味噌蔵で味わう絶妙「みそおでん」

 たまたまテレビで「アド街ック天国」(テレビ東京)を見ていた彦作村長は、目が釘付けになった。「蔵の街 茨城県結城(ゆうき)市」を取り上げていた。「蔵の街大好き」の村長だが、結城市には行ったことがない。「結城紬の街」くらいの印象しかなかったが、出てくるわ出てくるわ、江戸から明治にかけて建てられた見事な「見世蔵」が。これは行くっきゃない。

         結城市① 
         見世蔵の街

「見世蔵(みせぐら)」とは表が店舗で奥が住居になっている蔵のことで、人口5万ほどの小城下町・結城市に、なんと30もの見世蔵がある。上州の実家に蔵がある村民2号にとっても、蔵は特別な存在でDNAに刷り込まれている。次の朝、青いポンコツ車が結城の街をウロウロしていた。たまたま3連休で「結い市」が開かれていた。観光客で結構な賑わい。車から降りて、街中をぶらぶらする。蔵の街・川越を凝縮したような街並みだった。

         秋葉③ 
         秋葉糀味噌醸造
         秋葉④ 
         いい匂いが・・・

すると、いい匂いが村長の鼻のあたりをくすぐった。甘い味噌の匂い。「みそおでん1皿2本 150円」と書かれていた。天保3年創業の「秋葉糀味噌醸造」の見世蔵だった。「国登録有形文化財」の指定も受けている現役の見世蔵。観光客で混み合っていたが、突撃。もみくちゃにされながら、1皿ゲットした。黒光りした見事な甘だれ味噌にくぐらせたこんにゃくは白と黒の2種類。茨城はこんにゃくの産地でもある。     

                 秋葉12
 
           味噌蔵の奥の別世界

奥は空いていて、そこに巨大な大釜やふかし桶が昔のままの姿で置いてあった。その一角に腰を下ろして、湯気が立った味噌おでんをがぶりと行った。甘だれ味噌は無添加の伝統味噌に砂糖、みりん、卵の黄身などを加えて作ったもの。こんにゃくのどっしりとしたボディと濃厚な甘だれ味噌は絶妙な旨さだった。黒こんにゃくにはひじきが練り込まれていて、風味と歯ごたえがひと味違う。味噌おでんにうるさい村民2号も、「これは番付で言うと大関格ね。あと一歩で横綱というところ」と奇妙なホメ方。

         秋葉⑨ 
         甘だれみそとこんにゃく
         秋葉⑧ 
         黒こんにゃくの食感

天保年間の味噌蔵の奥で味わっていると、遥かなる江戸・明治にタイムスリップした気分。しばらくの間、妄想の世界に漂っていると、村民2号が声を上げた。
「あら、村長、シャツにべたっと味噌が付いてるわよ」
我に返って、見ると、紺色のシャツの胸元にべっとりとおでん味噌が付いていた。
「さっきもみくちゃにされた時に付いたのね。ほんとドジなんだから」
「最後にミソが付いちゃった・・・」
「村長の味噌漬けなんて、シャレにならないわ」
「・・・・・・」


本日の大金言。

味噌蔵には心を落ち着かせる何かがある。人生の壁にぶち当たったときは味噌蔵を覗け。味噌は人生の味噌に通じている。なんてね。




                  秋葉① 

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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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