「池袋みそ麺」で胃袋から考える

 ヘビーだった巳年も残るところあと2日。日本列島も弥生人も縄文人もすっぽりと冷凍庫の中に入ってしまったような日々。2012年は50年後に「あの年が歴史の転換点だった」と言われる年になるかもしれない。縄文人の遺伝子が67%の彦作村長は、「こんなシバレル時は、味噌ラーメンに限る」と東京・池袋の東口をとぼとぼと歩いている。目指すはラーメン激戦区。ここに札幌ラーメン横丁に負けない味噌ラーメン屋があると北海道出身の知人が教えてくれたからである。

           花田① 
           味噌ラーメンのみそ

その人気店「麵処 花田」のノレンをくぐる。時間が午後2時過ぎだったのでこの程度で済んだが、お昼時は行列ができる店だそう。ほとんど待たずに入れた。店はL字のカウンター席のみ。数えてみたら13席ほどで、ギュウギュウ詰め状態だった。スタッフは3人。店主らしい目の鋭い職人型オッサンが片手の中華鍋をゴツゴツと操り、強力な炎でモヤシなど野菜を炒めていた。味噌スープの芳醇ないい匂いが充満している。札幌ラーメン横丁に紛れ込んだような、期待できそうな気配。

            花田3 
            札幌ラーメン横丁?

メニューは基本的に「味噌」(790円)「辛味噌」(790円)「味噌つけめん」(890円)「辛味噌つけめん」(890円)とシンプル。村長はその中から定番の「味噌」(790円)を選んだ12~3分ほどで、黒いどんぶりにどっかと盛られた味噌ラーメンがやってきた。中央にはタマネギと長ネギが白髪ネギのようにふわりと山盛りになっていた。その下には重量級のモヤシとメンマ。どんぶりの3分の2くらいを覆うようなチャーシュー。さらに、見るからに濃厚そうなスープと黄色い太縮れ麺が両手を広げていた。

            花田② 
            定番の味噌ラーメン
            花田⑥  
            太縮れ麺
            花田⑦ 
            ドロッとしたスープ

スープは豚骨ベースで、そこに特製赤みそと白みそをブレンドして使って仕上げている。そのせいか柔らかい色味。見た目はドロリとしているが、脂のギトギト感はない。背脂を過剰に使っている感じはない。赤いレンゲですくって口に運ぶと、濃厚で深みのある甘さが口中に広がった。ひょっとしてすったジャガイモを加えているかもしれない。ニンニクとタマネギの甘みも感じる。よく見ると細かいニンジンの姿も。年季の入った本格的な味噌ラーメン。

麵は西山製麺ではないが、東京では浅草開花楼とともに評価の高い三河屋製麺の特注麵を使っているようだ。もっちり具合といいコシといい申し分ない。充実した歯ごたえ。モヤシと絡めて食べると、味噌の粒つぶも絡みついてくるようで、胃袋から大いなる大地の満足感が立ち上がってくる。チャーシューもメンマも高いレベル。半分ほど食べてから、唐辛子と酢と胡椒を加えてみる。じんわりと優しい濃厚にピリリとした緊張が漂い、これはこれで旨い。この内容で790円は高くないと思う。

            花田⑨ 
            柔らかいチャーシュー
            花田2   
            3種の仁義?

日本は単一民族ではない。不安と憎しみと差別という人類の不治の感情が2013年は一段と増幅してしまった。その先に何があるのか。味噌ラーメンを食べながら、胃袋から人間を考える。共生は不可能なのか。どんぶりの中の深い隠し味。味噌のみそ。街に出て、1年の締めくくりに味噌ラーメンを食べるのも案外いいかもしれない。


本日の大金言。

愛国心は外から強制できるものではない。味噌ラーメンのように中からじんわりに限る。強制より共生。きれいな手で危機をあおるヤツに気を付けろ。



                       花田1
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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