「ぼてぢゅう屋台」のモダン焼き

 フードコートは彦作村長にとって、デパ地下と並ぶ「ワンダーランド」である。何よりも価格を低く設定しているのがいい。子どもが走り回ったり、老人が誰かの悪口を話しながら讃岐うどんを頬張っていたり、若いカップルがクールなファッションでパスタやハンバーグなどを食べている光景を見ると、それだけで幸せな気分になってくる。動物園にいる感覚。埼玉・久喜市にある「アリオ」の2階のフードコートで、彦作村長は「道頓堀 ぼてぢゅう屋台」で浪花の味を楽しむことにした。

          ぼてぢゅう① 
          屋台?に並ぶ

「道頓堀 ぼてぢゅう」は大阪に行ったときに何度か入っている。思ったよりも値段が高く、ここの「お好み焼き」はもはや庶民の食べ物ではない、と思ったりした。比較的値段の安い「豚肉モダン焼」(950円)を食べることが多かった。お好み焼きにマヨネーズを使った最初の店としても有名で、そのさわやかなこってり味は、「大阪コテコテ文化」を象徴するようで、それなりに旨かった。

          ぼてぢゅう②  
          見事な手さばき

「ぽてぢゅう屋台」はぽてぢゅうグループが大型フードコート中心に展開する「大衆版」で、お好み焼きばかりでなくタコ焼きや焼きそばなど、昭和21年に創業した当時の味と雰囲気を売り物にしている。鉄板焼きのスタッフが、注文してから焼き始め、行列に並びながら、その見事な腕さばきを見ることができる。ぼてっと落としてぢゅーと焼いていく。ソースのいい匂いがあたり一面に漂う。村長は大阪・道頓堀で食べた「豚肉モダン焼」と同じものだろう、と見当を付けて「おおさかモダン焼」(720円)を注文した。道頓堀本店よりは安い。安いといってもフードコートの中では比較的高い。

         ぼてぢゅう③ 
         どや、「おおさかモダン焼」やでェ~
         ぼてぢゅう④ 
         どやどや、浪速やでェ~

出来上がった「おおさかモダン焼」に花ガツオをと青のりをパラパラとかける。テーブルに運んでから、鉄板の上でぢゅうぢゅう言っているモダン焼きをしばし観察する。大きさは道頓堀本店とそう変わりないように見えた。切り込みの間から、てんこ盛りのキャベツとぶっとい焼きそば、豚肉も一枚ほどドヤ顔で「うまいに決まってるやろ」とコテコテで囁いているようだった。まずはひと口。甘いオリジナルソースと「伝説の白マヨソース」が、この埼玉の地で、濃厚な浪花のお好み焼きの世界を演出している。具の焼きそばもぼてぢゅうのオリジナルで、味わいに厚みを増している。

         ぼてぢゅう⑤ 
         白マヨもあるでェ~
         ぼてぢゅう⑧ 
         モチモチした太麺
         ぼてぢゅう⑨  
         何すんのや、こんな姿撮るんやない!

ふと見ると、大阪のお好み焼きに不可欠の肉カスも散らばっていて、これが味にいい変化を付けている。普通に旨い。だが、道頓堀本店で味わった「豚肉モダン焼」とは同じようでいて何かが違う。「伝説の白マヨソース」の量が少なすぎる。薄い豚肉が1枚というのも哀しい。これをあと1.5倍ほど増やしてくれたら・・・。それでこそあの「道頓堀 ぼてぢゅう」になるちゅうもんや。もちろん、これはこれで普通に旨い。だが、とまたも思う。屋台の原点の意味・・・。「あんはん、そりゃ無理言うもんですわ。儲かりまへん。第一、客が昔と違いまっせ」西川のりおが、横からそう言っているようだった。



本日の大金言。

浪花のコテコテを埼玉で味わう。そんなことが本当に可能なのか? ぼてじゅう屋台の挑戦は続く。




                     ぼてぢゅう11 
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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