旨いのの宝庫、デパ地下のおやき

 デパ地下は彦作村長にとっては「夢のワンダーランド」。定番の店の他に期間限定の旨いものイベントがある。これがたまらない。その日は「秋の信州 味の旅」と題して、東京・日本橋高島屋のB1で信州の食のイベントをやっていた。駒ヶ根の「ソースカツ丼」や「鯉のうま煮」や「野沢菜」など村長のセンサーをくすぐる実演販売を行っていた。その中で、ひときわお客を集めていたのが「信州・鬼無里(きなさ) 炉ばたのおやき」だった。1925年(昭和元年)創業の老舗「いろは堂」の手づくりおやき。

          いろは堂① 
          デパ地下の至福

おにぎり大の見事なおやきが次々と鉄板で焼かれていた。いい匂いが辺り一面に漂い、それらが10種類ほどの木の箱に収められている。1個180円。気が多すぎて迷い癖のある彦作村長は、10分ほどあれこれ迷った末に、今が旬の「辛みなす」と「野沢菜」、それに「粒あん」を買い求めた。合計540円の夢の買い物。

               いろは堂 
          フライパンの至福

ウマズイめんくい村に持ち帰って、店の人に教えられたとおりに、レンジで30秒~1分ほど温めてから、フライパンで焼く。いい色の焦げ目とキツネ色の豊満なボディ。小麦粉とそば粉で作った皮から香ばしい匂いが立ち上がってくる。村長はここが炉辺だったらなあ、と思った。地酒をちびちびやりながら、絣の着物姿の女性とふうふうしながら、こんがり焼けたおやきにかぶりつく。外は満月。オオカミに豹変するのも悪くない。あら、およしになってぇ。そんな妄想・・・。ガチャンと音がした。

村民2号が皿を用意していた。
「まだできないの? 早く食べたい」
夢と現実の間で、3種類のおやきを賞味することにした。

         いろは堂② 
         お見事!
         辛みなす② 
         旬の辛みなす

まずは「辛みなす」。包丁で割ると、唐辛子いりの味噌で炒められたなすが湯気とともに現れた。もっちりして外がパリッと焼かれた皮の旨さにまず感心する。辛みなすは中華のような濃厚な辛さで、味噌の風味も悪くない。
「これ、私の好み。皮がいい。具がその皮によって引き立てられている感じ。私と村長の関係みたい」
なす好きの村民2号ならではのピリ辛の感想。

          野沢菜① 
          定番の野沢菜

次に「野沢菜」。本場信州の野沢菜ならではの色合いと旨さで、思ったよりも塩辛さがない。それが皮といい相性となっている。村長は「辛みなす」よりこちらに軍配。
「このやさしい味わいがいいよ。日本の田舎って感じだなあ」
「悪かったわね。やさしけりゃいいってもんじゃないわよ」
「・・・・・」
         粒あん② 
         粒あんがぎっしり

最後に村長のイチオシ「粒あん」。あんこがぎっしり詰まっているのがいい。この手のものはケチってはいけない。甘さはかなり抑えられていて、パリッとしていて中はもっちりの皮とのいい相性が、あんこ好きにはたまらない。実に素朴な田舎の粒あんの世界。
「カロリーが心配よ。これ以上太りたくないわよ。村長はやっぱり変。酒飲みのくせに大のあんこ好き。サッカーならレッドカードよ。もうついていけない。一発退場!」
村長はあわてて妄想の世界に逃げ込むことにした。


本日の大金言。

おやきとやきもち。どこか通底している。鬼無里のおやき。そこは男にとって人生の桃源郷かもしれない。なんてね。





                  いろは堂④ 

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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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