「のどぐろ」と五郎めしの夜

 忘れるところだった。新潟の居酒屋のこともおまけに書いておきたい。

創業が弘化3年(1846年)という料亭「鍋茶屋」で食事をしたかったが、敷居が高すぎて断念(当り前だよ)。往年の花街の面影を残す建物だけを見ながら、隣りの通りにある居酒屋「五郎 古町店」の暖簾をくぐることにした。ビジネスホテルのフロントでの情報。「新潟の新鮮な食材が揃ってて、結構評判がいいです。比較的安いと思います。のどぐろもありますよ」。
          五郎13  
          夕暮れ前

「安い」と「のどぐろ」の言葉に胸元と胃袋が反応した。鍋茶屋から5分も歩かない。午後6時前なのでまだ明るい。雑居ビル1階の一番奥。黒地の長暖簾が悪くない。雑居ビルの奥は好きな世界。
          五郎 
          奥の天国?

モダンな古民家風の居酒屋で、渋い木のL字カウンター(10席ほど)と長めのテーブル席(掘りごたつ)が三つほど。L字カウンター席の対面が板場になっていて、男性スタッフが3人、運び役の女性が1人、テキパキと動いていた。

よく見ると料理人も女性スタッフも美形な顔立ち。さすが新潟。BGMはブレンダ・リーのテネシーワルツ。やや出来過ぎの世界だが、かなりの人気店のようで、入るなり「午後7時まででしたら、入れますが」と言われてしまった。うむ。制限時間1時間15分一本勝負とはね。
          テイク2  
          できるのう

地酒も充実していて、20秒ほど迷った末に「五郎」(純米辛口 一合480円)と「鶴の友」(純米 770円)を選んだ。ここで食べたのは「のど黒2種盛(炙りと刺身)」(1200円)、「栃尾の油揚げ」(660円)、「スモークポテトサラダ」など。仕上げにこの店の名物だという「五郎めし」(味噌汁付き 580)。

          五郎③ 
          高いか安いか
          五郎② 
          メニューの一部
          五郎① 
          何じゃ?

料理も雰囲気もいいレベルで、時間制限と隣りがキツキツなこと以外は悪くはない。

「のどぐろ」がこの値段で食べれることも悪くない。新潟ののどぐろは一年を通して食べれるそうで、刺身の鮮度、きれいな脂の乗りは「白身のトロ」というより「白身の中トロ」と言いたくなる。炙りは塩が振られていて、香ばしい。これはメッケものだと思う。
          五郎⑤ 
          天国の入り口
          五郎⑥ 
          のどぐろ2種

仕上げの「五郎めし」はドンブリの賄い飯で、この店のオリジナル。明太子、筋子、鮭、納豆、塩辛、花かつおがご飯の上に乗っていて、「かき混ぜて食べてください」(女性スタッフ)。思ったほどの感動はないが、ユニークではある。個性の強い材料が入り混じる。やや濃い味のドンブリの中のまんだら・・・。
          五郎⑨ 
          五郎めし

もう一~二合飲みたかったが、時間切れ。その直前に村民2号からドクターストップ。BGMはなぜかコルトレーンに変わっていた。中途半端な酔いのまま夜の古町に放り出された気分。ハックション! 



本日の大金言。

美味しい酒と肴があれば、そこが天国になる。足元にはブラックホール。トゥゲザー・アンド・アローンかアローン・アンド・トゥゲザーか、そこが問題だ。


                 五郎12 

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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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