うどんの街で行列のできる中華そば屋

 彦作村長の大好きなタレントの一人、ダニエル・カールの講演を聞いた後、うどんの街・加須市をぷかぷかドライブしていると、あたり一面田園風景の中に行列のできているラーメン屋が。「中華そば くりの木」という看板。駐車場は満杯。隣が小さな神社で、「これは全国でも珍しい神様が付いているラーメン屋さん」ではないだろうか。ラーメンは行列してまで食べるものではない、というグルメ哲学の持ち主(単なる無精)でもある村長は、あまりの混みように、日を改めてくることにした。

         くりの木① 
         土日は行列ができる

で、平日の昨日、午後1時過ぎ。この時間なら大丈夫だろうと思って、ポンコツ車をぶっ飛ばしてやってきた。さすがに車は少なかった。村長にも神様が付いているのだ。
「執念ね。食べることだけには貪欲で、ホント感心しちゃうわ」
元美女の村民2号がチクリと毒矢を放ってきた。それをするりとかわす。
店内は4人座れるカウンターが対面になっていて、さらに2人用のテーブルが4つ、奥は小上がりになっていて、4人用のテーブルが2つほど。平日の午後1時半近いのに半分以上席が埋まっていた。埼玉でも有数の人気店に上りつめているだけに、店員の応対もきびきびしている。最近はやりの黒いTシャツ姿が輝いている。

         くりの木③  
         見た目はあっさり系だが

村長は定番の「中華そば」(680円)を選んだ。「細麺と太麺、どちらにしますか?」と聞かれ、「もちろん太麺!」。村民2号はトッピングで「味付け半熟卵」(100円)を付けた。
「中華そば」という響きがいい。ここの主人は埼玉の人気店「もちもちの木」で修業したらしい。そのことを店員にさらっと聞いたら「関係ありません」とつれない答え。よほど聞かれるのに閉口しているのだろう。
「もちもちの木」は5年ほど前に本店(白岡)で賞味したことがある。30分ほど待たされて食べたが、透明な香油の膜が布団のように覆っていた。それが売りなのか、あまりに熱すぎて、食べるのに苦労したことを覚えている。

待ち時間は5~6分ほど。「くりの木」の中華そばは見るからにうまそう。いわゆる「節系」といわれるカツオと鯖などの魚介類ととんこつをベースにした醤油スープで、魚介のいい匂いが漂ってくる。よく見ると、表面には多分魚の脂で作った透明な香油が浮いている。焦げたような香りも食欲をそそる。丸い大きなチャーシューと白髪ネギ。穂先メンマと海苔(のり)。

            くりの木⑦  
            飛び込んではいけません

まずはスープ。魚粉も入れているのだろうか、少しトロみもある。熱いが「もちもちの木」ほどの異常な熱さではない。今流行のあっさりとこってりが波状攻撃してくるダブルな味わい。悪くないが、村長には脂が強すぎる。
「イリコとか煮干しが入ってるんじゃないかしら。私は好きな味。麺がもっちりしていて、歯ごたえがいい」
丸太麺は確かにもっちりしていてしっかりした食感。チャーシューはちょうどいい柔らかさのバラ肉。平面で見ると大きいが、厚さはそれほどでもない。あと1ミリ厚いと最高なのだが。

          くりの木⑤ 
          もっちりした太麺
                          kurino.jpg       
                         惜しいチャーシュー 
                          くりの木⑥ 
          穂先メンマ

感心したのはメンマ。柔らかい穂先の部分だけ使っている。これはうまい。
「好みの問題だが、焦がし香油とこってり感が前面に出過ぎではないかな。そのためスープを完飲できなかったよ」
「確かにうまいけど後味がちょっとね。でも、若い人にはウケる味ね。全体的にはうまい。うどんの街で中華そばの旗を揚げるという志も素敵じゃない?」
「でもこれは中華そばではない。ナルトがない中華そばは中華そばとは言えない」
「そんなこと言ってるから、村長は時代に取り残されちゃうのよ。中華そばにも進化する資格があるっていうもんよ」
神様よりエラい女神が締めくくった。



本日の大金言。

おどろ木、まけん木、こん木。たん木、そん木、ひじょうし木。日本は木の国でもある。木をないがしろにすると罰が当たる。


                 くりの木⑨   




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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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