久しぶりの赤福さま、その後の味

大阪帰りの友人が伊勢名物 「赤福」を手土産に持ってきてくれた。久しぶりの赤福さま!8個入り700円。5年前に発覚した冷凍偽装問題以来、彦作村長は「赤福」からすっかり遠のいていた。それが外見は同じ姿で目の前にある。

「赤福」は彦作村長に言わせれば、薬物中毒から立ち直って、「リカバリー」(再起)したエミネムみたいなもの。エミネムはそのアルバム「リカバリー」で、昨年のグラミー賞で最多10部門にノミネートされた(結果は1部門のみの受賞)。村長は「よく帰ってきたね」と赤福を抱きしめたくなったほど。

          赤福② 
          帰ってきた赤福さま

偽装問題が発覚する以前、彦作村長は「赤福」のファンだった。どっかりと覆いかぶさった見事なこしあんとその奥の柔らかい餅を木のへらですくい取る瞬間の感動は他に例えようがない。エンターテインメント新聞社時代、「赤福」を食べたくなると、門前仲町の伊勢屋に足を運び、「深川餅」を代用にした。深川餅も絶品だった。だが、赤福のあの身も蓋もない美味さには皮一枚ほど届かない。

                赤福③ 
       小ぎれいに?

冷凍偽装を見抜けなかった村長は、その後、甘味修行に出た。あれから5年。帰ってきた「赤福」が目の前にある。包みを解いて、蓋を開ける。銀紙をバックにあの赤福が小ぎれいに並んでいた。小ぎれいに? ひと目で、ワイルドだった娘がスーツ姿になっている。そのあまりのいじらしさに涙が出そうになった。まるで酒井のりピーではないか。そうか、キミも大変だったんだね、そう声をかけたくなった。

         赤福④ 
         久しぶりの味

一見、以前と変わっていない。木のへらですくうと、こしあんが午前の光の中で透き通る。餅もグーンと伸びる。口に入れると、甘さが控えめになっている。うまい。だが、かつての身も蓋もない実に素朴なあんの圧倒が感じられない。怒とうのがぶり寄りがない。品のいい味になってしまっている。かつては水飴をドッと入れて甘さを強くしていたのに、この「しおらしさ」は何だ?

         赤福⑥ 
         これこれ・・・

賞味期限は夏は2日、冬は3日。以前と同じだ。北海道十勝産の小豆を使い、餅も100%国産のもち米を使っている。だが、冬は餅が固くなるのを防ぐために「糖類加工品」を使用しているようだ。それが、以前のあの傲慢なくらいに「どうどす、うまいでっしゃろ?」という気迫につながっていかないのだろうか? 何かが違う。保存料などの添加物は入っていないというが、本当だろうか?

もし、製法を変えているとしたら、それが味の微妙な変化につながっていたとしたら、ここでもう一度リセットして、仙台の「ずんだ餅」のように、完全冷凍して販売した方がかつてのワイルドな味に近くなるのではないだろうか。 餅の伸びも以前のあの美しい人妻のような「くずれなんイザ」がない。生娘のピョーンとした伸び。それはそれで悪くはないが、羹(あつもの)に懲りてなますを吹くという例えもある。赤福よ、江戸の昔に伊勢で店を出した原点に立ち返れ。神様だってもともとは野蛮でもあるのだから。

         赤福① 
         どうした赤福!



本日の大金言。

日本の将来は赤福にかかっている。細かいことばかりに気を取られていると、本道を見落としてしまう。


                     赤福②
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赤福は偽装後味が落ちました

ご指摘のように「赤福」は不味くなりました。これに似た「御福餅」がありますが、これは一個以上食べる気がしません。なぜなら保存料(ソルビットK)を使っているからです。「赤福」は偽装事件前は何個でも食べられました。ところが、今の「赤福」は「御福餅」と同じで一つ以上食べる気がしません。つまり、もう食べる気がしないのです。保存料は入れていない、ということですが、保存時間を延ばすために、何か加工しているのは間違いありません。食べ物は保存せず、その場ですぐ食べることです。旨い、不味いは、その前提でするものではないでしょうか。新鮮さが命です。以上
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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