ラーメンの街で見つけた「今だけ50円饅頭」

 「今だけ1個50円」。ラーメンの街・佐野には「ナカダの桜あんぱん」や「みかわやのどら焼き」など和スイーツの隠れ逸品も潜んでいる。佐野厄除け大師を中心とした歴史のある街なので、意外と奥が深い。創業が弘化元年(1844年)の和菓子屋「大坂屋」で、「今だけ1個50円」というまんじゅうを見つけたときは、道端で百円玉を拾ったような気分になった。栗羊羹や上菓子、生菓子の中に「今だけ1個50円」の表記・・・。

        大坂屋⑤ 
        老舗の風格
        大坂屋③ 
        ちょっとだけよ

店構えも老舗の風格があり、構えて入っただけに、そのあまりの落差。ちょっと待てよ、喜ぶのはまだ早い。これは何かある。ジョークかもしれない。彦作村長は、冷静にチェックした。1個の大きさはピンポン玉よりひと回り大きい程度で、白と茶、それに若草色の3種類。それが見た目は美味そうなのだ。「10円まんじゅう」チェーンとは意味合いが違う。

「これって、どうしてこんな値段で? しかも今だけって・・・」
村長は店の女将らしい人にズバリと聞いてみた。
「あっ、銅鍋にこびりついたあんこをこそげ落として使っているからですよ。もったいないし、味もいいですから」
「いつも出てる?」
「10月から3月の間だけです。こうしてお饅頭にして出してみたら、結構ファンも増えて。元々手作りのいいあんこですからね」
北海道十勝産の小豆を毎日毎日銅鍋で作っているそうで、添加物などは使っていない。そのため、この「こそげげまんじゅう」は寒い間だけの超レアまんじゅうということになる。

        大坂屋⑥ 
        まさかのまんじゅう

いいもんめっけ。彦作村長はすぐにゲットしたが、少々見栄を張って、「栗蒸しようかん」(3個500円)もお持ち帰りした。美女のお持ち帰りよりスイートなお持ち帰り。さっそく賞味することにした。白まんじゅうは中のあんこがつぶあん。しっかりした皮と控えめな甘さのあんがフツーにうまい。言われなければ、こそげ落としたあんことは思えない。

        大坂屋⑦ 
        つぶあん
        大坂屋⑧ 
        白あん
        大坂屋⑨ 
        こしあん

若草色のまんじゅうは中が白あん(てぼう豆)で、風味がいい。茶まんじゅうはこしあん。皮がもっちりしていて、こしあんの甘さがちょうどいい。村長はこれが一番気に入った。超B級、50円の幸せ。

         大坂屋① 
         栗蒸しようかん

栗蒸しようかんについても書かねばならない。栗はこだわって丹波産を使っていてるそうで風味が立っている。蒸しようかんの薄甘さといいハーモニーを作っている。きちっと作られた栗蒸しようかんで、これはこれで美味い。だが、「今だけ50円まんじゅう」の衝撃が強すぎて、印象が薄くなる。脇役に客を奪われた格好? 店にとっては手放しで喜べないことかもしれない。


本日の大金言。

地方の和菓子屋さんは大変である。いい和菓子職人であればあるほど、手間もコストも高くなる。採算が苦しくなる。あんこの危機は日本の危機でもある。





                   大坂屋⑤  

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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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