老舗割烹の「900円かきフライ」

 東京・兜町のペンギン村周辺にはいい店が多い。昼めし時ともなると、サラリーマンやOLで行列ができる店もある。彦作村長は、以前から目を付けていた「割烹 辰巳(たつみ)」の逸品「穴子天丼」(900円)に狙いを定めた。「割烹 辰巳」は昭和26年創業の老舗料理屋で、その古い見事な店構えは神田須田町(旧連雀町)を思い起こさせるほど。一見敷居が高そうだが、ランチタイムは狙い目で、村長でも入れる。

           辰巳① 
           茅場町の老舗

会報誌の編集作業の合間を見計らって、午後1時ちょい前に滑り込んだ。行列の時間は終わっていたが、6人掛けのカウンター席と4つほどのテーブル席は埋まっていた。しばらく待つ。5分ほどで、白木のいいカウンター席に案内された。「穴子天丼」を頼もうとしたが、「穴子天丼は金曜日だけなんですよ」と女性スタッフが申し訳なさそうに言った。何ということだ。曜日を間違えてしまった!

           辰巳② 
           意外な穴場

すぐに頭を切り替える。ここはフライも美味いはず。今が旬の「かきフライ」(900円)にシフトチェンジ。カウンターの奥が厨房になっていて、三代目の主人が揚げる軽やかな音といい匂いがそこはかとなく漂ってくる。12~3分で、広島産のかきフライとご飯がやってきた。味噌汁、キュウリのお新香も。さすが割烹という隙のない盛り方で、5個のかきフライの横には千切りキャベツとポテトサラダが控えめに寄り添っていた。

           辰巳③ 
           隙がない
           辰巳⑤ 
           レモンを絞る

タルタルソースとレモンもしっかりと控えている。かきフライはコロモがしっかりと付いていて、レモンを絞ってからかじると、ガサガサと崩れ落ちるように、村長の口内で身持ちを崩した。ジューシーで新鮮な濃厚。海の香りが鼻に抜ける。妖艶な美女のよろめき。そんな表現をしたくなるほど、カラッと揚がったコロモの崩れ方が特徴的。ギュッと詰まった海のミルクがほとばしる。かきの大きさがまちまちなのが面白い。

           辰巳⑦ 
           タルタルソースを絡めて
           辰巳⑨ 
            この瞬間がたまらない

タルタルソース、ソース、醤油の順で、旬のかきフライを食べて行く。村長はかつては醤油派だったが、いまではそれぞれの特徴を味わうようになっている。邪道かもしれないが、3種のソースを混ぜて味わうのも好みである。炊き立てのご飯はほどよい固さで、つややかさがさすが割烹というものだった。みそ汁も付け合わせのポテトサラダも申し分ない。

全体として、割烹の王道を行くほどよいきれいな職人芸。ボリュームはイマイチだが、そこを期待する方が間違っているとも思う。隣りの若いOLは「カレイ煮付」(800円)を旨そうに食べていた。ご飯はお代わりもできる。そのOLは、しっかり2回もお代わりをしていた。日本のウォール街のOLかもしれない。村長は驚きと尊敬のまなざしで、そのOLをチラッと盗み見した。ミラクルひかると似ていた。村長も身持ちを崩したくなった。


本日の大金言。

老舗割烹のランチは狙い目である。普段行けない雰囲気とプロのワザを比較的安く楽しめる。あまり関係ないが、割烹着の小保方さんは今どうしているのか、気になる。





                         辰巳10 

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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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