超レアな「はちみつ最中アイス」

暑い。こう暑いと、南極へでも逃亡したくなる。ペンギンになりたくなる。だが、悲しいかな人間を辞めることはたぶん不可能である。炎天下の松阪市内を歩き回りながら、彦作村長は、一服の涼風を求めていた。有名な松阪牛の「和田金」の前を通り過ぎて、しばらくふらふら歩いていると、「蜂蜜屋さんの最中アイス」という提灯(ちょうちん)が視界に入った。ハチミツ屋のモナカアイスだとお? アイスクリームには目のない彦作村長だが、蜂蜜専門店のアイスなんて食べたことがない。「松治郎の舗(みせ)」という茶色の日除けノレンが老舗の風格を漂わせていた。即決!

        松治郎① 
        炎天に蜂蜜屋のアイス!

「サーティーワン」のナッツトゥユー好きの村長だが、東京・湯島「みつばち」の小倉アイスなど和のアイスにも一目置く。「松治郎の舗」は大正元年創業という養蜂園直営の店で、湯島「みつばち」に劣らぬ歴史を持っていた。松阪も奥が深い。店内は自社製造の蜂蜜や関連商品も売られていた。アイス売り場は手前にあり、その奥には畳敷きの立派な小上がりがあり、そこで最中アイスを食べることができる。

        松治郎④ 
        うーむ、うむむむ

村長はきな粉、抹茶、黒ゴマなど4種類あるアイスの中から、一番人気の「はちみつミルク」(1個300円)を選んだ。「卵黄は一切使用しておりません」とか「三重県の牧場の生乳を使っています」とか「はちみつとロイヤルゼリーが入っています」とかこだわりが説明されていた。最中の皮まで「新潟産のもち米を一枚一枚手焼きしてます」と説明書き。説明よりも中身と実際の味が大事という彦作村長は、少々辟易(へきえき)しながら、店員さんから、紙に包まれた「はちみつミルク」を受け取った。そのまま畳の小上がりに移動する。

        松治郎⑤ 
        シンプルなこだわりや如何に?
        松治郎⑦ 
        うまい貝?そう貝

アイスは最初の一口が勝負である。それでイエスかノーかがわかる。最中の皮は貝殻の形で、軽やかだった。パリッとしていて、しかもサクッとしていた。香りもいい。その奥の本体、はちみつとバニラのアイスは意外にもあっさり味。だが、次の瞬間、その後ろからコクがじわじわと押し寄せてきた。うーむ。国産蜂蜜専門店の看板はダテではなかった。高原の涼風のような蜂蜜のいい香りがふわりと立ち上がるのがわかった。いい感じだった。

        松治郎⑥ 
        あっさりとコク

量的にはサーティーワンのレギュラーサイズで、多くもなく少なくもない。300円という価格設定も高くもなく安くもない。だが、それ以上に、大正元年創業の養蜂店直営の最中アイスというポジショニングが気に入った。店は松阪の本店の他に伊勢おはらい町店のみ。「はちみつ最中アイス」はここに行かないと味わえない。この超レアさは悪くない。松阪牛は高すぎて手が出ない。その分、超レアなアイスを発見して、一服の涼風を味わった。限りあれば吹かねど花は散るものを心みじかき春の山風。ペンギンよりもミツバチの一生、である。



本日の大金言。

アイスクリームとかき氷。日本の猛暑にはこの二つは欠かせない。溶ける前に食べよ。





                     松治郎⑧ 
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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