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「東京牛丼」超二流の味わい

 所用で東京・上野に立ち寄った。上野駅周辺はどこか猥雑で、それゆえに好きな街でもある。正面口からマルイが見え、その並びには岡埜栄泉総本家、さらにその横に「東京牛丼 牛の力」の派手な看板が見える。「国産牛使用」の文字。
          牛の力① 
          上野の力?

ちょうど夕暮れ時。帰宅途中のサラリーマンやOLで周辺は賑わっている。久しぶりに牛丼を食べたくなった。吉野家や松屋、すき家、東京チカラめしといったチェーン店のようで、チェーン店ではない。上野駅で降りる度に少々気になっていた店でもある。派手でいかにもの外観は好みではないが、「ここはハズレだと思うよ」という天使の声に逆らってみたくなった。
          牛の力② 
          国産牛使用

中身を確かめたい好奇心で、入ることにした。長い木のカウンターが延びていた。時間が6時過ぎなのに客は3人ほどしかいない。おばさんスタッフと東南アジア出身らしき男性スタッフの2人が切り盛りしていた。どこが経営しているのか調べてみたが、わからない。この怪しい感じ(?)が上野的でよろしい。

メニューはそれほど多くはないが、定番の「東京牛丼」(並 税込み630円)を注文した。吉野家や松屋などの牛丼よりは高い。国産牛の産地も表示してあり「現在使用中の産地 北海道、栃木」とか。これが本当なら高いのも仕方がない。
          牛の力16 
          産地まで表示

座るとすぐにお吸い物が来た。紅色の豆麩(ふ)が浮いている。ひと口、うまくもまずくもない。これならここは味噌汁で行ってほしいと思った。ドンブリには味噌の力、である。
          牛の力15 
          お吸い物

その後、本日の主役「東京牛丼」がやって来た。東南アジア君は応対が真面目で好感。おばさんスタッフとのやりとりも微笑ましい。
          牛の力④ 
          東京の牛丼だって?
          牛の力⑥ 
          旨そうである
          牛の力⑦ 
       紅ショウガとニンニク

見るからに東京の牛丼で、すき焼きの残りをそのままドンブリにしたような印象。飴色の玉ネギと相まって、見た目は濃い印象。薄切りの牛肉は肩ロース肉のようで脂身もある。ボリューム感は写真ほどはないが、このくらいは致し方ない。
          牛の力⑨ 
          かっ込め

味の濃さが好みの別れるところ。東京牛丼なのでそれでいいのかもしれないが、牛肉自体の柔らかな旨味はあまり感じられない。ひょっとして舌がヘンなのか? ご飯もちょっと前の学食のどんぶり飯のようで、つゆだくも好みの別れるところ。
          牛の力⑧ 
          つゆだく
          牛の力10 
          どんどん行け
          牛の力11 
        唐辛子も動員

紅ショウガでアクセントを付けながら食べ進む。途中唐辛子もかけてみる。B級というより、これは二流(超二流?)の味わいだと思う。隣りのサラリーマンが温泉卵とバターの乗っかった「牛力丼 白」(同 750円)を旨そうに食べていた。そっちにすればよかったかな、とやや後悔。
          牛の力13 
          底の底

とはいえ、二流のよさもある。どう見ても二流なのに、一流と勘違いしている人が多い。虚栄心とプライドは紙一重。上野の牛丼屋で自分の足元を確認する。戒めと足の裏の確認。牛の力、とはそのような力ではないか? その意味ではここは怪しき町、上野周辺の名店(迷店?)の一つだと思う。むろんへそ曲がりゆえの個人的な感想ではある。

本日の大金言。

牛丼はかっ込むに限る。味わいはその後から立ち上がってくる。いい余韻が残るほどいい牛丼だと思う。疲れたときの牛丼ほど心強いものはない。


                    牛の力14
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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