上野で食べた韓国冷麺の味

 このところ日韓の摩擦が激しくなっている。韓国から日本に帰化して、鋭い評論活動をしている呉善花さん(拓殖大学教授)が、親戚の結婚式に出席しようと渡韓したところ、仁川国際空港で入国拒否された一件や、サッカー東アジア選手権の日韓戦で起きた韓国サポーターによる反日横断幕の一件など、日本人から見ると、あまりに硬直した姿勢に「おいおい、そこまでやるかよ」と違和感を覚える。「話せばわかる」が日本文化だが、呉善花さんは、「韓国の儒教文化は話してもわかろうとしない文化で、顔は似ていても全く異質な文化であることを直視すべき」という意味のことをおっしゃっている。韓国の歴史認識についてもズバリと斬り込む。その論調はスルドイ。

         土古里10 
         韓国冷麺、恐るべし

鋭さの足りない彦作村長はB級グルメの角度から韓国を理解しようと思い立った。昼飯どき東京・上野周辺を歩き回り、旧聚楽台が新しいきれいなビルに変身したが、そこで「元祖こだわりの冷麺」というメニューが目に入った。「オモニの味を楽しめる 韓国家庭料理 土古里(とこり)」という店だった。「辛冷麺」とか「丸ごとトマト冷麺」「抹茶冷麺」など種類が多い。ここにひょっとして日韓の新しい可能性があるかもしれない。エレベーターで3階にある「土古里」に向かった。

         土古里② 
         シャレてる店構え

都会的な韓国料理レストランだった。「元祖こだわりの冷麺」を注文。一番安かったのと、冷麺など素材は韓国から直輸入している、という説明が気に入った。950円だが、ランチタイムなので900円だった。それほど安くはない。15分ほどで本場の冷麺がやってきた。金属製の器と金属製のなが~い箸。食器類も同じようでいて異質だ。白く濁った牛のスープ、小麦粉とそば粉とさつまいもでんぷんで作られたグレーの細麺。どっかりのったキムチ、薄く切ってリンゴ酢に漬けた大根とリンゴ、キュウリ、ゆで卵。それはシンプルな韓国の冷麺で、冷たい金属製の箸とスプーンで食べ始めると、日本のある意味で柔らかい、繊細な味とは別の、酸味と辛みと牛の出汁の旨味が五臓六腑に滲みこんでくる。

         土古里④ 
         元祖こだわりの冷麺
         土古里⑤ 
         和とは別の世界

麵は想像通りの強いコシがあり、その食感は村長の好みの範囲ではある。本場の韓国でも冷麺は食べやすくなっているのか? ジャガイモのでんぷんで作ったハムフン系の冷麺より食べやすい。エンターテインメント新聞社時代にハムフン系の冷麺を食べたことがあるが、もっと黒くて、その固さはオーバーではなく針金を食べているようだった。アゴが疲れたが、意外やそれが旨かった。「土古里」のキムチはさすがに本場の味で、かなりの辛さだが、甘みもあり、牛のスープとの相性がいい。

         土古里⑥ 
         本場の冷麺
         土古里⑦ 
         牛から取ったスープ

酢漬けの大根もまずまずの味。食べ終えてからスープを飲み干すと、ズシリとした重い満足感が金属の冷たさとともに村長の全身を包んだ。チェリーとパイナップルと鶏肉がないのが残念だが、そうぜい沢は言えない。夏の冷麺は悪くない。この店は「盛岡冷麺」もメニューに加えていた。B級グルメの世界では「共存」が実現しているのに、国と国になると、感情が爆発する。一方が100%正しいなんてことはあり得ない。韓国の恨みの文化と日本の水に流す文化。盛岡冷麺にひょっとして未来があるかもしれない。



本日の大金言。

日本人と韓国人。合わないから引っ越しましょう、とはいかない。共存へ盛岡で麺類サミットでも開催したらどうだろう。



                     土古里⑨ 




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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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