「ゆでまんと田舎まん」の絶妙コンビ

 結城紬(ゆうきつむぎ)で知られる茨城・結城市はゆでまんじゅうの街でもある。テレビや雑誌などメディアでもよく取り上げられる「真盛堂」を初めとして,市内には10軒ほど和菓子屋がある。ウマズイめんくい村の探索隊はここで、地元の人の情報から、「テレビに出るとそりゃ客が大勢来るけど、わしらがよく行くのは別の店だ」という情報をつかんだ。それが「手造り和菓子 山田屋」だった。

          結城市・山田屋 
          隠れた名店?

駅近くの結城観光物産館の裏手に、いかにも田舎の和菓子屋さんという風情でノレンを下げていた。入ると、すぐに「ゆでまんじゅう」(1個84円)と「田舎まんじゅう」(95円)が目に入った。その存在感。親子三代の和菓子屋で、ちょうど二代目と女将さんが出ていた。田舎のよきご夫婦といった感じ。朝早くから、あんこ作りからまんじゅう作りまで手作業で行っている。三代目の息子さんは奥で、まんじゅう作りの作業中のようだった。

         山田屋③ 
         ゆでまんじゅう(右)と田舎まんじゅう(左)

ゆでまんじゅうは関東地方でも作る店が少なくなっている。昔はあんこを包んだまま釜で茹(ゆ)でたが、崩れやすいため、今では、生地を別にして茹でてから、あんこを包むやり方に変わってきているようだ。彦作村長は、半透明の皮とその奥にうっすらと見えるあんこのお姿に胸がときめいた。さらに、田舎まんじゅうのもっちりとした黄色い姿に見入ってしまった。その素朴な安さに心温まる。それぞれ3個ずつゲット。

ウマズイめんくい村に持ち帰って、さっそく賞味となった。まずは「ゆでまんじゅう」。真ん中から割ると、北海道十勝産小豆を煮込んだつぶしあんがぎっしり詰まっていた。あんは甘め。半透明の皮はよくこねたうどんかすいとんのような食感で、そのつるっとしたもっちり感が、甘めのつぶしあんによく合っていた。独特の食感。

          山田屋⑧ 
          ゆでまんじゅうの凹み
          山田屋⑨ 
          中のつぶしあん

村長は、「田舎まんじゅう」が気になっていた。手で包み上げた形。見事な黄色み。それは重曹の色だという。
「今は炭酸で膨らます店が多くなって、重曹を使っているのはウチだけ、って女将さんが行ってたもんね。でも、このツヤとどっしりとした存在感は確かにスゴいわねえ」
村民2号がため息。
割ろうとすると、皮のふかふか感と弾力感が拮抗しながら抵抗するかのように別れて行き、中から厚みのあるつぶしあんが現れた。がぶりとひと口。あんこはゆでまんじゅうよりもやや控え気味の甘さ。皮の小麦の風味と重曹の素朴な香りとのバランスがとてもいい。田舎の絶妙。

         山田屋12 
         田舎まんじゅうの存在感
         山田屋11  
         皮とあんこ

「これは美味いね。村長はこちらの方が好きだな。田舎まんじゅうの実力としてはかなりのレベルだと思う。値段も含めてこれだけのものは、そうはないんじゃないかな」
「無添加だから、日持ちはあまりしないわね。今回もわかったけど、テレビやメディアが伝えない裏の方に実はいい店がある、ということ。ま、ハズレもあるけど」
村民2号が、村長の顔を見て、含み笑いをした。
「村長もハズレ馬券?」
含み笑いがガハハ笑いに変わっていった。ぐやじいー。


本日の大金言。

人の行く裏に道あり花の山。この言葉の意味をたまには噛みしめたい。




                        山田屋①
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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