京都・祇園祭の絶妙寒天菓子

まだまだ暑いので、京都から一服の涼風をお届けすることにしよう。

京都は本日も祇園祭一色である。 16日の宵山(よいやま)から17日はいよいよクライマックスの山鉾巡行に移ったが、悲しいかな、彦作村長は妙な暑さの中、へき地のウマズイめんくい村でこのブログを書いている。そんな哀れな村長のもとに京都のグルメ仙人から祇園祭が生んだ珍しい和菓子が届いた。と書くといかにもだが、本当のところは先日の京都への旅で仕入れたものである。

        廣永① 
        祇園祭のもう一つの楽しみ

一見羊かんのようだが、銀紙を切ると、現れたのはぷるるんと表現したくなるような不思議な寒天菓子だった。冷蔵庫で冷やして食べると特に美味い夏の冷菓で、元々は祇園祭の菊水鉾のお茶会のために作られた献上菓子である。それが御菓子司・亀廣永(かめひろなが)の「したたり」(1竿1050円)だった。40年ほどの歴史の、京都では比較的新しいお菓子だが、古くからあるような錯覚に陥るほどの絶妙な和菓子職人の粋を感じさせる。材料は砂糖、黒糖、水飴、和三盆、寒天だけ。それが濃厚な蜜と独特の弾力を秘めた一本の寒天菓子に変身する。

        廣永② 
        不思議な羊かん菓子?
        廣永④ 
        祇園が透けておまス

「したたり」という命名の通り、琥珀(こはく)色の透き通ったボディーから甘い黒蜜がしたたる。村民2号が真っ先にこの味わいにハマった。
「口に入れると溶けるよう。冷たくて美味。この黒蜜感は何とも言えないわ。高級なゼリーのような、上等な葛切りのような絶妙な弾力で、それが口の中で崩れていく。かなりの甘さだけど、後味もいい。言葉にならない・・・あわわわわ」
「辛口の村民2号がそこまで惚れこむとは、真夏のミステリーだよ」
賞味期限は10日ほどだが、1日で冷蔵庫から消えてしまった。村長は濃厚な芳醇と表現したくなるこの寒天菓子を、最初はそれほど美味いとは感じなかった。小豆が入っていないことが不満だった。だが、村民2号があまりに美味いというので、もう一度食べてみたら、猛暑の後押しもあったかもしれないが、絶妙な美味さを感じた。したたりでばったり。
 
         廣永③ 
         ま、まずはア~ン


調べてみると、素材へのこだわり方が半端ではなかった。黒糖は沖縄波照間島産、和三盆は阿波産、砂糖はざらめ、さらに寒天はコシが強い丹波産を使っているそう。それに水がすごい。「京都の地下水を使わんとあかんのです」とインタビューで2代目が語っている。したたりは京都の地下水へとつながっていたのである。かないまへん。降参どす。かつては祇園祭の期間中しか作らなかったが、評判が評判を呼んで、今では一年中買えるようになった。京都、またも恐るべし。



本日の大金言。

祇園祭の由来は貞観11年(平安時代)に大流行した疫病を鎮める目的で八坂神社に66本の鉾を納めたことが起源だそう。貞観といえば、東日本大地震と同じくらいの規模の大地震が起きた時期でもある。時代状況がどこか似ている。





                 したたり①
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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