焼きたてアップルパイと遭遇

 老夫婦が作る不思議なチャーハンを賞味した後、美味いスイーツを求めて、春日部駅西口周辺をブラブラ。クレヨンしんちゃんはいなかった。ララガーデン内を散策したが、村長のセンサーにビビビとくる店はなかった。今日はこれであきらめよう。そう思いながら、駅方面に向かった時、ビルの2階のガラス窓に「おうちごはんと手づくりスイーツの店 花ちる里」という文字が見えた。ビビビ。野原みさえがいるかもしれない。

           花ちる里② 
           ドアの向こう

階段を上って、ドアを開けると、アットホームなカフェの世界が広がっていた。正面左手に7人ほど座れるカウンター、右手がテーブル席になっていて、6人用と4人用に別れていた。ゆったりした空間で、カウンターには常連らしい主婦が2人、店主の女性と会話に夢中のようだった。テーブル席には中高年の男性が新聞を読んでいる。BGMはヘレン・メリル。

           花ちる里① 
           これに決めた

6人用の大きなテーブルに腰を下ろして、メニューの中から、「焼きたてアップルパイ バニラアイス添え」(ドリンク付き800円)を選んだ。女性店主が「焼くのに15分ほどかかりますが、よろしいですか?」と確認を取る。みさえではなかった。「はい」と村長。これは期待できそうである。ドリンクは「紅茶」にした。

           花ちる里③ 
           水が基本

焼き上がったばかりのアップルパイは、ピザの形のパイ生地で、キツネ色の焦げ目が美味そうだった。アップルの量は多くない。中央にバニラアイスがドンと乗っかっている。それが少しずつ溶け出して、蜜色のアップルとパイ生地のふもとに流れ込み、甘いいい匂いを放っていた。シナモンの香りがそれに絡まっている。

          花ちる里④ 
          至福の時間

まずはひと口。パイ生地の外側のカリッとしたサクサク感は悪くない。さすが焼きたて。蜜煮したりんごと溶け出したバニラアイスがパイ生地と一体となって、村長の口内に攻め上がってきた。むむむむ。リンゴは紅玉だろう、そのさわやかな酸味がシナモンの香りとバニラアイスの濃厚な甘みの中で「忘れないで。私が主役よ」と控えめにささやくよう。見た目はボリュームがありそうだが、ぺろっとイケた。八分の満足感。

          花ちる里⑥ 
          焼きたてとバニラアイス
          花ちる里⑨ 
          まずはひと口
           花ちる里11 
           飛び込みたい

レモンを絞って紅茶を飲む。皿の上の戦いの跡をじっと見る。エロティックな甘い戦い。りんごがもっとあった方が村長の好みだが、「バニラアイス以外はすべて自家製です」という女性店主のひと言の前ではほとんど無力だった。今度はランチタイムに来てみたい、そう思うのだった。


本日の大金言。

アップルパイには不思議な魅力がある。レボリューションを起こしたビートルズもスティーブ・ジョブスもアップルをシンボルにしていた。アダムが楽園で食べたのもアップルだった。アップルの謎は深い。




                      花ちる里10
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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