侮れないSAの「温玉キムチ丼」

 那須日光の紅葉を楽しんでから、夕暮れの中を帰路に就いた。日帰りとしてはいいコース。途中で、佐野サービスエリアで夕飯を取ることにした。ここの軽食コーナーは安くてうまい。上河内SAと並んで東北道B級グルメの穴場だと思う。場所柄佐野ラーメンが人気だが、彦作村長はすばやく「温玉キムチ丼」(700円)に目を付けた。写真がうまそうだったからである。

          佐野SA① 
          ここはB級の穴場

10分ほどで呼ばれて「温玉キムチ丼」が目の前に登場した。みそ汁と野沢菜付き。豚肉をキムチで炒めて、その上に温泉卵を乗せ、刻みネギと海苔をパラパラと振っている。ドンブリものとしては、ボリューム感と絶景感が秀逸である。B級ドンブリ番付的には、西の張出小結くらいの位置づけか。村民2号は「カレーライス」(600円)。

          佐野SA② 
          温玉キムチ丼の登場

一ランク上に「那須三元豚」を使った「豚ニラ丼」があったが、そちらは880円と180円も高い。見た目も「温玉キムチ丼」ほどの迫力がない。紅葉を見た後のある種の空虚感を埋めるにはボリュームと迫力、それに安い、に限る。豚肉は三元豚ではないが、バラ肉をケチらずにこれでもかと使って、キムチとさらに大豆モヤシをあわせて炒めている。熱々のご飯と一緒に口に運ぶと、結構イケた。キムチの辛みと豚バラの甘みが混然一体となって、ローカルな幸せ感を疲れた全身に沁み渡らせてくれるよう。A級ではなくB級の満足感。ご飯もB級だが、そのしみじみ感がいいのである。

         佐野SA⑥ 
         絶景の絶景
         佐野SA④ 
         地獄谷?

温玉を割ると、中から黄身がドドドと溶岩のように流れ落ちる。地獄谷のような豚キムチへと流れて行くさまは、絵の具をぶちまけたような芸術性まで感じる。少し混ぜてからスプーンですくい取り、再び口に運ぶ。まろやかさが増して、それは豚キムチの荒々しい世界を卵の甘い膜で包み込むような効果。卵は多分地場産の卵だろう。これも悪くない。

          佐野SA⑤ 
          これこれ

箸休めとしての野沢菜が意外にうまい。このあまりにアジア的な豚キムチの坩堝(るつぼ)を、「ま、冷静になっておくんなまし」と引き戻してくれる役割。みそ汁は可もなく不可もなく。
「カレーライスはごくフツーの味だけど、温玉キムチ丼の方が当たりかもね」
「すた丼屋の豚キムチ丼ほどの圧倒はないけど、肉の量も多いし、これはこれでありだと思う。惜しむらくは白ゴマを振って欲しい。さらに味に深みが出るのではないかな」
「好みの問題よ」
「ごまを擂ればごまかしがきく」
「最後の締めがダジャレとはね・・・意味不明なダジャレにカツ!」
「・・・・・・」


本日の大金言。

SAのフードコーナーはどんどん進化している。だが、都会的に小ジャレた店よりもローカルで大衆的な店の方が誠実に作っていると思う。見かけよりも中身で勝負してほしいが。






              那須塩原② 

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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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