磐梯もちと粗挽きもりそばとの格闘

 彦作村長はポンコツの愛車を吹っ飛ばして、懐かしい「ウマズラ組」の同級会に出席するために、会津磐梯山のふもとにある「リステル猪苗代」へと向かった。すぐ近くに会津藩の藩祖・保科正之(ほしなまさゆき)公を祀(まつ)る土津神社(はにつじんじゃ)がある。NHK大河ドラマ「八重の桜」で会津藩を悲劇へと導くきっかけともなった「会津家訓(あいづかきん)」はこの保科正之の遺言と言われている。

        土津神社① 
        会津家訓の源「土津神社」

歴史にイフはないが、もし保科正之が幕末の会津藩にいたら、会津の悲劇は避けられたのではないかと思っている。薩長との政治的謀略戦に引けを取ることはなかったのではないか。今ではないものねだりだが、保科正之と松平容保では悲しいかな能力と決断力に差があり過ぎる。保科正之の時代状況と幕末の時代状況の大きな変化。それに対応できなかった松平容保と当時の会津藩首脳の責任の大きさを思う。これを結果論として片付けることは簡単であるが。

祖先が会津藩足軽だった赤羽彦作は「あなたの8代後の御殿様は、最初の判断ミスが祟って、3000人とも言われる死者を出すきっかけを作ってしまった。同情するべき点もあるが、どんな言葉を並べようと、トップとしての責任はまぬかれない」そうつぶやきながら、土津神社で手を合わせた。

        三城②  
        昼めしは「三城」へ

昼めしどき。彦作村長は猪苗代湖畔、野口英世記念館の隣にある古民家風の「旅食房 三城(さんじょう)」に入ることにした。「磐梯力もち」という看板が見えたからである。ここは餅と蕎麦の店で、「会津米を使った餅」と「会津のかおり」という蕎麦品種を使った石臼挽きの10割そばが売り物。村長はまず、「三色もちセット」(あんこ、おろし、ずんだ=640円)を注文した。

        三城⑥ 
        磐梯もちトリオ
        三城⑦ 
        このコシは凄すぎ

10分ほどで三色もちが登場。餅はコシが強く、固めだが、強い粘りを持っていた。まるで山本八重のような餅だった。村長はまずあんことおろしを賞味した。ごくごく普通の旨さで、特別の感動はない。あんこはいいとしても、餅が固すぎると思う。観光地の餅ってこんなもん?ずんだにはさらにがっかり。仙台で食べたずんだはもっと旨かった。ずんだの煮込み方が足りない。そのためとろみもコクもない。「何言ってんだ?これが会津のずんだだべし」と怒られそうだが、かつて会津若松市内にあった「城屋」の餅はもっと絶品だった。比べようもない。

        三城10 
        限定粗挽きもりそば
        三城13  
        黒い星がたまらない

口直しに「限定 粗挽きもりそば」(1皿780円)を頼んだ。店の女性スタッフの感じはとてもいい。厨房で打ちたてのそばを茹でる気配がある。これは期待できそう。やってきたそばは田舎蕎麦のような焦げ茶色で、黒い星が点々としていた。太くもなく細くもなくのしっかりとした打ち方。口に入れると、コシの強さが伝わってきた。まさに粗挽き。ゴワゴワした食感。つゆは昆布とかつおの出汁が効いていて、返しはそれほど強くない。甘みが少なく、むしろさっぱりした薄味。その分、素朴で強いそばとの相性はいいとは言えない。そこは好みが別れるところで、時期が時期だけにそば粉の香りも今一つ。

        三城12 
        ずずっと行ってくなんしょ

全体としては会津のぶっきら棒な10割そばで、まずまずの旨さ。この周辺はそばの産地でもあり、新そばの季節にもう一度来ないとここの旨さはわからないかもしれない。その頃には「八重の桜」の舞台は京都に移っているはず。彦作村長は八重の末裔が待つウマズラ組の同級会へと向かった。



本日の大金言。

会津藩の悲劇を思うとき、松平容保と西郷頼母のその後を思わざるを得ない。さらに、松平春嶽と徳川慶喜のその後についても。歴史は残酷だが、結果から遡って見ることも時には必要である。



                     土津神社② 
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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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