詩人若松丈太郎と蔵王あんみつ

 詩人・若松丈太郎とアサー・ビナードの冒頭対談が聴きたかったので、日本ペンクラブ主催「ペンの日」に出かけることにした。若松丈太郎は一般的に知名度は低いが、福島第一原発事故を予言した詩人として、知る人ぞ知る存在。福島県南相馬市在住で、現在78歳になる。原発事故を「核災(かくさい)」と呼び、自分を「奥州人」と規定し、福島原発を鋭い視点から見続けている詩人である。1992年に書かれた「みなみ風吹く日」や「悲しみの土地」「神隠しされた街」など、その深い洞察力と怒りと悲しみに胸を打たれる。メディアが何故この詩人をあまり取り上げないのか、不思議だ。

        有楽町 
        有楽町で逢える?

と書いたところで、ウマズイめんくい村の本題に入らなければいけない。その冒頭対談を聴き終えて、その後のパーティーを途中で抜け出した彦作村長は、その足で、有楽町駅前のイトシアビル1Fにある「甘味処 おかめ」をのぞいた。「おかめ」はすぐ近くの東京交通会館地下にもあり、有楽町界隈では有名な老舗甘味処。「おはぎ」が有名だが、彦作村長の目的は「蔵王あんみつ」である。普段使わない頭を使うと、途端に甘いもの、とくにあんこ類を無性に食べたくなる。ほとんどビョーキである。

        おかめ 
        甘味処おかめ(イトシアビル店)
        おかめ② 
        甘い誘惑

午後7時を回っているのに、店内は賑わっていた。テーブルは2人掛けが10個ほどと大きなテーブルが二つ。ほとんどが女性客で、世代はまちまち。彦作村長は大きなテーブルに案内され、息もつかせぬ早業で(あまり自慢にならない)、「蔵王あんみつ」(730円)を注文した。10分も待たずに、陶器の器に入った「蔵王あんみつ」が目の前に置かれた。おおおっ。

        おかめ③ 
        蔵王あんみつ!

蔵王のようなソフトクリームがそびえ立ち、そのふもとには大正金時豆が赤茶色いオアシスを作っていた。谷間にはきれいな宝石のような寒天がのぞいていた。豆かんのお姿も。小豆ではなく金時豆というのは珍しい。村長は黒蜜をかけて、まずはソフトクリームを賞味。ジャージー牛乳のようなさわやかなコクのあるのソフトで、那須高原のソフトクリームのような風味。悪くない。

        おかめ④ 
        ぎょぎょぎょ
        おかめ⑤ 
        幸せは天からやってくる
        おかめ⑦ 
        大正金時豆あん

次に村長の手は大正金時豆ワールドに向かっていた。ゴロッとした豆は甘さが控えめで柔らかく、こしあんの絶妙な海の中で、あずきとは違うまったりとした味わいを作りだしていた。村長はこのこしあんに注目した。店の人に聞いても「あまり教えられません」と特定秘密保護の壁にぶち当たってしまったが、どうやら小豆ではなく大正金時豆のこしあんで、しかも二度ごししているようだ。そのこだわりで生まれた雑味のないきれいなこしあん。絶品だと思う。

               おかめ⑨ 
        寒天と豆かんさま

寒天は砂糖を加えていないようで、ピュアな食感。豆かんはさほど特徴はなく小さめ。あんと寒天を一緒に食べると、東北の春の自然が脳内に広がってくる。ソフトクリームも加えて、目をつむる。福島第一原発事故以前の清らかな大自然がさらに広がってくる。3.11後、その自然は福島から奪われた。福島に日本が重なってくる。村長はきれいに平らげた後、チクリと胸が痛んだ。


本日の大金言。

知らず知らずのうちに、自分の足元がメルトダウンしているかもしれない。何ができるか何ができないか。


 

                      おかめ10 

 
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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