銀座の春のいちご大福

 東京・銀座コリドー街周辺は彦作村長のエリアの一つ。シャレた料理屋やレストランが密集しているイメージが強いが、ここに銀座の夜の蝶にも人気の和菓子屋さんがある。老舗の多い銀座の中では新しい店で、9年ほどの歴史しかない。その名も「銀座 甘楽(かんら)」。行きつけのバーで、ここの「いちご大福」と「豆大福」がイケるという評判を耳にして、村長は、夜がやってくる前に足を踏み入れた。

           甘楽③ 
           コリドー街の和菓屋

前面ガラス張りの明るい店内。そこに「いちご大福」(1個230円)と「豆大福」(1個200円)が並んでいた。どちらも村長がこれまで賞味した老舗の大福より小ぶりで、値段は強気の設定。家賃が高いのかもしれないな、などと考えながら、感じのいい女性スタッフとあれこれ雑談。
           甘楽①  
           人気のいちご大福
           甘楽⑥ 
          こちらは豆大福

「いちご大福が白あんというのは珍しいね」
「それがうちの売りなんです。この季節だけの限定品なんですよ。その日採れたいちごの中からいいものだけを選んで使ってるんですよ」
「へえー、白あんは北海道の白いんげん豆?」
「そうです。餅は宮城県産のもち米を使って、毎日ここで搗(つ)いているんですよ。豆大福もいかがですか? 美味しいですよ」
「では、いちご大福と豆大福を3個ずつください」

           甘楽10  
           小ぶりの逸品

女性スタッフの笑顔につられて、ついつい見栄を張ってしまい、賞味期限が本日中なのに、余分に買ってしまった。途中省略。終電の一本前の電車に何とか滑り込んで、ウマズイめんくい村に持ち帰り、ほろ酔いのまま「いちご大福」だけ賞味してみた。真ん中から切ってみると、新鮮で見事ないちごが丸ごと納まっていた。その周りの白あんは量は少なめ。最初の印象は餅の柔らかさといちごの鮮やかな存在感だった。

           甘楽⑦ 
           白あんのいちご大福

白あんはほんのりとした甘さで、計算ずくなのだろう、いちごを引き立たせるための潤滑油のよう。見た目もきれいだし、品のいい美味さで女性に人気なのもうなずける。だが、村長好みとしてはもっと白あんを多くした方がいいと思う。感心したのはむしろ「豆大福」のほう。翌朝の賞味となってしまったが、それほど固くはなっていなかった。

           甘楽⑥ 
           なめたらアカン
           甘楽② 
           絶妙な粒あん

群林堂や瑞穂、花月堂のものと比べて小ぶりなのが村長の世界とは少しズレるが、餅の柔らかさ、赤えんどう豆のしゃきっとした味わい、何より北海道の契約農家の小豆を炊いたつぶしあんが美味。小豆の風味がとてもいい。塩気も効いている。「銀座甘楽」は調べてみたら、武蔵製菓の子会社だった。武蔵製菓の高級ブランド、といった位置づけか。ちょっと値段が高いので、コスパ的には70点の満足度だが、銀座に楽しみが一つ増えたような気分になった。


本日の大金言。

和菓子界にも新しい波が来ている。めでたいことだが、値段が強気なのが気になる。下町の老舗の長年の技と哲学が逆にいぶし銀となって光っている。




                    甘楽⑧ 





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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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