大震災から立ち上がった神戸B級の味

 東日本大震災の復興は進んでいない。とくに福島の状況はひどい。その裏に巨額の復興予算をめぐっての政官業の利権争いが存在していることを多くの人が感じ始めているのではないか。取り残された被災者と地元の持っていきようのない怒りも報道ではあまり伝わってこない(東京新聞の健闘だけが光っているが)。政治が機能停止状態という不幸。祖先が会津藩士でもある赤羽彦作村長は総選挙一色に染まっている躁状態のメディアを横目で見ながら、「こうして世の中は動いていくんだ」という冷めた怒りがふつふつと湧き起こっている。キミは本当は何をしたいんだい?
          鷲宮神社③  
          鷲宮神社

鷲宮神社でいつものようにお祈りをした後、ふんどしがズレてはいないか確かめてから、モラージュ菖蒲へポンコツ車を吹っ飛ばした。久しぶりにフードコートで安メシを食べようと思ったのだ。目的の店は、「花門亭」。お好み焼きと焼きそばが売りの店である。ここは、約18年前の1995年1月17日午前5時46分に起きた「阪神大震災」で最も被害を受けた長田地区でゼロからスタートした店。その味が評判を呼び、今では都内や大阪や博多などにも進出している。「本場神戸長田の味」というキャッチフレーズにも矜持(きょうじ)が見て取れる。

                 花門亭③ 
        神戸・長田の本場の味とは?

鉄板でジュジュジュと焼いた薄焼きのお好み焼きが売りで、大阪や広島のお好み焼きとは違う。もんじゃ焼きを思わせる外側のパリパリ感が何とも言えない食感をかもし出している。神戸の下町でもある長田には牛スジとコンニャクを煮込んだ「ぼっかけ」という名物がある。花門亭にもこの味がベースに入っているはずである。

          花門亭11 
          二つの味わい

メニューはかなり多い。選ぶのに一苦労するほどだ。気が多い彦作村長は、豚お好み焼きと焼きそばの二つの味を楽しめる「「ハーフセット」(ドリンク付き630円)を選んだ。ブザーを持たさされて、待つこと6~7分。テーブルの上でブザーが踊った。
鉄板の上でだし汁が利いた茶色いお好み焼きとかなり太麺の焼きそばがジュワジュワとうまそうな匂いを発散している。
ソースがすでにかかっていた。村長はマヨネーズと紅ショウガをくわえてから青のりを振りかけた。ボリュームがかなりある。ドリンクはウーロン茶。

           花門亭⑧ 
           立ち上がるんやで~

テーブルでまずはお好み焼き。外側のパリパリ感が村長の好みに合う。いい餃子にもこのパリパリ膜がある。本体は中がトロリとしていて、カツオなどのダシの風味とともに、豚肉の甘みがいいバランスとなって、口中に「いま生きている幸せ」をじんわりと実感させる。これだ、あの大震災から立ち上がった原動力の味だ。目をつむると、ここがフードコートの中とは思えない。腹に重くもなく軽くもない、ほどよい甘辛味。しかし、目を開けるいつもの平和なフードコートが広がっている。

         花門亭⑥ 
         負けひんで、長田の焼きそば

村長は次にちゃんぽん麵を使っているというかなり太麺の焼きそばに挑んだ。このもちもち感は何だ?複雑なやや甘めのソース味が滲みこんだいい食感。大きめの豚肉とキャベツと合わせて口に運ぶと、ここからも「いま生きている幸せ感」が立ち上がってくる。よくできた味と言わざるを得ない。

「ハーフセット」という軽い言葉がコンビニ風のお手軽さを感じさせるが、この奥に潜んでいるドラマは軽くはない。東日本大震災で阪神大震災は遠い昔の話になってしまった感があるが、たった17年と10か月前の出来事である。神戸の復興もそう簡単ではなかったはず。東日本大震災の傷はもっと深いが、何とか立ち上がらなければならない。彦作村長の胸に様々な思いが去来する。その左手にはたった1票だが、これまで以上にズシリと重い1票が握られている。簡単ではないが、まずは玉石混交をなんとか見分けることに注力しなければ・・・。ボクは台所でキミに話しかけたかった。キミは一体何をしたいんだい?



本日の大金言。

絶望するのは早すぎる。あきらめるのも早すぎる。鳥の視点と虫の視点。まずは最初の一歩を。


                     花門亭10 
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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