行列の鶏塩ラーメンに並んでみた

 めっきり冷え込んできた花のお江戸。彦作村長は久しぶりに東京・兜町にあるペン村に出稼ぎに行った。野田なまず首相が解散を宣言したことで、一度死んだはずの安倍ノ宮ばかりでなく、石原太陽じいさんや橋下金太郎が「薩長連合」などと時代錯誤のアドバルーンを打ち上げるなど、永田町は一挙に「平成の大戦(おおいくさ)」の様相を呈してきた。兜町もさぞやてんやわんやしているだろうとワクワクしながら元新聞記者根性で通りを歩いていると、行列のできている一角があった。「麵匠 たか松」というラーメン屋だった。時計を見ると正午。兜町のランチタイムは平和である。京都の人気ラーメン屋だそうで、ここが東京一号店だとか。

        たか松⑨ 
        待てば海路の日和あり?

日本経済がこれからどうなるか、株価は?給料は?年金は?という将来の不安も、人気ラーメン屋の前ではスープの中の一滴かもしれない。彦作村長はギアチェンジして、その行列に並ぶことにした。腹が減っては戦はできぬ、などと妙な言い訳を用意しながら。

並んでいると、黒Tシャツの店員がやってきて「まずは自販機で食券をお求めください」。この店の売り物は「鶏魚介つけ麺」(750円)と「鶏塩ラーメン」(750円)。迷ったが、寒いので「鶏塩ラーメン」を選んで、店員に食券の半券を渡す。20分ほど待たされて店内に入ると、カウンター席を指定された。見渡すと他にテーブル席が4つほど。狭くもなく広くもなく、といった開放的なつくりだ。黒Tシャツの店員が多いことが何やら体育会的で、「最近流行りの人気ラーメン屋さん」の最先端を行ってるということなのか。

          たか松③ 
          鶏塩ラーメン登場

半券を先に渡していたためか、カウンターに座ると、ほとんど待たずに「鶏塩ラーメン」がやってきた。実に機能的である。麵は並140グラム(かなり少ない)を選んだ。ちなみに大盛り210グラムも同じ750円ナリ。黒い器に丸いチャーシューが2枚、白髪ねぎ、水菜、シナチクが乗っかっている。見るからにこってりした白濁スープ。麵は中太麵と細麺の中間くらい。レンゲでまずはスープをひと口。塩加減の強い鶏の白湯スープだ。しかもかなりトロリとしている。魚粉を入れているのか、ひょっとして片栗粉を入れているのではないか? しかし、そのトロリが結構うまい。スープの量は少ない。その分、コラーゲンが多い?

         たか松⑦ 
         とろりスープ

麵は自家製。ストレートでコシがあり、歯ごたえも悪くない。隣の客はつけ麺を食べていた。つけ麺は「長野県産の石臼引き全粒粉」。まるで田舎蕎麦のような色で、うまそうではある。しかし、こちらは小麦色の麺。なぜ同じ麵を使わないのか、好みの麵を選べたらいいと思うのだが。

          たか松④ 
          自家製麵どすえ

チャーシューは多分豚バラ肉だろう、脂身が多め。シナチクは少ないが、コリッとしていてうまい。全体として小さくまとまっている印象。「よくできました」と花丸を押したくなるほど。しかし、例えば箸など社員食堂のような黒い プラスチック製で、いささか興醒め。やはり「今流行りの都会のラーメン屋さん」の最先端の店ということか。

そう言えば、並んでいる客も若いサラリーマンやOLが多い。ウマズイめんくい村の村長は複雑な気分でツマヨウジを一本取ると、次々にやってくる客に背を向けて外に出た。一陣のつむじ風が兜町の寒空に吸い込まれていくようだった。



本日の大金言。

激化するラーメン戦争と永田町の大戦(おおいくさ)。何だか同じ匂いと味がする。命が取られることのない大戦。


                たか松⑧ 
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

NoTitle

麺をえらべるようにしたら、太さも違うから四種類も用意しなくちゃいけないじゃないですか・・・いくらなんでも ^^) _旦~~
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

最新記事
カテゴリ
彦作のつぶやき
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR