酒蔵で見つけた八重の酒粕カステラ

 NHK大河ドラマ「八重の桜」の舞台は会津からすでに京都に移っているが、会津と京都を結ぶ面白いスイーツを発見した。久しぶりの秋の会津若松市内を散策中のこと。時刻は午前10時過ぎ。宿泊先の「大阪屋ホテル」から七日町を下り、日新町へと歩いていると、創業が嘉永三年という「末廣嘉永蔵」が見えた。末廣は会津でも有数の酒蔵で、首都圏でも人気の高い日本酒ブランドである。その出発点となった「嘉永蔵」。蔵が多い会津の中でも、この蔵は一見の価値がある。

         末廣② 
         末廣嘉永蔵

メーンの木造の建物の他に四つの蔵がある。その中の一つがカフェとして再利用されている。「コーヒー&ケーキ 杏(きょう)」という看板に惹かれて、ふらふらと飛び込んでしまった。飛んで火にいる彦作村長。明治25年に建てられた蔵は、羊羹色の木の床と欄間(らんま)と黄色いソファが和洋の見事な調和を見せていた。まるで、京都で「山本ぬえ」と揶揄された新島八重のよう。

         末廣③ 
         蔵の中の喫茶店
         末廣④ 
         こんなところにも八重が

村民2号が一目で気に入ってしまった。まだ客は一組しかいない。腰を下ろしてメニューを見ると、そこに「八重さんの酒粕ティラ(カステイラ)セット」(紅茶orコーヒー付き650円)の文字が・・・。「会津・末廣×京都・鼓月」とも書かれていた。ウケ狙いだろうが、意味がわからん。女性スタッフに聞いてみると、「末廣の酒粕で作ったカステラなんです。京都の鼓月さんに特別に作っていただいてるものなんですよ」とか。珍しいもの好きの村民2号が「それ、お願いします。もちろんコーヒーで」。村長は「自家製梅ジュース」(525円)を追加注文。

          末廣⑤ 
          650円ナリ

白い皿に酒粕で作ったカステラが二切れ。果物のナシも二切れ。生クリームとイチゴジャムとミントの葉が添えられていた。酒粕の甘い香りが鼻腔をくすぐる。「嘉永蔵」には創業当時からの天然の湧水があり、酒はもちろんのこと、カフェのコーヒーにも使われている。酒粕のカステラはしっとりとしていて、そこに酒粕の何とも言えない風味が混じり合い、まずまずの美味さ。会津ー京都の2013年のコラボとしては悪くない。

         末廣⑥ 
         酒粕入りカステラ
         末廣⑧ 
         あーん
         末廣⑦  
         梅ジュースのカリカリ梅

「水のせいかコーヒーが美味いわ。カステラも意外に酒粕と合っていて、悪くないわ。ま、もう一切れ多いともっといいけど」
「自家製梅ジュースはさっぱりした酸味と甘みがいいね。底に沈んでいる高田梅が効いている。これを取り出して食べると、食感がカリカリしていて、体の中がきれいになっていくような気分になるよ」
「村長は汚れすぎてるからねえ。3日後の食道と胃の内視鏡検査、うまく行くといいわね。でも、酒蔵に来てお酒を飲めないなんて残念でしょ? ま、これまでの暴飲暴食を考えると、自業自得かもよ」
「せめて酒粕のカステラ、もっとちょーだい」
「だめっ。ならぬものはなりませぬ」
新島襄と八重とはあまりにほど遠い村長と村民2号のやり取りが、その後30分ほど続くのだった。



本日の大金言。

会津と京都。最澄や空海と論争した徳一の時代から不思議な縁がある。そして、最後は京都に飲み込まれてしまうのも共通している。



                     末廣11
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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