紅葉と珍種「切干大根まんじゅう」

 ウマズイめんくい村一行は、紅葉を見ようとポンコツ車でぷかぷか北上することにした。何というぜい沢、何という堕落。西那須野塩原インターで下りてから国道400号をひた走った。もうすぐ昼めし時。道の駅好きの村民2号が農産物直売所「アグリパル塩原」を目ざとく発見した。ここには「道の駅カフェ 風物語もみじ村」もある。B級グルメの匂いが村長の鼻腔をくすぐった。

         もみじ村 
         塩原高原大根のお出迎え
         もみじ村②  
         風物語もみじ村

時節柄、観光客でにぎわっていた。レジの前が行列で、ふと見ると、「名物 切干まんじゅう」が飛ぶように売れていた。切干大根? まんじゅう?このあたりは甘みの強い塩原高原大根の産地で、切干まんじゅうはそれを使ったもの。まんじゅう界の珍種ではないか。他に「紅いもまんじゅう」や「よもぎまんじゅう」など自家製の炭酸まんじゅうがうまそうに並んでいた。

          もみじ村① 
          自家製まんじゅうの行列
           
本日のランチはこれで決まり! 財政事情がひっ迫しつつあるウマズイめんく村にとって、この安い珍まんじゅうの出現はありがたい。切干まんじゅうは特に人気が高く、午前中に売り切れてしまうこともあるらしい。行列に並んで「切干」(130円)と「紅いも(白あん110円)」、それに「よもぎ」(小豆あん110円)をゲットした。村長は高原牛乳(210円)、村民2号はコーヒー(260円)も頼んだ。 

テーブル席で庭の紅葉を見ながら、まんじゅうランチとなった。B級は素晴らしい。まずは人気の「切干まんじゅう」。他のまんじゅうよりもひと回り大きく、黄色みがかった皮は北関東に多い炭酸まんじゅうで、そのふっくら感は田舎のお姉さんのような懐かしさと安心感を与えてくれる。蒸したてを割ると、中から切干大根のあの素朴なお姿が現れた。人参とシイタケと油揚げの姿も見えた。食べてくなんしょ。そうつぶやいているようだ。

          もみじ村⑤ 
          この中に切干大根が・・・
          もみじ村⑦ 
          実に素朴な風味

がぶり。皮にはほんのりと甘みがあり、中の具は薄味の甘辛煮で、切干大根の素材の良さがわかる。ほのかに唐辛子の辛みもある。いい歯ごたえと素朴な旨味が口中に広がってくる。
「意外なうまさね。自然な味でそれがいい出汁になっている。おやきとも違うし、中華まんとも違う」
「切干まんじゅうなんて、初めての体験だけど、主食としてもイケるかもな」

「紅いもまんじゅう」は紅いもを使った皮がほんのりとピンク色で、モチモチ感が強い。中の白あんはてぼう豆でぎっしりと詰まっていた。甘さはかなり控えめだが、皮とバランスがとてもいい。マル。「よもぎまんじゅう」は皮がきれいなよもぎ色で、中の粒あんは地場の小豆を使っている。素朴な田舎の味わい。もう少し甘さを加えた方がいいと思うほど甘さが控えめ。好みの別れるところ。

         もみじ村10 
         紅いもまんじゅう
         よもぎ饅頭② 
         よもぎまんじゅう

「私は切干と紅いもに一票。よもぎはイマイチね」
「全体的に素朴な味で、那須塩原の農産物直売所の個性がよく出ていると思う」
「珍しいという意味では切干が秀逸かな」
「大根は大根の心を知るということかな」
「それって大根役者のひがみ?」
「バタリ。死んだふり」
「金返せ」


本日の大金言。

切干はキンピラごぼうと並んで根菜類のおふくろの味でもある。紅葉を眺めながら食べると、自然の懐に抱かれている気分になる。不思議な時間でもある。





                  那須の紅葉 
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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