昭和のラーメン餃子しめて500円の感動

 B級グルメキングのラーメンがどんどん豪勢になり、気が付いたら一杯800円の時代になってしまった。何ということだ。それはもはやあのラーメンではなく、ジャパニーズヌードルという別ジャンルだと思う。それはそれでいい。だが、しかし・・・とB級キング3歩手前の彦作村長は思う。そればかりではいかんぞ、と。

村長の第二の故郷、東京・北千住に「昭和の味と値段」をかたくなに守っている恐るべきラーメン屋さんがある。1970年代に日光街道沿いの現在地に「りんりん」という看板を掲げた。上野動物園に中国から初めてパンダがやってきて、「リンリン」と「カンカン」と名付けられた時代である(1972年11月4日)。
それから約40年。「りんりん」は知る人ぞ知るB級キングのラーメン屋のまま、いつ行ってもお客が絶えることはない店であり続けている。ラーメン界奇跡のガラパゴス!

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         噂のりんりん!

「中華そば」の懐かしいノレンをくぐると、8人ほどしか座れないカウンター席のみ。ラーメン300円、カレーライス300円、焼きそば250円・・・という値段にまず驚かされる。ラーメン300円というのは1982~3年頃の値段ではないか。村長はラーメンと餃子(6個入り200円)を注文した。この餃子が絶品なのである。

          りんりん③ 
          圧巻の餃子

客の回転率がいいために、待つ時間が実に短い。店主なのか年配の男性が2人ががりで餃子を作り、次々と焼き上げていく。その熟練のワザについつい見とれてしまう。1分もしないで餃子がサッと登場した。見事なキツネ色の焦げ目がうまそうに6個連なっている。予想以上にデカい。これが200円という現実に軽い衝撃を受けながら、酢醤油にラー油をたらし、熱々を口中に含む。カミカミする。カリカリしつつ、もっちりとした皮の食感の後からジューシーな具がじゅわりとはみ出てくる。野菜中心の甘めの具と醤油だれが絡み合ってくる。肉は少ないか、ひょっとしてないのかもしれない。だが、絶妙としか言いようのない美味さ。

          りんりん④ 
          あちきはグラマー
                   
追いかけるようにラーメン(300円)がやってきた。朱塗りのドンブリがこれまたタイムトンネルで1970年代にスリップしたよう。すっきりとした醤油ベースのスープ。やや細めの中太縮れ麺。味の浸みこんだシナチク。チャーシューは小ぶり2枚。それに刻みネギ。これぞまさしく下町の東京ラーメン! 海苔とナルトががないのが残念だが、そんなぜい沢を言っている場合ではない。「ラーメン好きの小池さん」みたいにズルズルっと食べ終える。昔の中華そばそのままのシンプルな味。美味いというよりB級のウマズイ味わい・・・。

         りんりん⑥ 
         下町の意地ってもんだ
         りんりん⑦ 
         高けりゃいいってもんじゃないぜ

500円ナリを払って、外に出ると、肌寒さの残る空の下、2013年の日本にかような店があることの幸せがじわりと湧き起ってきた。200円餃子の大きな満足感とともに。



本日の大金言。

計算と欲望の社会とはいえ、それだけではない。山椒は小粒でも・・・職人のような店もある。月並みな言い方だが、世の中、そう捨てたものではない。



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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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