生菓子の隠れ名店?「かのこ」に驚く

 佐野ラーメンを賞味した足で、佐野市街を散策することにした。佐野は面白い街で、ラーメンの街という他に関東でも有数のショッピングモール「佐野プレミアムアウトレット」を持ち、土日などは首都圏からも若い客が殺到する。古さと新しさが混在した街で、意外な場所にひっそりといい和菓子屋があったりする。佐野厄除け大師の周辺で、彦作村長の目がピカリと光った。

            十三夜2  
            当たりかハズレか?

「美味豆大福」「草もち」という文字が見えた。かなり古い建物で、まるで目立つことを極力避けるような佇まい。「御菓子司 十三夜」というややさびれた感のある大きな横書きの看板。ダメもとで彦作村長が足を踏み入れた。すぐ目の前に古いショーケースがあり、そこに生菓子や和菓子が並べられていた。大福帳でも置いてありそうな気配。女将さんだろうか地味系の女性が一人。聞いてみると、「創業120年になります」という。「四代目が毎日銅鍋であんこを作ってるんですよ」とも。これは当たりかもしれない。

            十三夜② 
            120年の歴史

「草もち」(1個130円)と「かのこ」(130円)、それに「元祖厄よけ饅頭」(100円)を買い求めて、ウマズイめんくい村で賞味することにした。「元祖厄よけ饅頭」はまずまずの美味さ。皮も中のこしあんも真面目に地味に作り続けていることがわかる味で、村長は好感をもった。次に「できれば今日中にお召し上がりください」という「草もち」に移った。

            十三夜⑧ 
            丁寧なワザ
            十三夜3  
            うむむ

「よもぎの色が自然できれい。丁寧に作られていることがわかるわ。スケッチしたくなる」
と、絵心のある村民2号。
なかなかの味わいだった。餅はよもぎの香りがこの時期でもかなり強く、餅のほどよいやわらかさが印象的。中のこしあんは雑味のないきれいなこしあんで、甘さがほどよい。そのしっとりとした初春の風味は、店の実力がかなりのものであることを示している。メディアなどにもあまり登場していないことが村長の心をくすぐる。これは隠れた名店ではないか。

            十三夜11 
            かのこの隠れた実力
            十三夜12 
            まずはひと口

最後に村長が一番気になっていた「かのこ」へ。外側の北海道十勝産の大納言小豆はお見事、そう言いたくなる色合い。表面を包む透明な寒天。その素朴の恐るべき輝きと存在感。これは東京の老舗にも負けないかもしれない。そう思いながら、恐るおそるひと口。大納言はちょうどいい固さで、中のこしあんはしっとりとなめらかな舌触りで雑味がない。控えめな甘さの奥にかすかな塩分。大納言と小豆の風味が口中に広がると、村長は、隠れた名店を発見した気分になった。脳天の窓がエンドルフィンで開き始める。青い空。



本日の大金言。

隠れた名店は案外足元にあるかもしれない。情報に頼り過ぎないこと、自分の五感を研ぎ澄ますこと。自戒を込めて。




                   佐野厄除け大師① 
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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