弁当人気1位の柿の葉寿司を品評

 ドナルド・キーンさん(通称=鬼怒鳴門さん)のお祝いパーティーに出席するために久しぶりに江戸表へ。開始にはまだ時間があったので、すっかりモダンになった上野駅構内を怪しい姿でぶらぶらしていると、凄い人ごみが目に入った。「ザ・ガーデン自由が丘」というこじゃれた高級食材スーパー。入り口で「有名弁当まつり」の真っ最中だった。弁当や駅弁は彦作村長のバイタルエリアで、エンターテインメント新聞社時代から新宿の京王百貨店(ここは全国駅弁フェアの老舗)に足を運んだりした。ゴールへの嗅覚にスイッチが入った。


          柿の葉寿司④ 
          師走のにぎわい

富山の鱒ずしや浅草・牛肉弁当など「有名老舗お弁当」がずらりと並んでいて、旅行者や通りがかったお客などでにぎわっていた。彦作村長はその中から「人気ランキング1位」の「柿の葉寿司」(8個入り1050円)をゲットした。少々高いが、どうせ賞味するなら1位がいい。「柿の葉寿司」は奈良・和歌山の郷土料理で、石川県にもある。村長が買ったのは奈良県吉野郡にある中谷本舗のもの。

          柿の葉寿司③ 
          有名お弁当見事1位

賞味期限は1日しかないので、パーティーが終わった後、ウマズイめんくい村に帰って賞味することとなった。弁当は開ける瞬間が一番心躍る。柿の葉にくるまれた8個がいい匂いとともに姿を現した。種類は4種。さば、さけ、あじ、真鯛。それぞれ2個ずつ。
「ちょうどいい割り合いね。4個ずつ分けましょ。私が6個食べてあげてもいいわよ」
美熟女の村民2号がニコニコ顔で言った。買って運んできたのは村長なのに。ぐやじぃー。村長は鵜飼の鵜の気持ちがわかる気がした。
「半分もらえるだけ幸せかもよ」
宮仕えを辞して以来、村の力関係は逆転しつつある。

          柿の葉寿司⑥ 
          この感動ものお姿

柿の葉には殺菌効果もあり、奈良や和歌山では昔から保存のために使われていたという。まずは真鯛から。醤油だれをほんの少し付けるのが村長の好み。小さ目なので、がぶりと行く。ほんのり甘い酢飯と真鯛がよくなじんでいて口の中に入った瞬間、柿の葉の香りとともに至福の時間が広がる。うまい。だが、満足度は80%くらい。ネタの小ささが気になった。

         柿の葉寿司⑨   
         うまいわよ

中谷本舗は創業が大正10年(1921年)。元々が米屋のようで、使用している米も「三重県産のコシヒカリと京都産のキヌヒカリをブレンドしています」という凝りよう。コシヒカリの粘りとキヌヒカリのツヤ、両方のいい部分を取り入れているとか。

         柿の葉寿司10 
         醤油を少々・・・

「酢飯は確かにうまい。しかし、真鯛ばかりでなく、あじやざば、それにさけも気持ち薄くて小さいと思う。1050円という価格設定からしてもう少しどうにかならないもんか」
「柿の葉が素晴らしい。さけは好み」
「問い合わせたらチリ産のものを使っているそう。さばは長崎産、真鯛は中国、あじは九州とか言ってた。伝統的な柿の葉寿司も国内産だけでは賄えない時代なのかな」
「TPPの時代だもんね。でも、踏ん張って出来る限り国内産を使ってほしいわ」
「産の字が惨になったりして」
「イエローカード!」
シュートが右にそれてしまった。空になった弁当に、見事な柿の葉だけが残った。タヌキはどこへ消えたのか?



本日の大金言。

柿の葉寿司を食べながら、日本の現実と行く末を想う。



               柿の葉寿司11 
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

最新記事
カテゴリ
彦作のつぶやき
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR