「八重の桜」出演者が食べたB級グルメ

 所用でポンコツの愛車を吹っ飛ばして、再び会津へ。街中は雪がすっかり消えていて、陽気も随分とよくなり、春が近いことをうかがわせる。観光客が少しずつ戻っているようで、NHK大河ドラマ「八重の桜」のポスターがきらめいて見える。とはいえ風評被害の影響は依然大きく、福島第一原発から約100キロも離れていて、放射線量は首都圏と変わらないというのに、店に入ると、以前の活況はない。

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          会津に春は来るか?

会津は原発地区からの避難者を多く受け入れ、市民との交流もそれなりに盛んだが、被災者への視線はどこか冷めてきている。
「あの人たちは事故までは原発の恩恵を受けてきた人がほとんど。最初は同情していろいろボランティア活動をしたけど、正直なところ彼らの生活ぶりを見るにつけて、次第に気持ちが冷えてきた。会津の風評被害のほうが深刻かもしれないのに」そんな声も出始めている。悲しいことだ。原発問題は一筋縄ではいかない。誰が加害者で誰が被害者なのか?

戊辰戦争の敗者から復活した会津。そのシンボルとしてNHK「八重の桜」が始まり、これから桜の季節に向けて、観光客がどっと押し寄せるかもしれない。何よりもまずは自力で立ち上がろうとすることが大事だ、ということを山本八重(新島八重)の生涯を見るにつけて思う。「絆」とか「寄り添う」ことももちろん大事だが、それだけでは問題は解決しない。戊辰戦争後の会津にはそんな余裕はなかった。メディアの過剰な情緒報道にどこか違和感を覚える人も最近増えてきている。どうすれば状況が少しでもよくなるか?こんがらかった糸に未来はあるか?

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          綾瀬はるかも来た?

ここまで書いて、赤羽彦作村長は我に返った。そうだ、このブログはB級グルメがテーマだった。キャラクターを間違えてはいけない。村長は会津の街を歩きながら、「八重の桜」の出演者やスタッフが食べたという噂の「中華そば めでたいや」に向かった。グルメ誌や食べログなどでも評価の高い店である。到着したのは正午前。二階建ての大きな店で、すでに行列ができていて、「待ち時間は20分」という表示。名前を記入して順番を待つことにした。店内は中華そば屋というイメージではなく、座敷もある巨大なレストランといった感じ。1階は一般客用で2階は団体客用。

                 めでたいや③ 
          中華そばとミニソースかつ丼

メニューがやたら多い。彦作村長は「中華そば」(550円)と「ミニソースかつ丼」(450円)を注文した。座ってから15分ほど。煮干しのいい匂いとともに「中華そば」と朱塗りの器に入った「ミニソースかつ丼」がやってきた。中華そばは濃いめの醤油スープと太縮れ麺。よく煮込んだ小ぶりのチャーシューが3枚、「寿」の文字が入ったナルト、細切りのメンマ。煮干しの風味が強くよく見ると背脂が浮いている。見るからにうまそう。まずはスープ。鰹ではなく煮干しの何とも言えない匂いと味わい。意外にまろやかで悪くない。麺はもっちりしていてボソッとした素朴な食感。これも悪くはない。チャーシューも悪くない。すべてがよくまとまっていて、印象的には80点の美味さ。だが、気になったのは後味。何となく化学調味料のような匂いが残る。

         めでたいや 
         人気の中華そば
         めでたいや② 
         これでミニとは

ミニソースかつ丼はミニというより普通にデカい。見た目も味も450円という価格を考えると、これは好感が持てる。味も悪くない。ただ、上から見るとソースかつはデカいが、ヨコから見ると肉がきわめて薄い。以前書いた「いとう食堂」のソースかつの驚くほどの厚さと比較すると対極だろう。これは客が多すぎて揚げる時間を短縮するための計算も入っているのだろうか。

          めでたいや⑤ 
          もっちり太麺
          めでたいや⑦ 
          デカいが薄い

「ここに綾瀬はるかが来て中華そばとソースかつ丼を食べたって本当?」
村長が女性スタッフに聞いてみた。
「中村獅童さんとか撮影スタッフは来たけど、綾瀬はるかはどうだったべ。来てねえんでねえべか」
一部情報で、綾瀬はるかがここの中華そばを賞味、「おいしかった」と言ったのはガセネタなのか? そのあたりの真相は不明だが、4月中旬には鶴ヶ城の桜が見ごろになる。「八重の桜」を見に観光客がやってくることを願ってやまない。
                           (明日も会津B級グルメガイド編)




本日の大金言。

絆は切れやすい。絆と言いながらビジネスをする人たちがいれば甘い汁を吸おうとする人もいる。いつの時代も玉石混交を見分ける眼力が必要だと思う。



                 めでたいや⑧ 
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おかしなことだらけ

会津の風評被害について。大熊町とか双葉町といった原発事故区域の被災者ばかりが世間というよりメディアの同情を集めていますが、彼らが事故まで何をしてきたのでしょうか。私は同情はしてもどうしても共感ができないのです。泣きたいのは彼らばかりではないと思います。
本当に泣きたいのは未だに風評被害に苦しめられている近隣の人たちかもしれないのです。保証も何もないのも不思議です。飯館村など原発の恩恵を受けていないのに、ひどい状況です。
メディアは伝え方を間違えていると思います。
少しでも会津に観光客が増えることを本当に祈ります。私も家族3人で行く予定です。メディアが書かない村長のB級グルメ、これからも応援します。
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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