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「フレンチトースト」の最高峰か

「夢のフレンチトースト」を求めて、東京・新宿で途中下車することにした。新宿ゴールデン街ハシゴ酒時代の知人ライターが教えてくれた店。村長がフレンチトースト好きだと知って、「3丁目に美味い店があるよ」と下手な地図まで書いてくれた。

それが「カフェ アリヤ」だった。近くには「らんぶる」や「ローレル」など老舗喫茶もある。午後3時近い。おやつにはちょうどいい時間。イタリアか南仏風のタテに長い白壁門の店構え。「CAFE」のネオン文字とオレンジ色の紋章。フレンチトーストのメニュー写真が目立つように貼られている。これは野暮ったい。
          アーリヤ① 
    フレンチトーストの名店?

微妙な入り口だが、そこから地下へと階段が続いていた。狭いが足を踏み入れると両側と天井の白壁、右手には木の手すり。これは秘密クラブめいて悪くない。甘い蜜の予感。
          カフェアリア② 
          地下へ潜れ

中はモダンな、どこかNYのカフェのようで、右側と左側にテーブル席が分かれていた。どっちにするか一瞬迷ったが、ほとんど自動的に左へ。2人席が6卓、4人掛けが2卓ほど。ウッド床に機能的なテーブルとイス。天井がスタジオ風と来る。イケメンウエイター君が3~4人。女性スタッフも1人。癒し系のフージョンが流れ、客のほとんどは女性客で、カップルが一組ほど。
          アーリヤ③  
          夢の色って?

ここがフレンチトーストの名店とは思えない。どちらかというと苦手な世界。だが、メニューを見たら、フレンチトーストが7~8種類ほどもある。半信半疑のまま、最もシンプルで定番でもある「フレンチトーストセット」(コーヒー付き 税込み830円)を頼むことにした。思ったより手頃な設定で、案外いい店かも、と思い直す。
          カフェアリア④ 
          本格的な世界
          カフェアリア13 
          重なりたい

約10分ほどの待ち時間で、レトロな錫(すず)のプレートに乗ったフレンチトーストがやって来た。ポエム。コーヒーのいい香りとフォーク&スプーンがいい世界を作っていた。生クリームとシナモンが添えられ、何よりフレンチトーストの存在感にため息が出かかった。メイプルシロップの姿はない。
          カフェアリア⑦ 
          黄金の夢?

ナイフで切って、最初のひと口であまりの柔らかさとミルキーな風味に軽く驚いた。食パンなのにパンの存在感がない。卵と牛乳が食パンに完全に同化し、まるでミルフィーユか京都のいいだし巻き卵を味わっているような錯覚に陥るほど。表面のほどよい焦げ具合がフライパンの面影を伝えている。バターの香ばしい匂いと塩分が絶妙に絡んでくる。
          カフェアリア11  
          かぶりつきたい

3年ほど前に京都・柳馬場三条下ルのフレンチレストランで食べた特製フレンチトーストに負けない美味さだと思った。あちらはバゲットだったが、こちらは角食パン。

シナモンを軽く振ってさらに食べ進む。メイプルシロップがなくても、十二分に美味。生クリームも付けてみた。これは好みの問題だが、個人的にはなくてもいい。それほどフレンチトースト自体の美味さが勝っている。
          カフェアリア⑨ 
          シナモンさまァ~
          カフェアリア6 
          ぷるぷる

「レベル高いね。卵液にどのくらい漬けてるの?
白と黒の似合う女性スタッフに聞いてみた。

「一晩以上漬け込んで、それを一度冷凍してるんですよ。卵液は卵と牛乳と生クリームです。あら、全部教えちゃった」
よほど自信があるんだろうな。明るい応対がBGMより心に届く。フレンチカンカン。
          カフェアリア14 
          空を飛べ

店の歴史は意外に古く「30年以上になります」とか。創業年は不明。コーヒーも本格的なドリップ式で、ここが老舗喫茶店に引けを取らないカフェだとわかった。東京で美味いフレンチトーストを食べたかったら、地下へ潜れ。これを合言葉にすることにしよう。

本日の大金言。

一説には18世紀、ニューヨークで誕生したと言われるフレンチトースト。フランス語で「パンペルジュ」(失われたパン)。硬くてダメになったパンを生き返らせる、という意味があるそう。柔らかくてダメになった男にとってはあやかりたい、夢のフレンチトーストではある(意味不明)





                   カフェアリア15 



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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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