ポンギで見つけた黒豚生姜焼き定食

 久しぶりにウマズイめんくい村の怪しい一行が、東京・六本木の街に降り立った。京都にお住いのヒヒヒの目利き、調布先生ご推薦の日本画家・木島櫻谷(このしまおうこく)の個展を見るためである。途中省略。会場の泉屋博古館分館を出たとき、絵画好きの村民2号が「竹内栖鳳(せいほう)もよかったけど、私はこっちの方が好きかな」とため息交じりにポツリ。村長も全く知らなかった画家で、「お宝鑑定団」でもお目にかかったことがない。村長にとっては目からウロコの世界で、「月下老狸」が特に印象的だった。老狸への眼差しに尋常ならざる孤独と反転するユーモアを感じた。

                              木島櫻谷展 
                              泉屋博古館分館

その足で六本木交差点まで戻り、饂飩坂(うどんざか)を下った辺りで、腹の虫がぐうっと鳴いた。時計を見ると、午後12時半を回っていた。「流れで、タヌキうどんの店でも探そうか」と村長。「肉を食いたくなった」と村民2号。月下ではなく太陽の下での狸とキツネ2匹の昼飯を巡る攻防は2分後、「あそこにしましょ」という村民2号のひと言で決着した。見ると、黒いノレンに「黒薩摩」の看板。その上に「黒豚・地鶏・さつまあげ」と書かれていた。お先真っ黒? 入り口に旨そうなランチメニューがおいでおいでしていた。

                               黒薩摩② 
           黒薩摩の黒いノレン
                              黒薩摩④ 
           黒豚と地鶏

和のモダンな店内で、BGMはモダンジャズが流れていた。剥き出しの黒い天井、小さなカウンターと4人用のテーブルが4つほど。2階もあるようで、夜はギョーカイ人がたむろしていそうな雰囲気だった。村長はメニューの中から「黒豚生姜焼き定食」(900円)、村民2号は「黒豚ロースカツ定食」(950円)を選んだ。黒豚はサツマイモで育てた鹿児島産の六白豚を使用しているそう。「柔らかさも旨味もひと味違います」と店のスタッフ。15分ほど待つと、お盆に乗って黒豚様が同時にやってきた。

                                  黒薩摩⑤ 
            黒豚生姜焼き定食でごわす
                                 黒薩摩13 
            こちらは黒豚ロースかつ定食

まず目についたのは大盛りのサラダ。キャベツがこれでもかとワイルドに盛られていた。黒豚生姜焼きは脂身がきれいで、量もかなりある。飴色のタマネギ。それにスライスされた白い長ネギが乗っかっていた。ぜんまいと黒こんにゃくのそぼろ煮の小鉢、漬け物、みそ汁、ご飯というマツコデラックスな構成。村民2号の黒豚ロースカツにしても、全体のボリュームに圧倒されてしまった。「小鉢、サラダ、ご飯、味噌汁はお代わり自由です」とスタッフ。うーむ。

                                黒薩摩⑦ 
            六白黒豚でごわす
                                黒薩摩⑨ 
            唐辛子をパラパラ

黒豚生姜焼きは、かなり甘いタレを使っているようで、正直、もう少し甘みを抑えた方がいいと思った。肉の柔らかさと旨味が確かにひと味違った。肉自体に品のいいほのかな甘み。それだけに甘すぎるのが少々残念だった。むろん好みの問題だが。途中で七味唐辛子をパラパラと振ってみた。これが案外効いて、味がキュッと締まった。ご飯は期待以上の美味さ。

                                黒薩摩12 
            ご飯の意外な実力

「肉が柔らかくて、これだけボリュームがあると、さすがに満腹って感じ。ご飯もみそ汁もお代わり自由って言ってたけど、とてもとても。六本木でこのボリュームと内容でこの値段はリーズナブルだと思うわ。満足満足」
「サラダのキャベツを半分残してしまったよ」
村民2号がお腹をポンポン。村長もポンポン。ポンギで時ならぬキツネと狸のポンポコ腹鼓合戦。あまりのくだらなさ。日本は平和である。


本日の大金言。

六本木のランチは高い。ラーメン屋が多すぎる。1000円以内で美味いランチを探すのも一苦労である。



                                                                 黒薩摩14
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とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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