銀座の隠れ家、路地裏のチーズケーキ

 今回は東京・銀座。10人中8人くらいが「へえー、こんなところに」と驚く路地裏のカフェの話である。ここで賞味した「カマンベールチーズケーキ」が実に美味かった。銀座の醍醐味は路地裏にあるとはいえ、普通の人はなかなか行けないし、気が付かない。彦作村長もその一人だが、エンターテインメント新聞社時代に時折、迷路のような銀座の路地裏を探索したりした。

松屋を背にして、プランタン方面へと向かいながら、ふと左手へと足を延ばす。「SABWEY」の看板が見えたあたりで中央通方面へ10歩ほどのところに、すき間のような路地裏を見つけた。銀座ビルというビルの陰。入り口に「4F カフェ オハナ」という看板がさり気なく置かれていた。「オハナ」とはハワイ語「家族」の意味。

            カフェオハナ①  
             ようこそ路地裏へ

銀座特有のどこか秘密めいた都会の匂い。2~3人がようやく入れるほどの狭いエレベーターで4階へ。そこが「カフェ オハナ」だった。入り口が狭いのに店内は意外に広く、ハワイかどこかのリゾート地のカフェにでも紛れ込んでしまったようだった。客のほとんどは女性で、最近この手の店が増えてきているとはいえ、8年前ほどの時点で、銀座でかような店はそう多くはなかったはずだ。
 
久しぶりに銀座をブラ歩き中に、村民2号が「美味いコーヒーとチーズケーキを食べたい」と言い出した。ちょうどおやつタイムの午後3時。銀座には美味いケーキを出す喫茶店はいっぱいある。どこにしようか迷っていると、ふとこの「カフェ オハナ」を思い出した。

「隠れ家みたいな面白い雰囲気の店がある。チーズケーキももあるはずだ。コーヒーはまあ普通かな」そう言って、数年ぶりに路地裏の狭いエレベーターに乗って、ドアを開けた。背の高いカウンター席、剥き出しの白壁の天井、4人用のリゾートソファが二つと2人用のテーブルが8席ほど。猫の絵本がポイントポイントにきれいに置かれていた。相変わらず客のほとんどは女性で、ほぼ満員だった。

            カフェオハナ③ 
            高いか安いか

メニューの中から、少々高いが、「ケーキセット」(1100円)にした。ケーキはむろん「カマンベールチーズケーキ」を選んだ。村長は紅茶、村民2号はコーヒー。7~8分ほどで「カマンベールチーズケーキ」が登場した。大きさはそれほどではないが、表面を白カビ風のシュガーパウダーがうっすらと覆っていた。その重厚な本物感に辛口の村民2号が「これはいいかもね」とポツリ。

           カフェオハナ④ 
           カマンベールチーズケーキのお成り~

濃密でぼそぼそとした固めの食感。口に入れた途端、カマンベールそのものの風味がガブリ寄りしてきた。甘さはほとんどなく、ケーキという言葉からはほど遠い素朴な味わいで、チーズ小屋からそのまま抜け出てきたような風味。底のビスケット生地と生クリームがいぶし銀を引きたてている。
「甘さがあまりないのがいい。チーズそのものみたいなチーズケーキだわねえ。この濃厚な味は口の中からしばらく消えそうもないわ」
店の人に聞いたら、あの湯島のタント・マリーから直送していると言ってた。美味いわけだ。もっともチーズ好きの人にとって、だけどな」

            カフェオハナ⑧ 
            素朴な重厚
            カフェオハナ⑨ 
            乳と白カビの世界

「コーヒーは特別うまいわけじゃない。雰囲気が癒し系で、ゆったりできるというのがいいところかな。ホントに隠れ家だわ」
「ここで4年ほど前に調布先生の送別会の流れで、二次会をやったんだよ。美女も何人か駆けつけて、いろいろプレゼントしてたよ」
「へえー、モテモテだったのね。今はどうなのかしら」
「今ごろ京都でクシャミしてるんじゃないか」
西の方から、風に乗って、ハックション、という声が聞こえた気がした。


本日の大金言。

銀座はスイーツのメッカだが、路地裏のメッカでもある。地名の由来は江戸時代初期の貨幣鋳造所から来ていて、当初は京都にあったものが日本橋蠣殻町に引っ越してきたという。京都と銀座を結ぶ意外な点と線。



                        カフェオハナ11 
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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