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東大前の「豚肉しょうが焼き定食」

「棟方志功と柳宗悦」を見に日本民藝館へ。ポンコツ車ではなく電車。最寄駅が駒場東大前なので、東大キャンパスを横目に歩くことになった。外国人留学生の姿が目に付く。ちらと見た限り人種も多種多様で、頭脳の国際化を改めて実感。頭に国境はあるのかないのか。
          日本民芸館② 
          日本民藝館

さて、本題は東口の東大商店街にある老舗食堂で食べた「豚肉しょうが焼き定食」。

どこで昼めしを食べようか思案しながら、たまたま隣を歩いていた東大生らしい二人組に探りを入れてみたら、「それは何といっても菱田屋(ひしだや)でしょうね。混んでますけど、ぜひ食べてみてください」と軽やかに断定するではないか。曖昧さが一ミリもない。
          東大駒場前 
          いい店はあるか?

その指差す方向に7~8人ほど並んでいた。白壁のシンプルな外観、木で枠取りされたガラス張りの入り口。どこかシャレたカフェのようにも見える。「菱田屋」の小さな屋号が白壁に明朝体で書かれているだけ。午後1時過ぎなのに、行列は衰えそうもない。入り口に自転車が置いてあるのもシャレている。
          菱田屋② 
          行列の店

仕方なく15分ほど並んでから、中に入ると、カウンター席とテーブル席、奥も長い木のテーブル席があり、外国人の姿も混じっている。なぜかみんな研究者に見える。先ほどの二人組が「昔から東大生がよく行く定食屋なんです。ウソみたいですけど、百年以上の歴史があるんですよ」と道々話していたことが頭にあったからかもしれない。ということは東大生御用達の定食屋?
          菱田屋③ 
          定食メニュー

メニューは多いが、メチャ安ではない。

ロースカツカレーにも惹かれたが、ここはやはり「豚肉しょうが焼き定食」。だが、メニューにはない。テキパキしている女性スタッフに

「豚肉しょうが焼き定食は終わったの?」と聞いてみた。

すると、「ありますよ」とにっこり。あまりに定番なので書く必要がない、ということか? ついでに舌代を聞くと「1130円(税込み)です」。うむ。
          菱田屋④ 
          日本一?

これが想像以上のものだった。待ち時間は長く15~6分ほど。厨房には料理人が3人ほど。その一人がどうやら五代目らしい。定食屋というよりはビストロのよう。

ジュワジュワと音を立てるような厚切りの柔らかそうな豚肉がタマネギを従えて、山盛りになっていた。たっぷりの生姜と醤油のいい匂いが小宇宙を作っている。マヨネーズパスタと生野菜が添えられていた。それに白菜の味噌汁とどんぶり飯、漬け物。
          菱田屋6  
          いいバランス
          菱田屋1 
          豚肉の山!

厚みのある大きめの豚肉が数えてみたら8枚ほどある。普通のしょうが焼きの優に2倍以上のボリューム。

「豚肉も国際化?」と女性スタッフに聞いてみたら、にっこり微笑んでから「国産豚の肩ロースです」。うむ。
          菱田屋11 
          唾液がドドド

ロース肉よりは固めだが、柔らかな弾力で、いい豚肉にかじりついている感覚。生姜醤油の薫風のなかにニンニクの匂いも。隠し味かも知れない。味噌汁も漬け物もそれなりにしっかりと旨い。どんぶり飯だけはわざとか、学食のような粗雑な味わい。それが不思議にいいアクセントになっている。
          菱田屋12 
          これで半分ほど

どんどん食が進み、お腹が7回裏あたりでほぼ満杯になってしまった。その後は格闘、また格闘。

9回裏まですっかり食べ終えると、たらふく感と満足感でしばし放心する。豚肉にはビタミンB1が多く含まれ、疲労回復の効用がある。最近たまっている疲れが取れるのを期待することにしよう。留学生らしいカウンターの白人男性は「ロースカツカレー」を旨そうに食べていたが、そのボリュームも普通のものの2倍以上はあった。東大生、恐るべし。

本日の大金言。

東大生の秘密の一つが「菱田屋」かもしれない。百年食堂だが、元々は東大構内で仕出し屋を営んでいたらしい。頭脳活動にはエネルギーを大量に使う。それを補っていた一つの要素に菱田屋の存在があるとしたら、隠れた功労者だと思う。


                  菱田屋4
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これは!

またまた性懲りもなくお邪魔してます。毎度、美味しそうで、そしてどこか懐かしくてたまりません。東大から見れば、それ大学なの?って言われそうな大学に行ってたオイラ。ほぼ毎日お世話になってた定食屋さんを思いだしました。同時、焼き肉定食(今回の生姜焼き定食に似てます)が500円。どんぶり飯でお腹いっぱい。たれのしみた千切りキャベツが、また美味しかったです。その後、社会人になってから数回行きましたが、変わらぬ味がで嬉しかったものです。もう10年以上も行ってないのか・・・今度寄ってみよう、と今回の生姜焼き定食を見て狂おしく思いました。また楽しいのを期待してます!

No title

食堂なんでしょうけど、モダンでした。行列がすごく、その分、ボリューム、味も文句なしでした。外国人が混じっているのも、近くに東大があることのようです。ローズカレーやアジフライも旨そうでしたよ。地殻にはキッチン南海もありましたが、空いてました。神保町とは違うようです。コメントありがとうございます。
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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