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「根付きのアジフライ」の味

年に数回ほど無性に美味いアジフライを食べたくなる。アジ(鯵)は今が旬。中でも「最高峰の一つ」と言われるのが、小田原の「根付きのアジ」。その色から黄アジとも黄金アジとも称される。

アジはフツーは回遊魚だが、伊豆から小田原沖あたりは餌が豊富な岩礁地帯で、ここに回遊せずに根付いてしまったアジがいる。それが根付きのアジで、栄養がいいために脂がたっぷり付いていて、黄色い輝きがあるのが特徴。ま、例えは悪いが、アジ界のオタクみたいなもの。いや、アジ界の神戸牛と言った方が近いかも。

故に一般のアジより値段も高い。だが、その「金色に輝くアジ」が頭の中に根付いてしまった。こうなると、もう止まらない。
          さくら7 
          黄金の地魚?

鬼の居ぬ間に洗濯? 隙をついて、小田原までポンコツ車を飛ばすことにした。もう一つ、小田原名物「守谷のあんパン」も食べたい。こちらは別ブログ「週刊あんこ」syukan-anko.hatenablog.jpで書いたので、よかったら覗いてやってください。

「かご平」や「大原」「魚市場食堂」など早川港周辺にアジフライの名店が多いが、行列が凄いのと漁港近くなのに思ったほど安くない。「守谷のあんパン」を先に買い、周辺の地元のおばさんに情報収集。すると、「このあたりはみんな美味いわよ。私がよく行くのは『さくら』だけど、そこがおすすめかな。値段も手ごろよ」。
          地魚の店さくら① 
       地元おばさんの情報

東口からほど近い場所に「地魚の店 さくら」の文字と白い暖簾が見えた。悪くない和食の店構え。ランチタイムギリギリの午後1時50分。「まだ大丈夫ですよ」(女性スタッフ)。滑り込みセーフ。磨き抜かれた木のカウンター席とテーブル席。時間が遅かったせいか、お客は若い女性と高齢のカップルのみ。カウンター席の対面が厨房になっていて、そこに白衣の店主の姿。女性スタッフの感じもいい。
          さくら6 
          高いか安いか
          さくら② 
          いい雰囲気

当然のごとく「あじフライ定食」(小鉢、味噌汁、ご飯付き 税別1000円)を頼んだ。ここは税込みにして欲しいところが、「根付きアジ」なので我慢がまん。
          さくら③ 
          来たあ~
          さくら⑤ 
          ひとアジ違う?
          さくら8 
          洗練の気配

待ち時間は12~3分ほど。きれいな、見事なアジフライで、中ぶりの大きさのものが2枚。カラリと揚がったきめ細やかなパン粉。見るからに鮮度のよさそうな野菜が添えられていた。マスタードがちょこんと置いてある。タルタルソースはない。
          さくら⑥ 
          見事どすな

まずはソースで。サクサクとした歯触り、身離れのいい、きれいな旨味がじゅわりと来た。その鮮度。使っている油は多分ごま油だろう、アジフライに付きものの魚臭さと油の匂いがまったくない。確かにひと味違う上質。
          さくら⑨ 
          まずはソース
          さくら10 
      マスタードは欠かせない
          さくら2 
          きれいな甘み

続いて、醤油を垂らす。マスタードもしっかり。掛け値なしにソースと醤油、どちらも美味い。タルタルソースがあってもいいとは思うが、このアジなら直球勝負の方が正解かもしれない。
          さくら4 
          醤油を垂らす
          さくら5 
          身離れのよさ

野菜(多分有機野菜)の美味さもマル。ご飯だけが柔らかすぎて好みではない。味噌汁、ぬか漬けのお新香、それに自家製の「鰹節のふりかけ」が悪くない。店の創業は昭和49年(1974年)だそうで、港まで行かなくてもアジフライの美味い店は確かにある。
          さくら⑧ 
          自家製ふりかけ

全体的にボリュームはそれほどではないが、上品な味わいで、「黄金のアジ」に憑りつかれ、小田原まで来た甲斐があったと思う。地元おばさんの情報は確かだった。めんくい村のおばはんの怒り顔がちらと頭をかすめたが、極楽とんぼの頭の中にはアジフライの後の守谷のあんパンが輝くばかり。もはや付ける薬もない。

本日の大金言。

アジフライは安いというのが一般的なイメージだが、一ランク上のアジフライもある。シマアジや対馬アジなども高級魚で、そうそう食べる機会はない。とはいえ大衆食堂のアジフライも捨てがたい。A級があるからB級もある。その逆も。


                           さくら11 



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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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