ツツジと演歌、館林超B級の味

GWである。 花のお江戸から久しぶりに娘のキオが帰ってきたので、「どこへ行きたいか」と聞くと、「館林のツツジを見たい」。おお、成長したのう。ちょっと前なら、ウインドショッピングをしたいだの、TDLだのとぬかしていたのに、花鳥風月のよさがわかってきたか。そう言えば幾分、お江戸で揉まれたのだろう、顔がきりっとして、村民2号が「私に似て、いい顔になってきたわ」とポツリ。

東武伊勢崎線で館林へ。車内で帽子にサングラス姿のタモリそっくりの孤独なオヤジを見た。ひょっとしてご本人かもしれない。
美智子皇后の実家でもある正田家を横目に見ながら、つつじが岡公園へ。鶴生田川の6000匹の鯉のぼりを見てから、入園料300円を払って公園に入る。今年はツツジがまだ二分咲きくらいで、花の量が全体としてイマイチの印象。入園料の係も「今年は花芽が少ないねえ」とぼやくほど。それでも、ところどころで見事なツツジが妍(けん)を競っていた。

          館林① 
          つつじが岡公園

昼飯をどこで食べるか、三者三様で、激論になった。
「館林に来たんだから、やっぱりうどんでしょ。街中に戻ろう」
と主張する村民2号。
「街中まで戻るのは面倒よ。公園内のレストランに入ろうよ」
とキオ。
「B級の意外性のある店がいいよ」
と村長。
30分ほど議論しながら、お土産屋や食堂、レストランを覗いては、「あーでもない、こーでもない」となかなか結論が出ない。

          館林うどん 
          観光地の大衆食堂?

そのうちに疲れてきて、ツツジの古木地帯にある「レストラン 美鳥」の前で足が動かなくなった。レストランというより何でもありの観光地の大衆大食堂。スピーカーから演歌が流れている。村長はこのうらびれ具合が気に入った。「館林うどん」というノレンも見えた。「そば大福 お土産にもできます」という手書きの紙も目に入った。

「めんどうくさい、ここでいいわよ」
村民2号がツツジの古木のような威厳で断を下した。

          館林② 
          演歌が流れ、お金も流れる

村長は館林なので「たぬきうどん」(650円)と気になっている「そば大福」(2個350円)を注文。キオは「けんちんうどん」(800円)。村民2号は「カレーライス」(700円)をそれぞれ注文した。

          館林⑤ 
          館林のたぬきうどん

全体的に値段が高い。場所柄、味はそれほど期待してないが、まさかということもある。「たぬきうどん」は「ぶんぷく茶釜」で有名な茂林寺がすぐ近くにあることも選んだ理由だった。10分ほどして、「そば大福」を従えて、「たぬきうどん」がやってきた。そば大福はプラスティックのパッケージのまま。たぬきうどんも天かすとわかめとホウレンソウ、それに薄い紅かまぼこが乗っただけのごく普通のたぬきうどんだった。つゆが少ない。七味をパラパラとかける。

          館林⑥ 
          旨いかまずいか

「こんなもんよ。初めからわかっていたことでしょ。私のカレーライスはレトルトみたい」
「けんちんうどんは旨いわよ。つゆも鰹と昆布の出汁が意外と効いていて悪くない」
「たぬきもつゆがいい。うどんも館林うどんの特徴でもあるつるっとしたコシで、讃岐のようにぶっとくない。ま、ごくフツーの旨さだな。問題は値段。100円は高いと思う。ツツジと演歌の料金も入っているのかな」

         館林10 
         まさかのそば大福
         館林11 
         B級な発見

あれこれ言いたい放題。「そば大福」はパッケージがひどいが、まさかの坂だった。そば粉で作られた皮は本格的で、中の粒あんも控えめな甘さで、予想以上の風味。350円という値段は高いが、せめて小皿に盛ってきてほしい。

「茂林寺のたぬきに煙に巻かれたような気分ね」
「でも村長は気に入ったよ。充実した時間だった。これぞ超B級グルメの世界で、ウマズイ味わいだよ。人生の落差を感じさせる味。また来年来よう」
「今日のことはブログに書いちゃだめよ。内情がばれちゃうから」
キオが釘を刺した。



本日の大金言。

たまにはローカル電車の旅も悪くない。たぬきにダマされるのもまた楽し。GW、そんなに急いでどこへ行く?



                    館林14 
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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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