近江町市場の回転寿司

 金沢の台所、近江町市場は有名になり過ぎて、東京・築地市場のように観光客が多い。江戸時代中期にはすでに加賀百万石の台所として機能していたという(諸説あり)。それでもここは外せない。
          近江町市場④ 
          近江町市場

築地と同じように海鮮丼屋が多く、築地と同じように観光客目当ての高値で、フトコロと相談しながらセンサーを回転させてあちこち探索することになる。
          回転寿司大倉② 
        当たりかハズレか?

で、ようやく「ここなら」という着地点を見つけた。それが「かいてん寿し 大倉」だった。地元の金沢っ子が教えてくれた店である。金沢は回転寿司のメッカでもある。入り口が派手なので、ハズレかも、という予感もどこかにある。
          回転寿司大倉③ 
          まさかの舌代
          回転寿司大倉④ 
          普通の回転寿司?

メニューを見ると、他の店に比べて驚くほど安い。「平日ランチ限定」という条件付きだが、まさかの「近江町盛りA 500円(10貫)」「近江町盛りB 1000円(10貫)」(税別)。どちらもみそ汁付き。ダマされて元々の気分で、活気のある店内に入り、少々見栄を張って「近江町盛りB」を頼んだ。AよりB、である。

一見、普通の回転寿司だが、中の寿司職人さんの手さばきがかなりのレベルに見えた。魚は地場のモノ中心だそう。10分ほどで、アサリのみそ汁とともに「近江町盛りB」がやって来た。
          近江町市場1  
          北陸オールスター?
          回転寿司大倉1 
          これで1000円
          回転寿司大倉2 
          口福の基準

まず紅ズワイが目に飛び込んできた。ネタの鮮度、大きさも申し分ない。ホタテ、ネギトロ、ヤリイカ、マグロの赤身、ブリ・・・ぼたん海老のような海老もある。それが10貫。1000円でこの内容はちょっと驚く。
          回転寿司大倉4 
          たまらん

アサリのみそ汁は市場のもので、フツーに美味い。紅ズワイに舌鼓を打ち、むっちり感のある海老に手を伸ばした。プリプリ感と甘み。ぼたん海老がこの安さで入っているのが不思議だった。女性スタッフに念のために「これ、ぼたん海老?」と聞いてみた。
          回転寿司大倉13 
          ガス海老だって?

「いえ、ガス海老です。このあたりで獲れる地場の海老です」

ガス海老? 説明によると、見た目は悪いが、味は抜群とか。カスのような海老というところから「ガス海老」と呼ばれている、と笑いながら答えてくれた。海老に失礼なほど、美味。ソイ八目(黒メバル)など、北陸の海の幸に次々と手を伸ばす。
          回転寿司大倉⑨ 
          あーん
          回転寿司大倉7 
          北陸バンザイ

シャリも回転寿司レベルを超えていると思う。マグロの赤身だけが平均点で、その他は予想以上の味わいだった。築地だったら、多分倍の値段は行く内容だと思う。というより近江町市場でもこの内容でこの舌代は珍しいのかもしれない。つまりは、当たり~ということになる。日ごろの行いは悪いのに当たることもある。
          回転寿司大倉3 
          アサリのみそ汁

4年ほど前に近江町市場で高い海鮮丼を食べ、少々がっかりさせられたことを思い出した。後で調べたら、この店は創業約40年だそうで、回転寿司激戦区の金沢でも評価の高い店だった。高くて美味いは当たり前、安くて美味いを探すのがB級グルメ道の本筋、と改めて思い直すのだった。じっと手を見る。

本日の大金言。

近江町市場は観光化されてはいても、探せばいい店は残っている。いい和菓子屋まである。ハズレがあってもそれを探す楽しみもある。だから市場は楽しい。





                  回転寿司大倉11 

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No title

 近江町で希少な正解をつかまれたようで、よかったです。ほとんどの観光客は、4年前の村長と同じ憂き目に遭い、それに気づかず帰る人も多い。金沢に来るなら、間違ってもノドグロなんて口走ってはいけません。のどぐろがうまいとか、地のものと信じているのは、おのぼりさんばかり。食べ物と飲食店に関して、金沢は京都に似た「みやこ」的要素がけっこうあります。騙されてはあきまへん。

No title

確かに。のどぐろではなくはらぐろになっちゃうよ。京都は観光客の行かないところにいい店がある。浅草もまた。これホント。

No title

おっしゃるように、金沢も、京都と同じで、観光客の行かないとこ、知らない場所に名店があり、ネットのグルメ情報は頼りになりません。でも、みんな、信用して行ってしまうんですよね。

がす海老

おや!がす海老まで食べられたんですね!がす海老もピンから桐までありますが、庶民的な価格の美味しい海老です。小さいものは素揚げ、唐揚げにすると殻がパリっと身はしっとり、としてビールが進みます。よくスーパーで見かける小エビの唐揚げとは違います。安くて美味しいのにマイナーなのは鮮度落ちが速いから。流通技術が上がって魚好きには、割りと知られる様になってるみたいですが、そうすると価格が上がるのが難しいとこですね。福井県敦賀市のスーパーにも敦賀エビ(だったかな?)と称して売ってたりもしてましたから、北陸で地物を出すお店ならお目にかかる率は高いかもしれませんね。・・・個人的には中田屋のきんつばを、あんこマスターの村長さんにリポートしてほしいです。

中田屋のきんつば

トモさま

コメント、ありがとうございます。中田屋のきんつばですが、別のブログで書きました。「週刊あんこ」とキーワードを打つと出てくると思います。よかったら覗いてみてやってください。うぐいすのきんつばを取り上げましたが。

中田屋のきんつば

週刊あんこを読ませていただきました。なかなかにあんこの世界も奥深い様で、ただただ驚きでした。富山の羊羮、面白いのがあるんですね。行ってみようと思ってます。
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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