのも大事だと思う。北朝鮮問題だってそうかもしれない。






                  東都グリル13
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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