佐野ラーメンの超人気店に並んでみる

佐野の 「万里(ばんり)」といえば、200軒以上ある佐野ラーメン店の中でもその人気はトップクラスの有名店だ。巨人の2軍コーチ・小関竜也氏の実家としても知られる。佐野でも有数のうまい店として数々のテレビなどメディアにも取り上げられ、店内にはそうした「勲章」がさり気なく(?)飾られている。

土日などは長い行列ができ、1時間待ちということも普通の光景になっている。赤羽彦作村長は、久しぶりにウマズイめんくい村に帰ってきたラーメン好きの娘・キオと佐野までポンコツの愛車を吹っ飛ばした。目的は「万里」。午後1時に到着。日曜ということもあって、寒風の中、予想通りの長い行列。その最後尾に並んだ。

          万里① 
          寒風の中、すごい行列

まずは外、次に入り口、さらに控えの間。3段階の関門があって、席に着くまで50分ほどかかった。店員の対応は悪くもなく良くもなくで、「これが普通なのよ。うちはこういう店なのよ」という超人気店ゆえの日常化した尊大さを感じる。うまいラーメンに出会うにはこのくらいは覚悟せよ、ということかもしれない。その分、期待感が高まっていった。

          万里② 
          待つ身はつらいか楽しいか

長いカウンター席と座敷が二つ。広くはないが、40人くらいは収容できそうなスペース。水はセルフサービス。メニューの中から定番の「手打ちラーメン」(600円)を選ぶ。村の財政事情から「餃子」(6ケ380円)を一つだけ注文した。15分くらい待って、目当ての「手打ちラーメン」が目の前に登場。うむ。透明な醤油ベースのスープ。チャーシューは2枚。いい色合いのシナチク。刻みネギ。その下には佐野ラーメンにしては太めの平打ち麵がうまそうに控えていた。

         万里③ 
         ナルトはないが正統派

「ナルトと海苔がない。でも、これぞ佐野ラーメンって感じ」
村民2号が正統派佐野ラーメンの佇まいに感嘆の声。
「私の好み。脂が意外に浮いているけど、ギトギトではない。素朴でシンプルなのがいいよ」
いつの間にかラーメン通になったキオがひとくさり。

          万里⑦ 
          佐野らしからぬ?極太麺も
          万里⑨ 
          意外に脂の浮いたスープ

まずはスープ。鶏ガラのダシがよく効いていて、醤油の味が強いものの、あっさりしているのにコクもある。予想以上に麵が太い。手打ちなのでバラバラだが、まるで喜多方ラーメンのよう。コシもそれなりにある。超人気店ゆえに一度に10杯くらい作ってしまうビジネス上の宿命もある。そのためにややもするとうどんかワンタンのように柔らかくなってしまう嫌いがあるかもしれない。ぎりぎりの柔らかさだった。素朴なモチモチ感は悪くない。

          万里⑧ 
          絶品だが座布団一枚
          万里10 
          シナチクの実力

チャーシューは薄い。脂身好きの村長が好きな煮汁のよく滲みこんだ味で、これはうまいと思った。だが、2枚は少ないと思う。佐野ラーメンの中では強気の600円という値段設定からして、最低でももう一枚は欲しい。感心したのはシナチク。味がよく滲みこんでいて、古き良き時代の正統派シナチクのシャキシャキ感が気に入った。餃子は佐野の隠れた美味だが、ここの餃子は平均点だと思う。うまいが佐野の中では普通のうまさ。

         万里12 
         オレを忘れちゃ困るってもんだよ

「全体としては満足だが、待ち時間と値段を考えると、期待以上ではなかったよ。これなら、同じ老舗でも宝来軒の方が上と言わざるを得ない。宝来軒は愛想はないが、もっと修業している感じがする」
村長がそう言うと、村民2号がちくりとひと言。
「私は宝来軒に行ってない。村長の抜け駆け。だから、比べようがない」
「私は満足よ。東京でコッテリ系のラーメンばかり食べていると、佐野ラーメンはほっとする。東京に佐野ラーメンが少ないのが残念というものよ」
キオが締めくくった。

食べ終えるまでの時間を計算したら、1時間20分ほどかかっている。千里を超える万里。その意味を考えるべきかもしれない。おいおい、えらそうだよ。
              
                   (明日も引き続き佐野ラーメン編、こうご期待)。



本日の大金言。

東京に佐野ラーメンが少ないのは水と鮮度の問題かもしれない。佐野ラーメンは意外にデリケートで、現地でしか本物は食べられない、ということなのか。



                     万里11 
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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