佐野ラーメンの不思議な奥深さについて

 関東のラーメン王国、あの佐野市に足を延ばした。

「ウマズイめんくい村」通信としては、ここははずせない。昭和の初めに中国人がこの地に「宝来軒」(今でも人気店)を開いたのが始まりで、今では200軒以上のラーメン屋が味を競っている。

青竹で打つ独特の平打ち縮れ麺は、腰があり、歯ごたえがある。硬めの腰から、「三井」のように、ワンタンかと思えるほど、ふわっとした腰の麺まで幅広い。

赤羽彦作村長兼編集長兼記者は、実はこの佐野ラーメンが喜多方ラーメンと同じくらい好きである。

透き通った鶏ガラのスープと平打ちの縮れ麺、それにナルトがのっかったさり気ない姿は、シンプルだが、それゆえに絵になり、奥の深さを感じ取ってしまう。「秘すれば花」という日本文化の伝統をラーメン分野で引き継いでいるのではないか?(おいおい、どうしちゃったんだい?熱でもあるんじゃないのか?)

佐野ラーメンのうまさの秘密は、あの喜多方ラーメンと共通しているのだが、水!にもある。水についてはテーマが大きすぎるので別の機会に追跡取材することにする。これは約束だ。

でだ、村長は缶ビールを飲みながらふらふらと、とある一軒に入った。紺地に白抜きの文字で「らーめん大金」という暖簾が下がっている

いい店は佇まいである程度わかる。これは、昔あの名コック周富徳に取材したときに、彼が「いいコックというのはね、立ち姿でわかるんですよ。きりっとしていて、自然体で隙がない。いいコックの条件なんですよ。店も同じです。佇まいである程度わかる」。その言葉は至言だと思う。

「いらっしゃい!」威勢のいい声が飛び込んできた。奥に大将らしき人がいて、若い店員さんが5~6人テキパキと働いている。これだこれだ。店内は実にこぎれい。いい店の条件クリア。

ラーメン(550円)と餃子を注文した。餃子は5個入り(400円)と3個入り(240円)があるが、村長はビンボーなので3個入りにした。待つこと10分ほど。

             
            佐野・大金ラーメン① 

まずラーメン。塩ラーメンではないかと思うくらい、見事な透明感あふれるスープ。どんぶり半分が隠れてしまいそうなほど大きいチャーシューがのっかっている。ナルト、メンマ、きざみネギも「わたしもここにいますどえ」と控えている。これだこれだ、と村長。 

スープをひと口。あっさりしていて、一瞬、物足りなさを覚えたが、次第にじんわりとしたコクと深みが口中に広がってきた。うむむ。そのスープをからめ取るように、腰のしっかりした平打ち縮れ麺が、つるりとした触感と歯ごたえとともにノドを通って胃袋へと降りていく。

気が付くとあっという間にスープまで完食してしまった。チャーシューはやや固めだが、それが逆にいい歯ごたえとなっている。こってり系のラーメン好きには物足りないかもしれない。しかし、このあっさりした奥行きのあるコクが、村長にとっては「マル!」なのである。

大将はあの名店「おぐら屋」で修業をして、自分の新しさを入れて、この「大金」(おおがね)を開いたそう。
餃子についてもレポートしたい。佐野ラーメンには餃子のうまい店も多い。ラーメンよりも餃子のうまい店もある。

この「大金」の餃子は、村長が食べた中でも上位10傑に入るうまさだった。表面の焦げ目がパリッとしていて、皮全体がもちっとしている。具は野菜が多く、よく練られている。自然な甘みがありジューシー。一つが大きいので3個入りで十分。     

           佐野ラーメン③
 

ラーメンが500円代で、餃子も内容に比して安めに抑えているのも気に入った。トイレが清潔だったことも添えておきたい。

で、本日の大金言。

いいラーメン屋はトイレもきれいである。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

最新記事
カテゴリ
彦作のつぶやき
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR